{"product_id":"9784874492635","title":"会津農書と民俗－記録・伝承・民具ー","description":"本書は、民俗学者の佐々木長生が、半世紀を超える研究生活で書き留めた300本超の論考のうち、著者が研究の拠り所とした『会津農書』関連の珠玉の18編を選び出し、『会津農書と民俗―文献・伝承・民具―』として一冊にまとめました。民俗学、歴史学、農業史の研究者はもちろん、会津地方の歴史文化に関心を持つ多くの人への必読の書です。福島県浜通りの農家に生まれ民俗学を学んだ著者は、後輩の博物館実習の激励を兼ねた挨拶に猪苗代町の会津民俗館を訪ね、それを機に学芸員として会津の民俗研究に専念する「会津人」となりました。挨拶に行ったその日に館長に民俗調査に連れて行かれ、就職が決まったといいます。磐梯山を仰ぐ猪苗代湖周辺は、かつて胸まで浸かる湿田が広がり、奥会津と呼ばれる山間部では焼畑が行われていました。会津地方と一口にいいますが、東京都や神奈川県の２倍以上の面積を有する広大な地域です。盆地も山間部もある雪深いフィールドには多様な暮らしがありました。\u003cbr\u003e　会津民俗館で研究を深めた著者は、論文「会津地方における近世農具―絵画・文献資料を中心に―」で、日本民俗学会第１回研究奨励賞（1981年）を受賞する栄誉を得ます（本書に収録）。文献と絵画を駆使し農具の変遷を明らかにした画期的論文と評価され、以来、40年以上にわたって『会津農書』に取り組んできました。\u003cbr\u003e　著者が研究の拠り所とした『会津農書』は、若松城下に近い幕内村の肝煎佐瀬与次右衛門が貞享２年（1684）に書き上げたものです。日本最古の農書『清良記』から50年遅れるものの、全国的に著名な宮崎安貞『農業全書』よりも13年早い刊行であり、全国的にみても最古級に属する農書です。与次右衛門は、幕内村で農業実践をしながら『会津歌農書』『会津幕之内誌』を著し、娘婿の林右衛門は『会津農書』に学びつつ、野菜類を中心とした『幕内農業記』を書き上げました。そこには会津地方の伝統野菜についての記述も出揃い、現代版の都市近郊農村の野菜供給地とのあり方を300年前に考案・実践していた様子が生き生きと描かれています。『会津農書』は単なる農業書ではありません。年中行事、衣食住など細かな記述に満ち、300年以上の時を経てなお現代にも通じる暮らしの百科事典、優れた生活マニュアルであるといえます。著者はそれら一連の著作を打ち出の小槌として総合的研究を深めました。\u003cbr\u003e　著者が研究を深めたナンバと呼ぶ湿田用の田下駄や、焼畑地帯でアワの収穫に使用する穂刈り具に関する論文は、考古学や民族学系の研究者の注目を集めました。著者の研究は、民俗学や民具学の範疇に留まらず、現代の話題にも関わりながら常に新しい視点を生み出しています。その結果、民俗学や民具学の研究者はもちろんのこと、農業史、近代史、地域史、観光学といった幅広い分野の人たちが著者の論文を参照してきました。\u003cbr\u003e民俗学や民具学に携わる人はもちろん、地域の歴史、伝統野菜などに関心を持つ人にも読んでいただきたい一冊です。","brand":"慶友社","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":67549077569840,"sku":null,"price":9900.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784874492635","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}