{"product_id":"9784434383847","title":"餅とケガレ","description":"今、なぜ餅の民俗か。食べないのに餅を焼く。餅に墨をつける。餅を投げる。土に埋める。餅をめぐる民俗にはこのように「ヘン」な「不可解」なことが多い。神棚、祭壇に供えられる神聖な餅と、その一方でぞんざいに、とても丁寧とはいえないあつかいを受ける餅がある。それにもかかわらず、些細なこと、些末なこととみられたのか、これまで疑問視されることが少なかった。伝統的な民俗の衰退とともに、すでに多くは消滅したか、わかりやすい形では見えなくなってしまった。民俗学者の柳田国男は吉事にも凶事にも、どちらにも用いられる餅の多面性や、小正月の訪問者が餅を貰い歩くこと、沖縄の餅の使い方は本土とはかなり違うことなど、餅が負っている意味の分かりにくさに疑問を呈していた。餅はわかりきったことではないのである。しかし、柳田の疑問は引き継がれることはなかった。餅の疑問は、些細なこと、些末なことばかりではない。たとえば餅なし正月とは何か。カラスに餅をやる烏勧請とは何か、雑煮に入れる餅はなぜ西日本は丸餅で東日本は角餅なのか、笠の餅とは何か、ハマイバとは何かといった問題などは些細なことでもない、かなり広い文化史的背景の上にある問題である。餅の使われ方の不思議、不可解について多くの民族事例を使って考えていく。","brand":"青垣出版","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":67379599540528,"sku":null,"price":1430.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784434383847","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}