{"product_id":"9784794811615","title":"寿ぐひと","description":"「ねぇ、ことほぐって知ってる？　『寿』って書いて、送り仮名は『ぐ』と書くの。慶びごと古くは三河万歳に由来するとも言われているけれど、お正月に家々をめぐって祝芸を披露し、お慶びの言葉を伝えることをいうの」\u003cbr\u003e　現在のように移動の自由が認められておらず、住んでいるエリア以外がすべて異界とされた前近代社会で、賤視と迫害に遭いながらも民衆の幸福に寄与するために旅した聖、それが「寿ぐひと」の実像であった。本書では、旅する聖（日知り）である「寿ぐひと」と「原発、住民運動、死の語り」といった地域社会問題を論じることにした。両者に共通するキーワードは、「想像力」と「現場力」である。地域、日本、世界をそれぞれ「知る」とき、その場に生きる人びとや暮らしを想像する必要がある。生活圏ではない所にいる人たちの心情に自分自身を重ね、何ができるのかと考えて行動する力が今とても大事になっている。\u003cbr\u003e　私が歩いた宮古島、敦賀市、祝島、東京・山谷、カンボジア、そして地元の愛知県などで、原発建設問題と看護師の死の語りに私は耳を傾けた。そして、旅した「日」に「知り」えたことを「頃は幸せ、時に今」と思い、私は本書を世に送ることにした。\u003cbr\u003e　本書が発売される2020年はコロナ禍となっている。これまで以上に、生死の語りが日々繰り返されている。地域ごとに生きている幸福な日常風景があり、国策に翻弄され、それと抱き合わせの繁栄に喜ぶ人が一方にいる。休業補償金の多寡で地域が分断されたり、密告社会となって心がすさみ、妬み合い、足を引っ張り合う人の姿もあるようだ。\u003cbr\u003e　人として救い合うために、今、権力への恨みや憎悪を声にして、その声を「願い」に変えていく必要がある。制度や市場に翻弄されず、生活の問題に自分たちで対処できるよう、少しでも見識を積み上げていこうとする姿勢が重要となる。信頼、助け合い、お付き合い、憐れみ、共感を醸成する術(すべ)を、本書でみなさんとともに模索していきたい。","brand":"新評論","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":48503148806448,"sku":"","price":2640.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784794811615","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}