{"product_id":"9784065359266","title":"アーリヤ人の誕生　新インド学入門","description":"ヨーロッパのラテン語・ギリシア語とインドのサンスクリット語に共通の祖となる、失われた起源の言語――。そんな仮想の言語の話し手として「アーリヤ人」は生み出された。そして、それは瞬く間にナチス・ドイツの人種論に繋がる強固な実体を手に入れる。近代言語学の双生児「アーリヤ人」は、なぜこれほどまでに人々の心を捉えて離さないのか。\u003cbr\u003e言語学誕生の歴史から、「すべての起源」インドに取り憑かれた近代ヨーロッパの姿が克明に浮かび上がる！\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e「インド学」はインドで発達した学問ではない。18世紀末からサンスクリット語文献を集めてきたヨーロッパを中心に発達してきた。私たち日本人が抱く「インド」イメージもまた、近代ヨーロッパという容易には外しがたい眼鏡を通して形成されている。\u003cbr\u003e植民地インドで「発見」された古典語サンスクリットの存在は、ラテン語やギリシア語との共通性から、ヨーロッパとインドに共通する起源の言語の存在を想像させた。類稀な語学の才に恵まれたイギリス人ウィリアム・ジョーンズ（1746-94年）によるこの「発見」によって、近代言語学は誕生する。同時にオリエンタリズムがヨーロッパを席巻し、『シャクンタラー姫』をはじめとするサンスクリット語文献が次々にヨーロッパで翻訳された。\u003cbr\u003eその奔流のなかで『リグ・ヴェーダ』を英訳したのが、ドイツ出身で英国オックスフォード大学に職を得たフリードリヒ・マックス・ミュラー（1823-1900年）である。彼は比較言語学の成果から、『リグ・ヴェーダ』の成立年を紀元前1200年頃と推定し、「アーリヤ人の侵入」を紀元前1500年頃とした。日本の教科書でもよく知られる記述の源は、ここにある。\u003cbr\u003e19世紀ヨーロッパで言語学とともに誕生した「アーリヤ人」は、20世紀にはナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を生み、さらにはインダス文明が発見されたインドに逆流して、考古学的成果と対峙しながらさらなる波紋を生んでいく――。\u003cbr\u003e近代言語学の双生児「アーリヤ人」は、なぜこれほどまでに人々の心を捉えて離さないのか。なぜ言語は常に民族という概念を呼び寄せずにいられないのか。言語学誕生の歴史をひもとくことで「起源」というロマンに取り憑かれ、東洋を夢見た西洋近代の姿を克明に描き出す。インドの実像に目を開く一冊。（原本：『新インド学』角川書店、2002年）\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e【本書の内容】\u003cbr\u003e第１章　インド学の誕生ー―十八世紀末から十九世紀初頭のインド・カルカッタ\u003cbr\u003e第２章　東洋への憧憬ー―十九世紀前半のヨーロッパ\u003cbr\u003e第３章　アーリヤ人侵入説の登場ーー―十九世紀後半のヨーロッパ\u003cbr\u003e第４章　反「アーリヤ人侵入説」の台頭――二十世紀のインド\u003cbr\u003e第５章　私のインド体験ー――多様性との出会い\u003cbr\u003e補　章　出版二十年後に\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e","brand":"講談社","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":48592662528304,"sku":"","price":1210.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784065359266","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}