
2025-01-15
小学生に人気の児童書TOP15&学年別おすすめ本
小学生向けの本を探しているけど、一体どんな本を選べば楽しめるのだろう?と悩んでしまうこともありますよね。そこで本記事では、小学生に人気の児童書TOP15を、丸善ジュンク堂書店のランキングをもとに紹介。さらに、学年別におすすめの本も厳選しました。名作から話題作、心に響く感動物語までピックアップしているので、「これだ!」という1冊を見つけられるはず。自宅用はもちろん、プレゼントにもおすすめです。
- 小学生におすすめしたい児童書を名作からベストセラーまで幅広く紹介
- 【学年別】人気の児童書をランキングで紹介
小学生におすすめしたい児童書を名作からベストセラーまで幅広く紹介
書店には子ども向けの書籍が多く並んでおり、どの本が小学生向けか、悩んでしまう人も多いはず。そこで、小学生におすすめの児童書を3つのジャンルから紹介します。
・定番の名作シリーズ
・冒険・ファンタジー作品
・心に残る感動物語
気になる1冊を探してみてください。
定番の名作シリーズ
小学生のうちに一度は読みたい、定番の名作を5冊紹介します。
ぜひ手に取って、物語を味わってください。
書籍名 | 著者名 | 出版社 |
---|---|---|
ミヒャエル・エンデ(作) | 岩波書店 | |
角野栄子(作) | 福音館書店 | |
サン=テグジュペリ(作) | 岩波書店 | |
オトフリート・プロイスラー(作) | 偕成社 | |
星 新一(作) | 理論社 |
モモ
時間に追われる現代社会で、ゆとりのある生活の豊かさに気づく1冊
時間どろぼうと、不思議な能力を持った少女の物語です。時間を倹約させることで、余った時間を独占しようとする時間どろぼうによって、町の人たちがゆとりのある生活を失ってしまいます。
当たり前にあった「時間」を取り戻すべく、少女・モモが時間どろぼうである「灰色の男たち」と対決する、スリルあふれるファンタジーです。
こんな人におすすめ
・物語の世界に入り込みたい人
・当たり前の大切さに気づきたい人
魔女の宅急便
新米魔女がさまざま試練を乗り越え、成長していく物語
魔女は13歳になるとひとり立ちし、よその町で暮らすしきたり。魔女の娘・キキは、黒猫のジジと一緒にほうきに乗って、海辺の港町コリコに向かいます。
宅急便のお店を始めるキキが、さまざまな人に出会い、色んな事にぶつかりながら少しずつ成長する様に、きっと共感するはず。
スタジオジブリによる同名の映画の原作である本書。映画内では描かれなかったストーリーにも注目したい1冊です。
こんな人におすすめ
・人間関係や生き方について考えはじめた人
・ジブリの映画を観て原作に興味を持った人
愛蔵版 星の王子さま
80以上の言語に翻訳された、子どものうちに読みたい名作
王子さまの言葉が胸に刺さり、本当に大切なことが何かを考えさせられる1冊です。本来人間に備わっている「心の目」があれば、大切なモノを感じ取ることができ、人は豊かになります。
しかし、だんだんとさまざまなことに心が奪われて、大切なモノは見ようともしなくなってしまいます。「かんじんなことは、目には見えないんだよ」の言葉が、何度読んでも胸に残る、大人にも子どもにも読んでほしい本です。
こんな人におすすめ
・大切な人へのプレゼントに悩んでいる人
・大事なことは何かを知りたい人
大どろぼうホッツェンプロッツ
天下の大どろぼうと勇敢な少年の大冒険物語
おばあさんが大切にしていたコーヒーひきが、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれたため、、孫のカスパールと友人のゼッペルが立ち上がります。
天下の大どろぼうと繰り広げられる、スリルとユーモアあふれる知恵くらべは目が離せません。最後まで楽しく読めて、続きが気になる1冊です。
こんな人におすすめ
・面白いお話が読みたい人
・ハラハラする展開を楽しみたい人
きまぐれロボット
時代を超えて愛される、星新一のショートショート
