{"product_id":"9784781413167","title":"加藤楸邨の百句","description":"◆人間の業と向き合ふ\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e楸邨の句は難解だと言はれることが多い。僕は初学の頃から「寒雷」系の先輩方の話を聞いて育つたおかげもあり、楸邨の句がわかりづらいと思つたことがほとんどない。今回、解説を書くにあたり、その思ひがますます強くなつてゐる。わざと恣意的な解説を付した句もあるが、句の内容については、さほど外れてはゐないはずだ。\u003cbr\u003e難解さとは句意のわかりづらさではない。いはゆる俳句的情緒、俳句的手法からの距離感が難解だと呼ばれてしまふ。\u003cbr\u003e楸邨にはいつも加害者意識があつた。根幹は一市民＝被害者としての怒り、悲しみなのだが、対象に入り込みすぎて、加害者側の意識に辿り着いてしまふのだ。哀しいほどの生真面目さだと思ふ。そしてこの加害者意識は戦争によつてますます強固なものになる。\u003cbr\u003e楸邨の作句理念でもある「己れの内からの人間的要請」とはこの加害者コンプレックスと向き合ふことでもあつた。コンプレックスは個人のものなので、作者に向き合はねば見えてくるものではあるまい。楸邨が難解だと思はれる一因はこのことにあるのだらう。","brand":"ふらんす堂","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":48498456494384,"sku":"","price":1650.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784781413167","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}