{"product_id":"9784882082002","title":"五行歌集　あの山のむこう","description":"　私は小豆島の出身だから、隠岐の島出身の中島さんの歌にはいつも注目していた。島育ちには、島育ちの気持ちがある。表題となった歌、\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　山の向こうにも\u003cbr\u003e　山がある\u003cbr\u003e　山を越え\u003cbr\u003e　知った\u003cbr\u003e　美しい山\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　この歌を見たとき、私は島の人の心を思い浮かべた。島の風景の延長上にあるこの山は、はるかに遠い山である。そして美しい。\u003cbr\u003e　その距離感を、私は勝手に感じていた。これは、彼女の代表作だろうと。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　甲板から\u003cbr\u003e　見下ろす港\u003cbr\u003e　母が\u003cbr\u003e　やけに小さかった\u003cbr\u003e　旅立ちの日\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　この対比の中に彼女の人生はあったのだと、私は解釈していた。その中間にある都会での生活歌、日常歌は、かなりリアルであり、シビアでもある。\u003cbr\u003e　そのなかでも、私が『五行歌』誌で取り上げた好みの歌がいくつかある。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　あお、みずいろ、うすみどり、\u003cbr\u003e　夏日の四条大橋\u003cbr\u003e　行き交う人の\u003cbr\u003e　まとう衣\u003cbr\u003e　打ち水のよう\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　息があるうちは\u003cbr\u003e　収集できません\u003cbr\u003e　段ボールの仔猫\u003cbr\u003e　二度目の電話で\u003cbr\u003e　受け付けられる\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　この人は、どこまでシニカルなのかと、思ったこの歌も印象的だった。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　詩人になれなかった\u003cbr\u003e　死人\u003cbr\u003e　死人になった\u003cbr\u003e　詩人\u003cbr\u003e　どちらにもなりたくない\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　詩を書く人にはかならず見てもらいたい歌である。\u003cbr\u003e（五行歌の会主宰　草壁焔太跋文より）\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e　叙景歌から、ちょっぴりシニカルな日常詠、そして大阪らしいユーモラスな歌も楽しめる一冊。\u003cbr\u003e　巻末の、「五行歌私的年表」もユニークで楽しい。","brand":"市井社","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":48550885425456,"sku":"","price":880.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784882082002","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}