料理も片付けもでき、話し相手にもなるロボットを連れて、別荘に向かうエヌ氏。しかし、なんでもできるはずだったロボットが次第に不思議な行動を取るようになり、さまざまな騒動を巻き起こします。
SFの面白さが詰まった、ちょっと不思議で面白いお話の短編集です。
こんな人におすすめ
・本を読むのが苦手な人
・読書の面白さを伝えたい人
冒険・ファンタジー作品
小学生が憧れる、冒険やファンタジーのおすすめを5冊紹介します。
気軽に読める作品から、じっくり向き合う作品まで幅広く解説するので、自分に合った1冊を探しましょう。
書籍名 | 著者名 | 出版社 |
---|---|---|
ルース・スタイルス・ガネット(作・絵) | 福音館書店 | |
ヒュー・ロフティング(作) | 岩波書店 | |
J.K.ローリング(作) | 静山社 | |
ミヒャエル・エンデ(作) | 岩波書店 | |
古田 足日/田畑 精一(作) | 童心社 |
エルマーのぼうけん
知恵と勇気で困難を解決していく痛快な冒険物語
主人公エルマーは年老いたのらねこから、どうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞き、助けるための旅に出ます。島にはライオンやトラのような、恐ろしい動物が待ち受けています。
エルマーが知恵や勇気、そして出発前に携えた道具を使って、りゅうの子どもを助けにいく冒険ストーリーです。
こんな人におすすめ
・はじめて一人で物語を読む人
・大冒険のワクワクを味わいたい人
ドリトル先生 アフリカゆき
動物語が話せる獣医ドリトル先生のシリーズ第1作
名医ドリトル先生は、オウムのポリネシアから動物語を習い、会話ができるようになりました。世界中の動物から愛されるドリトル先生は、アフリカのサルの国を疫病から救うために、犬のジップたちを連れて冒険に出ます。
人間と動物が互いに知恵を出し合いながら、困難を乗り越えていくストーリーは、本を読む楽しさを教えてくれます。
こんな人におすすめ
・外国の名作に触れたい人
・人間と動物が助け合う姿を見たい人
ハリー・ポッターと賢者の石
夢と冒険と友情があふれる、世界的名著
ロンドン郊外で、平凡なおじ・おばに育てられた、主人公ハリー・ポッター。11歳の誕生日、魔法学校への入学許可書が突然届き、人生が一転します。
魔法界では知らないものがいないほど有名なハリーと、邪悪な魔法使いヴォルデモートとの対決を描いたファンタジー小説です。
こんな人におすすめ
・長編の物語に挑戦したい人
・映画を観て興味を持った人
はてしない物語
不思議な本の世界に入り込み、数々の冒険を繰り広げる大長編ファンタジー
いじめられっ子の少年バスチアンは、ある日古書店にある1冊の本に目を惹かれます。物語の舞台は、正体不明の「虚無」におかされ滅亡寸前の国「ファンタージエン」。女王も病に倒れてしまいました。
その国を救うためには、この本を読んでいる人間界の子ども、つまりバスチアンが必要でした。気づいた瞬間に本の世界に吸い込まれ、2つの世界が重なりながら物語は進みます。
こんな人におすすめ
・普段とは全く違う世界を体験したい人
・壮大な物語を求めている人
おしいれのぼうけん
長さを感じさせない、スピード感あふれる大冒険物語
さくら保育園では、悪さをした子は真っ暗なおしいれに閉じ込められます。けんかをした「さとし」と「あきら」は、先生に叱られて入ったおしいれで、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんと遭遇します。
追いかけてくるねずみばあさんから逃げるために、ふたりは手を繋ぎながら走り始めました。子どもにも大人にも読んでほしい、たくさんの気づきが得られる1冊です。
こんな人におすすめ
・絵本の長さが物足りなくなってきた人
・友情とは何かを考えたい人
心に残る感動物語
大人になっても心に残る、感動する5冊の物語を紹介します。
友達や親と一緒に読みたい、心が温まる本ばかりです。ぜひ読んでみてください。
書籍名 | 著者名 | 出版社名 |
---|---|---|
大塚勇三(再話) | 福音館書店 | |
