{"product_id":"9784762960864","title":"日中戦争期上海資本家の研究","description":"【序章より】（抜粋）\u003cbr\u003e　1937年８月に日中両国間で激しい市街戦が展開されてから1945年８月の終戦まで､近代中国最大の商工業都市であった上海は､軍事的にも政治経済的にも日本の強い影響下にあった｡……この時期の上海を全体として日中戦争期の上海､ないし戦時期の上海と本書では呼ぶことにする｡本書のテーマは戦時期の上海において活動した中国人商工業資本家の分析を行うことである｡彼らの経済活動と社会活動を具体的に検証し､その活動の歴史的な意味を解明するとともに､戦時期上海経済の性格についても中国近現代経済史や日中戦争史上に位置付けることを目的とする｡\u003cbr\u003e　……本書においては､経済活動や企業経営の主体としての側面と､地域社会における政治的・社会的活動の担い手としての側面の２つを併せ持った存在として｢資本家｣ということばを使用している｡……その出自はさまざまであるが､およそ資本家である以上､その本分は企業活動を通じて利益を出し､企業を安定的に持続・発展させることである｡一方､……国の存亡をかけた厳しい戦争中､とりわけ戦争相手国である日本に占領された上海において､中国人である彼らが民族意識や愛国心､そしてそれに根ざした利他的な行動と無縁であったわけでもない｡経済的な利益追求の根底にある利己的な行動と民族意識などに基づく利他的な行動との間で､上海の資本家たちは戦時中､どのようなことを考えながら行動し､日本側と向き合っていたのだろうか｡……日本の占領という非日常的な環境においては両者はなんらかのかたちで緊張関係にあったのではないだろうか｡資本家ということばの選択にはそうした問いかけが込められている｡上海の資本家といっても企業の経営規模や業態はもとより､社会活動への関わり方も多様である｡本書で登場する資本家はそのごく一部に過ぎないが､経済史的視点と社会史的観点を織り交ぜながら彼らの行動を検証し､戦時期を生き抜いた彼らの歴史的な性格を明らかにすることが本書の課題である｡\u003cbr\u003e　第?部｢上海資本家と対日協力――綿紡績業の事例から｣では､上海を代表する産業であった紡績業界における対日協力を扱う｡\u003cbr\u003e　第?部｢戦時期上海の企業経営｣では､戦時期の困難な環境下での企業活動の実態について､生産・販売の統計や会計史料を使って明らかにしたい｡\u003cbr\u003e　第?部｢戦時期上海と南洋・大後方――上海租界の貿易構造｣では､戦時期の上海経済を他地域とのつながりのなかで考えようとしたものである｡\u003cbr\u003e　なお､補論｢日中戦争前夜中国のマッチ製造業と日本――カルテル結成をめぐって｣は､日中戦争前のマッチ製造業における､対日姿勢の模索を検討したものである｡","brand":"汲古書院","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":49598753800496,"sku":"","price":9900.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784762960864","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}