{"product_id":"9784065118641","title":"現代文士廿八人","description":"中村武羅夫が文壇に名を売り出すきっかけになったのは雑誌『新潮』に明治41年（1908）からほぼ毎月発表した「作家訪問記」でした。今日風にいえば「直撃取材」し、そこで得た個人的印象、いわば「独断と偏見」を臆面もなく堂々と記したことで、読者の反響を呼び起こしたのです。　本書はその連載を書籍化したもので、版元を変えながら刊行されつづけた隠れたベストセラーであり、明治の文壇を知る好資料です\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　中村武羅夫が文壇に名を売り出すきっかけになったのは雑誌『新潮』に明治41年（1908）からほぼ毎月発表した「作家訪問記」でした。今日風にいえば「直撃取材」し、そこで得た個人的印象、いわば「独断と偏見」を臆面もなく、好悪まる出しで堂々と記したことで、読者の大反響を呼び起こしたのです。俎上にあがったのは以下の文士たち。田山花袋／国木田独歩／生田葵山／夏目漱石／菊池幽芳／小川未明／小杉天外／内藤鳴雪　／徳田秋声／水野葉舟／島村抱月／後藤宙外／徳富蘇峰／島崎藤村／小栗風葉／大町桂月／吉江孤雁／内田魯庵／与謝野晶子／泉鏡花／徳田［近松］秋江／小山内薫／正宗白鳥／蒲原有明／戸川秋骨／柳川春葉／片上天弦／三島霜川\u003cbr\u003eたとえば漱石はこうです。「余は日本室へ通されたのだ。両方の書斎に大きな本箱が並んで、中にはクロース金文字入りの本が一ぱい詰って、ピカピカして眩しいぐらいだ。道具なども好いもので、ことにその机は何という木か知らないが、黒いつやつやして重そうな木である。さすがは文壇の大家たる夏目漱石先生の書斎だけあると、実際つくづく感服してしまった。余のこれまで訪問した文壇の大家で、漱石氏ぐらい立派な家に立派な道具を使っている人はない。とにかく偉いものである。座蒲団なども絹で、綿がぼこぼこと入っている。座ると尻が辷りそうである。（中略）中肉中背で年は四十五六ぐらいであろう。顔は丸からず長からず、二重瞼で、目がいちばん好い。濃い口髯がある。（中略）声には艶も調子もなく、ちょうど蜘蛛の尻から糸が繰り出されるような調子で、いうことに行き詰ったり、つかえたりするようなことはなく、ずるずるとまことに都合よく辷り出る。至って話が聞きやすい。口は早くもなく遅くもない。（中略）おそろしく話の上手な人である。接してみて実に感じが好い。といってなにもお世辞が好かったり、愛嬌があるというのではない。むしろ、不愛想である。もし漱石氏のような人が愛嬌なぞ振りまこうものなら、それこそ、不自然の極、厭みがあって虫ずが走る。お世辞も言わず、愛嬌もなくして、それで接した感じが好いのだから妙だ」\u003cbr\u003e今日からみても、当時の空気や文士の人となりを生き生きと伝えて興味深く、また貴重なものです。\u003cbr\u003e　本書はその連載を書籍化したもので、版元を変えながら刊行されつづけた隠れたベストセラーであり、明治の文壇を知る好資料です","brand":"講談社","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":48422722535728,"sku":"","price":1760.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784065118641","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}