{"product_id":"9784863853553","title":"石蓮花","description":"初めのほうは見ていなかった船影が海の奥へと吸いこまれゆく\u003cbr\u003e\u003cbr\u003eその瞬間を、その感情を、わたしは確かに知っている。知っているからもう充分なのに、吉川さんの歌はバレンを何度も押し当てるがごとく、過去と未来の記憶を鮮明に浮き上がらせるのだ。\u003cbr\u003e椰月美智子\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e母が亡くなる二日前の夕方、かすれた声で「アビカンス、アビカンス」と、繰り返しつぶやいていた。母が若かったときに見たこの石の花が、夢の中にあらわれてきたのかもしれない。\u003cbr\u003e言葉は、生と死の境界をふっと超えて行き来することがある。短歌の言葉もそれに深く関わっているように思う。普通ならばすぐに消えてしまう声を、目に見えない遠いところへ届けようとする試みが、歌を作るということではないだろうか。（あとがきより）","brand":"書肆侃侃房","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":48543160238384,"sku":"","price":2200.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784863853553","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}