R.J.パラシオ(作) | ほるぷ出版 | |
佐野 洋子(作・画) | 講談社 | |
新美 南吉(作) | 偕成社 | |
シェル・シルヴァスタイン(作) | あすなろ書房 |
スーホの白い馬
教科書の題材にもある、長く愛されるモンゴルの物語
モンゴルの草原で暮らす少年スーホは、生まれたばかりの小さな白い馬を拾い、育てることにしました。スーホと白い馬は仲良く過ごしていましたが、ある日王様に馬を取り上げられてしまいます。
スーホに会うために王様から必死に逃げる白馬は、追っ手に矢を射られ、最後はスーホの腕の中で息絶えてしまいました。その夜、夢の中に出てきた白馬の願いを聞き入れて、体を使った楽器を作ります。馬頭琴の由来となった、切なくもあたたかい物語です。
こんな人におすすめ
・世界の文化に触れて欲しい人
・馬と人間の心の絆に感動したい人
ワンダー (ソフトカバー版)
全世界で800万部を超える大ベストセラー
主人公のオーガスト・プルマンは、生まれつき顔に障害がありました。学校に通い始めたオーガストは、周囲からいじめられ、避けられてしまいます。一方で、オーガストの話が面白いと、興味を持ってくれる同級生も増え始めました。
そんな中、夏のキャンプで事件が起こります。本人、家族、友人の目線から見える世界の違いを感じて、普通とは何かを考えるきっかけにしてください。
こんな人におすすめ
・障害や人間関係について深く考えたい人
・普通とは何かを見つめ直したい人
100万回生きたねこ
愛し、愛されとは何かを考えさせられる1冊
100万回死んで、100万回生き返った、立派なとらねこが主人公の物語です。100万人の飼い主がそのねこを可愛がり、そして死を悲しみました。しかし、ねこは1度も泣きませんでした。
愛を知らなかったねこが、愛し・愛されることを知ったとき、一体どうなってしまうのでしょうか。読むたびに新しい感情が見つかる絵本です。
こんな人におすすめ
・愛とは何かを知りたい人
・何度も読み返したくなる本に出会いたい人
ごんぎつね
ちょっと切ない気持ちになる、語り継がれる名作
ひとりぼっちの小狐・ごんは、ある日ちょっとした出来心から、兵十が川で取ったうなぎを盗んでしまいます。ところが、その後兵十の母親が亡くなったことを知り、亡くなる前にうなぎを食べさせたかったのではないかと、いたずらしたことを後悔します。
ごんはお詫びの気持ちで兵十の家へ、栗やきのこ、木の実を届けますがお互いの気持ちの溝が埋まることはありませんでした。やるせなさが残る、切なくも考えさせられる物語です。
こんな人におすすめ
・長く語り継がれる名作に出会いたい人
・楽しいだけではない物語を読みたい人
おおきな木
愛とは何かを考えさせられる、世界的な名作
幼い男の子が老人になるまで、そばで温かく見守る1本の大きな木がありました。木は、自分の全てを彼に与えます。それでも木は幸せだったのでしょうか。
たとえ悲しい結果になったとしても「与えること」と「与えられること」とは何かを、深く考えさせられる1冊です。無償の愛とは何かを考えるきっかけにしてください。
こんな人におすすめ
・愛とは何かを知って欲しい人
・何度も読み返したくなる本に出会いたい人
【学年別】人気の児童書をランキングで紹介
小学校時代に読みたい人気の児童書を、学年別にランキング形式で紹介します。
・低学年(1、2、3年生)
・中学年(4年生)
・高学年(5〜6年生)
子どもの年齢に合わせた本を探す時の参考にしてください。
低学年(1、2、3年生)
低学年の子どもには、読書の経験や習慣を目的に、短く読みやすい本がおすすめです。ここでは、11冊の本を紹介します。
本記事で紹介するあらすじで「面白そう」と感じる1冊を見つけてください。
順位 | 書籍名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|---|
1 | 鈴木 のりたけ(作) | 小学館 | |
2 | 柴田 ケイコ(作) | KADOKAWA | |
3 | トロル(作・絵) | ポプラ社 | |
