{"product_id":"9784874491874","title":"江戸風鈴-篠原儀治さんの口語り","description":"　　篠原儀治さんにお会いする度、現代の伝統工芸の名工といわれる、その職人気質について教えていただいた。それはこれまで、本で読んだり、話に聞いていた所謂職人という職業者についての概念とは大きく異なるものであった。\u003cbr\u003e　私が承知していた職人さんは頑固一徹、融通のきかない、近付き難い、どちらかと言えばこわい方がたであった。それは岡崎豊氏の著作にも職人気質として指摘されている。しかし「江戸風鈴」の篠原儀治さんは、違っていた。\u003cbr\u003e　自由な、のびやかな発想の持ち主。\u003cbr\u003e　「世界に出向いて日本の音を紹介する機会が増えてきましたので、風鈴つくりを工房に見学に御出での方に、風鈴の形や絵を見たり、関連の作品を見たりして頂いています。デパートの催しや国の交流などで折々風鈴の音を紹介してまいりました。渡辺さんにも外国の方を案内して頂き、風鈴の日本文化を体感して頂いていました。」老境が紡ぐ誇り高い世界がある。\u003cbr\u003e　私は対話をしながら、篠原儀治さんの想いだし語りを聴き、そのしなやかな独創的な発想に心うたれる。\u003cbr\u003e篠原さんの人生は実に、昭和史そのものの出来事と直面して歩まれたと思う。個人の生活史ではありながら、昭和総体の重い検証でもあることに気付かせられる。そうした篠原さんの昭和を検証するまことの言葉を「口語り」として纏めさせて頂くことにした。ノンフィクション作家保阪正康は「昭和史を調べる中で四千人の方に話をうかがってきたが、一割の人は本当のこと、もう一割は最初からうそを言う。八割の人は記憶を美化し、操作する。この八割というのは実は我々なんです。」と言っている。（朝日新聞）その記憶を美化し操作する人間の情動は「調べる」ことの中に生ずる人間関係がそれを決定付けるものであろう。「調べる」ことを私は行わない。それは私が本書に試みる対面対話「語り・聴く」「口語り」の意味あいと、人間関係において大いに異質と言わなければならない。昔話や伝説などの固定概念を切り崩し、篠原さんの昭和をまことの心に根差す声で語っていただいた。「口語り」の可能性。口語りの世界。","brand":"慶友社","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":48547797336368,"sku":"","price":2200.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784874491874","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}