{"product_id":"9784045003233","title":"アズキとナンキン １","description":"圷先生の緻密な心理描写は、こちらの居心地を悪くするほど鋭く真っ直ぐだ。\u003cbr\u003eその苦しいほどに真摯に、目の前にいる人たちと向き合い続ける姿は、なんて眩しく美しいんだろう。\u003cbr\u003e―――谷口菜津子『じゃあ、あんたが作ってみろよ(ぶんか社刊)』『まめとむぎ(双葉社刊)』\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e＝＝＝＝\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e2022年、春。冬野至(ふゆのいたる)の伯母が亡くなった――。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e葬儀の席で、母を亡くしたばかりの娘のあずさは、戸惑いながらも家族としての役割を果たそうとしていた。\u003cbr\u003e慣れない喪服の生地が背中に擦れて気になり、落ち着かない様子で何度も背中に手を伸ばしてしまう。\u003cbr\u003e焼香の手つきもどこかぎこちない。\u003cbr\u003e式が無事に終わり、親戚たちに囲まれた精進落としの席につくと、今度は次々と慰めの声をかけられるのだった。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e「大丈夫？」\u003cbr\u003e「急なことで大変ね」\u003cbr\u003e「田舎で祖母ちゃんと一緒に暮らさない？」\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e心配から生まれた言葉のひとつひとつが、あずさの心を追いつめていく。\u003cbr\u003eそんな彼女を見た至は、\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e「僕が、あずさちゃんの家に下宿します」\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e彼女を、この息苦しい状況から少しでも救うため。\u003cbr\u003e――けれど、それだけが理由ではなかった。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e至自身もまた、美大への進学に反対する父親から離れるため、実家を出ようとしていた。\u003cbr\u003e家を出られるのなら、住む場所はどこでもよかった。\u003cbr\u003eこうして東京の街で、いとこ同士のふたり暮らしが始まった。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e「生きづらさ」を抱える、すべての人へ。\u003cbr\u003e心に絡みついたものを、そっとほどいていく――。\u003cbr\u003eこれは、心の居場所を描いたヒューマンドラマ。","brand":"ＫＡＤＯＫＡＷＡ","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":67814503186736,"sku":null,"price":990.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784045003233","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}