4 | 斉藤 洋(作) | 講談社 | |
5 | 原 ゆたか(作・絵) | ポプラ社 | |
6 | ぐるーぷ・アンモナイツ(作・絵) | 岩崎書店 | |
7 | 矢玉 四郎(作・絵) | 岩崎書店 | |
8 | ナガノ(イラスト) | KADOKAWA | |
9 | 宮西 達也(作・絵) | ポプラ社 | |
10 | ヨシタケシンスケ | PHP研究所 | |
11 | 田島 征彦 | 童心社 |
1.大ピンチずかん
親子で一緒に読みたい、ユーモアあふれる絵本
本書は「大ピンチレベル」と「5段階のなりやすさ」で分類された、ピンチの場面を紹介した1冊です。
・テープのはしが見つからない
・たこやきがあつい
・じてんしゃがドミノだおし
このような日常でよくある「ピンチ」の場面を、対処法や似ているピンチと合わせて紹介しています。この本を読んでいつか起こる大ピンチに備えましょう。
こんな人におすすめ
・流行りの絵本を読みたい人
・親子で楽しみたい人
2.パンどろぼう
子どもから厚い支持を受ける大人気シリーズ
お茶目で憎めないパンどろぼうが、パンをかついで逃げていきます。世界一のパンを探し求める大どろぼうの姿は、謎とパンに包まれています。
大どろぼうの正体は一体誰なのか。シュールでユーモアあふれる、笑いがとまらない1冊です。
こんな人におすすめ
・面白い本が読みたい人
・読みきかせにぴったりの本を探している人
3.おしりたんてい かいとうVSたんてい
一人で読む、最初の本にぴったりの大人気シリーズ
長年続く大人気シリーズの第4弾です。おしりたんていのもとにやってきた依頼主のヤギスチャンは、大泥棒であるかいとうUからの予告状に困っていました。
執事ヤギスチャンが仕えるオオヤギ家に代々伝わるお宝「ほしぞらのかがやき」を、おしりたんていは守り抜けるのでしょうか。お話の中に迷路やなぞなぞのような遊び心があふれ、最後まで読める工夫がされている絵本です。
こんな人におすすめ
・本が苦手な人
・一人で1冊読み切りたい人
4.がっこうのおばけずかん
漢字がないので一人でも読みやすい大人気シリーズ
大人気「おばけ図鑑」シリーズで、学校を舞台に怖いけど面白い童話を集めた絵本です。
・トイレのはなこさん
・おんがくしつのベートーベン
・がいこつ
毎日通っている学校には、たくさんの怖いおばけがいっぱいいます。しかし、この本を読めば、どう対処すればよいかが分かります。怖いお話をユーモラスに仕上げた、一人で読みやすい短編集です。
こんな人におすすめ
・こわいお話に挑戦したい人
・一人で読む本を探している人
5.かいけつゾロリのドラゴンたいじ
子どもから大人まで誰もが知る不朽の名作
「まじめにふまじめ」のフレーズで人気なかいけつゾロリシリーズです。ひとりで修行の旅に出たゾロリは、お姫様の花むこに立候補します。
しかし、そのためにはドラゴンを倒す必要がありました。面白い物語の中に、手に汗握るシーンも共存する1冊です。
こんな人におすすめ
・大人気シリーズに出会いたい人
・ハラハラドキドキを楽しみたい人
6.ほねほねザウルス ティラノ・ベビーのぼうけん
おもちゃの世界が小説に!謎を解きながら、一気に読み進められる1冊
大人気食玩「ほねほねザウルス」が読み物になりました。わくわくするストーリーの中には、迷路やなぞなぞ、漫画が盛り込まれており、読みやすく大人気のシリーズです。
主人公のティラノ・ベビーが親友と、冒険の旅に出る姿を応援しましょう。
こんな人におすすめ
・男の子に人気な本を読みたい人
・一気読みをしたい人
7.はれときどきぶた
シリーズ400万部でアニメ化もされた、幅広い世代から支持されるベストセラー
主人公の則安君は、毎日書いている日記をお母さんに盗み読みされてしまいます。そこで、お母さんを驚かせようとして「金魚が部屋を飛び回ってアカンベーをした」や「えんぴつをてんぷらにして食卓に出す」のようなでたらめを書きました。
ところが、でたらめのはずが全て現実になってしまいます。「はれ、ときどきぶたがふるでしょう」と日記に書いたら、果たしてどうなったのでしょうか。子どもの空想力と面白さがつまった1冊です。
