{"product_id":"9784040825854","title":"知られざるアメリカ外交儀礼","description":"　アメリカ大統領が動けば、世界のどこであっても街の一部が止まる。専用機の到着に合わせて旅客機は上空で待機し、市内の信号も時間差で制御される。受け入れ国の協力のもと、赤と青の警告灯を光らせた警察車両に先導され、長い車列が街を走る。沿道の歩行者は足を止めスマホを構える。\u003cbr\u003e　エアフォースワンが現地空港に降り立ち、黒塗りの専用車「ビースト」が両国の国旗を掲げて都心を走り抜ける。その本番の日を「ゲームデイ（Game Day）」と呼ぶ。下準備は数か月前から現地の大使館が進め、ホワイトハウスの先遣隊「アドバンス（Advance）」が入るのは約二週間前だ。警護、通信、車両、会場設営、報道対応、医療など、役割の異なる要員が続々と到着し、先遣隊は千人規模に膨らんでいく。「ジャガーノート（Juggernaut）＝圧倒的に巨大で強力な存在」を思わせる組織である。\u003cbr\u003e　私は、その一員だった。\u003cbr\u003e　日本で生まれ育った私が、受け入れる側ではなく、アメリカ大統領の訪問を実現させる側にいたのである。\u003cbr\u003e　私の仕事は、アメリカ国務省のプロトコールオフィサー（儀典官）だった。第四十三代ジョージ・Ｗ・ブッシュ大統領から第四十六代ジョー・バイデン大統領まで、複数の政権にまたがって外交行事に携わってきた。大統領や国務長官が外国を訪問する際、訪問先での行事が滞りなく、格式を保ちつつ友好的に進むよう調整する仕事である。一度国務省を離れた後、二〇二六年七月に儀典局へ復帰し、現在はトランプ政権で広報担当儀典官（シニアプロトコールオフィサー）を務めている。\u003cbr\u003e","brand":"ＫＡＤＯＫＡＷＡ","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":67476215628080,"sku":null,"price":1210.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784040825854","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}