{"product_id":"9784911500972","title":"【オンデマンドブック】マンガでわかる作曲・即興ー音楽は誰のものか？：ケージ、ベイリー、小杉・高橋、豊住、G.ルイスからAI時代の即興へ","description":"同じ建物の中で、二つの演奏会が開かれようとしている。\u003cbr\u003e Aホールでは、作曲家が長い時間をかけて書き上げた作品が演奏される。楽譜には音高、長さ、強弱、楽器編成が記され、演奏者たちは何度も練習を重ねている。\u003cbr\u003e Bホールで行われるのは即興演奏である。演奏時間は30分。しかし、そこでどのような音が鳴るのかは、まだ誰も知らない。演奏者自身も、次の瞬間に何を弾くのかを完全には決めていない。\u003cbr\u003e Aホールの音楽は作曲家のものなのだろうか。それでは、Bホールの音楽は演奏者のものなのだろうか。\u003cbr\u003e本書では、ジョン・ケージの偶然性、小杉武久と高橋悠治の実験、グループ・音楽、タージ・マハル旅行団、カーデューとAMM、デレク・ベイリーの非イディオマティックな即興、豊住芳三郎の多様な共演、末冨健夫による録音、ジョージ・E・ルイスの《Voyager》、そして生成AIまでをたどる。\u003cbr\u003e 音楽について考えるとき、私たちは無意識のうちに「誰が作ったのか」を尋ねる。作品には作曲者名が記され、録音には演奏者名が表示される。著作権も印税も、音楽を特定の人物へ結びつける仕組みである。\u003cbr\u003e しかし、実際に音楽が鳴る場所を見てみると、それほど単純ではない。\u003cbr\u003e 作曲家が書いた一つの音も、演奏者の身体を通過しなければ現実の響きにならない。即興演奏も、完全な無から生まれるのではなく、楽器の構造、身体の記憶、過去に聴いた音楽、共演者の音、会場の響きと結びついている。録音された音楽には、録音者、編集者、制作者、流通に携わる人々も関わっている。そして聴衆は、聴くことによって、その音へ新しい意味を与える。\u003cbr\u003e 音楽は、誰か一人が所有する完成品として生まれるのではない。複数の身体、判断、技術、記憶、制度が出会う場所で、出来事として発生する。だからといって、作者や責任を消してしまえばよいわけでもない。「音楽はみんなのものだ」という美しい言葉によって、演奏者の労働、録音者の仕事、文化的背景、権利や利益の問題が見えなくなることもある。そこで問われるのは、単に「作曲と即興のどちらが優れているか」ではない。\u003cbr\u003e 誰が音を決めるのか。\u003cbr\u003e 誰が他者の音に応答するのか。\u003cbr\u003e 誰が出来事を記録し、未来へ渡すのか。\u003cbr\u003eそして、誰がその音の結果を引き受けるのか。二つのホールで、二つの30分が始まろうとしている。\u003cbr\u003eまだ鳴っていない音に耳を澄ましながら、最初の問いを立てよう。\u003cbr\u003e 音楽は、誰のものなのだろうか。","brand":"TPAF","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":67719157055792,"sku":null,"price":2540.0,"currency_code":"JPY","in_stock":true}],"url":"https:\/\/www.maruzenjunkudo.co.jp\/products\/9784911500972","provider":"丸善ジュンク堂書店ネットストア","version":"1.0","type":"link"}