こんな人におすすめ
・笑える本が読みたい人
・親子で読みたい本を探している人
8.ちいかわ お友だちとのつき合いかた
大人気キャラクター「ちいかわ」と一緒にともだち付き合いの秘訣を学べる1冊
人間関係の悩みは大人だけではありません。小学生のうちから身につけたい、人付き合いのヒントを、大人気キャラクターのちいかわと一緒に楽しく学べる1冊です。
「お友だちに気持ちを伝えるためにはどんな言葉使いをすれば良いか」や「もやもやした気持ちを抱えた時は、どう対処したら良いか」など、Q&A形式でアドバイスがもらえます。ぜひ、親子で読んでみましょう。
こんな人におすすめ
・小学校の人間関係に不安がある人
・学校生活で悩みがある人
9.おまえうまそうだな
映画化もされた、優しさとは何かを学べる1冊
ある日、ひとりぼっちのアンキロサウルスの赤ちゃんのもとへ、よだれを垂らしたティラノサウルスが現れます。ティラノサウルスが「おまえ、うまそうだな」といいながら食べようとしたところ、アンキロサウルスの赤ちゃんは「おとうさーん」といって足にしがみつきます。
立場を超えて始まった奇妙な親子生活の中で、食べるつもりだった赤ちゃんを育てていくことで、ティラノサウルスに責任感が芽生え始めます。ほろりとする結末にも注目です。
こんな人におすすめ
・責任感や優しさを知りたい人
・心温まる物語を読みたい人
10.りゆうがあります
複数の絵本大賞を受賞した、ユーモアあふれる1冊
大人気作家のヨシタケシンスケさんの絵本です。お母さんは、ぼくの鼻をほじるクセを「行儀が悪い」と怒ります。
でも、理由があれば鼻をほじってもよいのではないかと、ぼくは思います。
親子の「ダメ」と「やりたい」の理由に、思わず笑ってしまう絵本です。
こんな人におすすめ
・面白いお話が読みたい人
・親子で一緒に読みたい人
11.じごくのそうべえ
伝統芸能に触れる最初の一歩にぴったりの絵本
落語「地獄八景亡者戯」を題材にした、人間国宝・桂米朝さんによるユーモアあふれる落語絵本です。綱渡りの途中で落下してしまったそうべいは、気がつくと地獄にいました。同じく地獄に落ちた3人と一緒に、えんま大王のもとへ向かいます。
そうべいたちは果たして、生き返ることができるのでしょうか。落語らしく、口に出して読んでも面白い1冊です。
こんな人におすすめ
・落語に興味がある人
・読み聞かせにぴったりな本を探している人
中学年(4年生)
中学年になると、少し複雑なストーリーや長い本にも挑戦してみましょう。読書が好きな子どもから、苦手な子どもまで、幅広くおすすめできる11冊を紹介します。
読んでみたいと思う本を見つけてください。
順位 | 書籍名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|---|
1 | 知念実希人(作) | ライツ社 | |
2 | シン・テフン (原著) | マガジンハウス | |
3 | ポドアルチング(作) | 朝日新聞出版 | |
4 | 廣嶋 玲子(作) | 偕成社 | |
5 | 今泉忠明(監修) | 高橋書店 | |
6 | ニック・エリオポラス(文) | 技術評論社 | |
7 | ジェフ・キニー(作) | ポプラ社 | |
8 | 小松原 宏子(作) | ほるぷ出版 | |
9 | ペニー・ワーナー(著) | KADOKAWA | |
10 | ナガノ | 講談社 | |
11 | 山崎 聡一郎(作) | 弘文堂 |
1.放課後ミステリクラブ
初めての謎解きに挑戦したい人にぴったりの1冊
ミステリ作家として大人気の知念実希人さんによる、本格派ミステリ絵本です。小学4年生の3人で結成したミステリトリオが、先生の依頼で謎を解きます。
名探偵・辻堂天馬から投げかけられる挑戦に、読者は応えられるのでしょうか。本格ミステリ小説顔負けの伏線回収もあり、読み応えが抜群の1冊です。
こんな人におすすめ
・はじめてのミステリーに挑戦したい人
・学校が舞台の物語を読みたい人
2.つかめ!理科ダマン!
