{"product_id":"9784762967368","title":"梁の蕭兄弟","description":"【まえがきより】（抜粋）\u003cbr\u003e　本書は、梁武帝（蕭衍）の三人の息子、蕭統、蕭綱、蕭繹をとりあげ、その生涯や人となり、さらに詩文の特色等について、叙したものである。この三人は、政治史でも登場する人物であるが、本書ではもっぱら文学史の立場から記述してみた。\u003cbr\u003e　六世紀中国、蕭衍が樹立した梁朝は、南朝文化の最盛期を現出させた。この梁は、仏教が弘通したことで著名だが、文学もたいへん盛行し、この三人の兄弟は、詩人としても、また文人としても、よくしられている。長兄の蕭統（昭明太子）は、『文選』編者としてとくに著名だし、ふたりめの蕭綱（簡文帝）は宮体詩を唱道し、『玉台新詠』編纂を命じたひとである。また最後の蕭繹（元帝）はたいへんな学問ずきで、隻眼でありながらおおくの著作をつづった人物としてしられる。\u003cbr\u003e　私はこれまで、六朝やその周辺の文章や文体（ジャンル）などの、作品論あるいはスタイル論ふうの研究に従事してきた。それらのテーマは、やりがいがあり、たいへん興味ぶかいものだったが、しょせんはものに関する研究であり、ひとを相手にしたものではなかった。……今回は研究テーマをすこし変更し、ものでなくひと、とくに文人のほうに移行させてみた。甲という文人が、この世にうまれ、なにごとかをなし、褒貶さまざまに評され、そして死んでいった事跡をたどりつつ、おりおりにつづった詩文を引用して、文学史的な意義や価値を論じてゆくそうした「ひととその文学」ふうの研究に、はじめて挑戦してみたのである。\u003cbr\u003e　最初に手をつけたのは、蕭繹だった。蕭繹は三人中、もっとも劇的な生涯をおくった人物だが、私には、彼の言動やそれをなした理由が理解しやすく、かきやすかったからである。つづいて、蕭統こと昭明太子をとりあげた。彼については、以前から「文選編纂の実態はどうだったのか」の問題に関心があったので、それを中心にかいてみた。三人目の蕭綱には、当初かなり苦労した。彼の人物イメージがつかめず、叙述の方向性がきまらなかったからだ。ただ、彼の晩年（侯景の乱の時期）の事迹をしらべるうちに、「運のわるいひと」という蕭綱像が脳裏にうかんできた。この人物イメージがきまると筆がすすみだし、一気にかきあげることができたのだった。\u003cbr\u003e　本書がとりあげた三兄弟は、いずれも文学史上で著名な人物であるが、日本語で手がるによめる評伝ふう研究は、まだ出現していないようだ。本書が、その欠をうめることができれば、たいへんしあわせにおもう。","brand":"汲古書院","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":48593045061936,"sku":"","price":16500.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784762967368","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}