{"product_id":"9784120059957","title":"きょうの枕草子","description":"随筆って、心が実在することを残す文学だと思うんです――。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e秋田魁新報「ハラカラ」連載企画が遂に単行本化!\u003cbr\u003e詩人・最果タヒが、選り抜き訳し下ろした、あたらしい『枕草子』。\u003cbr\u003e矢野恵司氏のイラスト22点を掲載！\u003cbr\u003e－－－－－－－－－－－\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　春はあけぼの。\u003cbr\u003e　だんだん白くなっていく、空の山に触れているところが、すこし明るくなるころ、紫に染まった雲がほそく、左右に流れているから。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　夏は夜。\u003cbr\u003e　月があれば当然だけれど、いない闇夜も蛍がたくさん飛んでいたり、たくさんでなくてもひとつ、ふたつ、って感じで、ほのかに光って飛んでいるから好き。\u003cbr\u003e　雨とか降るのも、結構好きだよ。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　秋は夕暮れ。\u003cbr\u003e　夕日がぐっと、山のぎりぎりのところまで来て、からすが寝床へと帰っていくところ。みっつよっつ、ふたつ、みっつ、みたいにして急いで飛んでいくのがいいなぁ。さらに言うと雁が列を作って飛んでいるのが小さく見えるのとか、すごく好き。\u003cbr\u003e　日が完全に沈んで、そうして風の音がする、虫の声がする、もう、これはどうにも言葉にできないなぁ。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　冬は早朝。\u003cbr\u003e　雪が積もっている日の朝は、もちろん、言わなくてもわかるよね、霜がとても白いのとかもいいね。でもそういうのがなくても、ものすごく寒い日に火を急いで起こして、炭火をあちこちに持って運ぶのもすごく冬の朝って感じする。ただ昼になって、ぬるくなってゆるんでいくと、火鉢の火も気づいたら白い灰まみれで、それはほんとやだな。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e（本文　一の段より）","brand":"中央公論新社","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":50470336069936,"sku":null,"price":1870.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784120059957","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}