身近な出来事から楽しく科学を学べるマンガ
日韓でシリーズ合計200万部を突破した、科学を学べる学習マンガです。以下のような、さまざまなジャンルを取り扱い、子どもたちが気になる疑問を楽しく解消していきます。
・生き物
・宇宙
・食べ物
科学が身近に感じられる1冊なので、勉強に興味を持つきっかけにもぴったりです。
こんな人におすすめ
・気軽に科学に触れたい人
・読み物が苦手な人
3.テーマパークのサバイバル
テーマパークを題材に、科学を学べる1冊
大人気テーマパーク「ゾンビパーク」に訪れた、ピピ・ジジ・ケイは、テーマパークを楽しみますが、行く先々で事故に遭遇します。
さまざまなテーマパークのしかけや科学的な原理が解説されており、興味がある分野を楽しく学べます。
こんな人におすすめ
・ひとつのテーマを掘り下げて学びたい人
・楽しみながら勉強したい人
4.ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
人生の生き方・あり方について考えさせられる1冊
大通りから外れた脇道にある、不思議な駄菓子屋・銭天堂。銭天堂で売っている駄菓子を食べると悩みが解決するといわれています。見たことのない商品ばかりが並ぶお店で、駄菓子を買った人の運命はどう変わるのでしょうか。
ハッピーエンドばかりではなく、人間の嫌な面や醜い面もあぶり出されることで、自分の行いを考え直すきっかけになります。
こんな人におすすめ
・ちょっと怖い本が読みたい人
・生き方を考えるきっかけが欲しい人
5.ざんねんないきもの事典
読んだら誰かに話したくなる動物の雑学本
一生けんめいなのに、どこか残念な生き物たちに光を当てた書籍です。紫外線を浴びると光るサソリのように、どうしてそうなったか不思議な生き物がたくさん出てきます。
1テーマが1~2ページで完結するので、すきま時間にちょっと読む本としてもおすすめです。
こんな人におすすめ
・動物の生態に興味がある人
・楽しく学びたい人
6.マインクラフト ゲームにとびこめ!
大人気ゲーム「マインクラフト」を題材にしたスリルある小説
変わり者の理科の先生が発明したVRゴーグルをつけて、ゲームの世界に飛び込んだ4人。楽しむのも束の間、ゲームと現実の狭間が、だんだんと分からなくなります。
みんなを救えるのは、転校生の女の子だけです。果たして5人の運命はどうなるのでしょうか。
こんな人におすすめ
・ゲームが好きな人
・初めての小説を探している人
7.グレッグのダメ日記
海外の面白い小説はこの1冊から!映像化もされた大人気シリーズ
主人公のグレッグ・ヘフリーが日記を書き始めるところから、本書は始まります。親友ロウリーと過ごした学校生活のトラブルを中心に、さまざまな事件に巻き込まれていく姿を、日記を通して描きます。
18冊のシリーズ小説と、4本の映画も作られており、世界的に大人気な書籍です。
こんな人におすすめ
・海外のユーモアに触れたい人
・文章も映像も両方楽しみたい人
8.図書委員は泣かない
児童間の口コミで人気が広がった児童書
本を読むことが大好きな主人公のシオリは、念願の図書委員になります。図書館で委員の仕事をしていると、2年生の男の子が訪れてきます。その子はクラスメイトに靴を隠されて帰れずに困っていたのですが、実は先に嫌がらせをしたのは男の子でした。
そこでシオリはその子に向けて、ある絵本を読み聞かせてあげると、男の子の心境にも変化が見え始めました。シリーズはさまざまな委員をテーマにしており、あなたにあったテーマを探せます。
こんな人におすすめ
・委員会に参加している人
・学校が題材のお話を探している人
9.暗号クラブ
謎を解きながら読み進める、体験型小説
カリフォルニア州に住む小学5年生の、コーディ・クイン・エム・ルークの4人は暗号クラブを結成し、さまざまな信号や暗号を研究していました。ある日、近所の屋敷で火事が発生した際、窓枠に4つの記号が残されていました。
暗号クラブの4人は事件を解決するために、謎解きを始めます。暗号を解く楽しさと、ミステリーが同時に楽しめる1冊です。
こんな人におすすめ
・謎解きが好きな人
・初めてのミステリー小説を探している人
10.ちいかわ47都道府県
ちいかわと一緒にクイズ形式で地理が勉強できる1冊
ほのぼのしたストーリーと、たまに見られるダークな世界観で人気となっている「ちいかわ」たちといっしょに、日本の地理を学べる1冊です。各都道府県の歴史や文化をクイズ形式で紹介していくことで、楽しく知識を身につけられます。
地理の勉強ができることはもちろん、日本全体で知っておきたいテーマももりだくさんで、地理の知識を身につけるのにぴったりです。
こんな人におすすめ
・ちいかわが好きな人
・楽しく地理の勉強をしたい人
11.こども六法
法律とは何のためにあるのかが学べる
本書は、子どもが自分の権利や身を守るために、必要な知識を身につけるために生まれました。いじめや虐待のような悩みはもちろん、新法である「こども基本法」も紹介されており、最新の知識が学べます。
いつか困った時に、自分を助けてくれる知識を身につけたい人に、おすすめしたい1冊です。
こんな人におすすめ
・法律とは何かを知って欲しい人
・自分を守る術を知っていて欲しい人
高学年(5〜6年生)
高学年になったら本を読むだけでなく、著者が伝えたいメッセージは何かを読み取れるようになりましょう。著者の思いや感情を汲み取れるようになると、読書がもっと楽しくなります。本記事では、特に高学年に読んで欲しい10冊の書籍を紹介します。
気になる1冊を探してみてください。
順位 | 書籍名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|---|
1 | 清水 茜(原作・イラスト) | 講談社 | |
2 | 桃戸ハル(著) | Gakken | |
3 | 廣嶋 玲子(作) | 静山社 | |
4 | 宗田 理(作) | KADOKAWA | |
5 | 粟生 こずえ(作) | あかね書房 | |
6 | るーい(著) | SBクリエイティブ | |
7 | ひの ひまり(作) | 顔d側 | |
8 | 黒柳 徹子(作) | 講談社 | |
9 | 岡田 淳(作) | 偕成社 | |
10 | 池上 彰(監修) | Gakken |
1.小説 はたらく細胞
体の仕組みが楽しく学べる物語
人気コミック「はたらく細胞」の小説版が本書です。人間1人にある細胞の総数は、約37兆個であり、その数だけ仕事が存在しています。
細胞擬人化ストーリーである本書は、アレルギーやウイルスが侵入した際の反応を、わかりやすく解説しています。ストーリーはもちろん、身体の勉強にもなる点が特徴です。
こんな人におすすめ
・アニメを観て興味がわいた人
・体の仕組みに興味がある人
2.5分後に意外な結末 赤い悪魔
サクッと読めるけど、どんでん返しが待っている短編集
子ども向けのショート・ショートの流行を作ったシリーズです。1話5分で読めるという画期的な仕組みで、朝読書の時間や本が苦手な人でも読みやすいと話題になりました。
約40話が収録されている本書は、笑いも恐怖も感動もあり、どんでん返しが待っています。同時に4種類の書籍も刊行されているため、気に入った方は他の書籍も読んでみてください。
こんな人におすすめ
・長いお話が苦手な人
・ショート・ショートに触れたことが無い人
3.十年屋
大切なものを思い出と一緒に預かってもらう、心温まるストーリー
話題作『銭天堂』の作者がおくる、心温まるストーリーを描いた本書。大切なものを思い出と一緒に、10年間預かってくれるお店が舞台です。
・捨てられないもの
・守りたいもの
・忘れたいもの
・遠ざけたいもの
このようなものはありませんか。10年の月日を想像しながら、温かい気持ちになりたい人におすすめです。
こんな人におすすめ
・温かいお話が読みたい人
・『銭天堂』を読んだ人
4.ぼくらの七日間戦争
ぼくらシリーズの1冊目にして、最高傑作のベストセラー
東京下町にある中学校の1年2組の男子学生が、ある日突然姿を消しました。事故や誘拐が疑われましたが、実は彼らは廃工場に立てこもり、『解放区』として反乱を起こそうとしていました。女子生徒との大作戦を立てたり、途中で本物の誘拐事件が起きたり、大人たちは混乱するばかりですが、結末は果たして。
勝ち目が無いと分かっていても大人たちと戦う、子どもたちの気持ちに共感が持てる1冊です。
こんな人におすすめ
・反抗期の人
・仲間との絆のお話を読みたい人
5.失敗か成功か? 運命の選択
主人公と一緒に物語に入り込むショートショート
本書は1話3分で読める短編が、50話収録されています。主人公がピンチを切り抜ける瞬間や、失敗する瞬間を読者も一緒に楽しめる、新感覚のショートショートです。
誘拐・強盗事件のような危険な場面から、宿題を忘れた小学生のような身近にあるシーンまで収録されており、好みの物語が見つかること間違いなしです。
こんな人におすすめ
・朝読で読む本を探している人
・すき間時間に読書をしたい人
6.学校では教えてくれない ヤバい科学図鑑
大人気YouTuberが世界の不思議を科学的に解説
チャンネル登録者数62万人を超える人気YouTuber「るーいのゆっくり科学」による、世の中にあふれる「ちょっと怖いけど不思議な話」を科学的に解説した1冊です。
宇宙や生きもの、世界のヤバい話をブランとノワールのコンビが分かりやすく解説します。教科書には載っていないけれど、知れば誰かに話したくなる疑問が満載です。
こんな人におすすめ
・世の中の不思議が気になる人
・科学が好きな人
7.四つ子ぐらし
天涯孤独だと思っていた主人公の、ドタバタな4姉妹ストーリー
主人公の宮美三風は、小学校6年生になるまでの12年間両親も親戚もおらずひとりぼっちだと思っていました。ところがある日、実は四つ子だったことが発覚します。
顔も声も一緒な四つ子が、突然同じ家で暮らすことになり、ドタバタな生活が始まります。
こんな人におすすめ
・少女コミックが好きな人
・四つ子の生活を見守りたい人
8.続 窓ぎわのトットちゃん
全世界で2500万部を突破した大ベストセラーの待望の続編
黒柳徹子さんのエッセイ「窓ぎわのトットちゃん」の42年ぶりの続編です。世界中で愛されているトットちゃんは、東京大空襲の数日後に青森に向けて、ひとりで夜行列車に乗ります。
疎開先で仲良くなるための工夫や、女学校の思い出など、トットちゃんの青春がたくさん詰まった1冊です。
こんな人におすすめ
・エッセイが読みたい人
・戦争と平和について考えて欲しい人
9.二分間の冒険
多くの子どもを魅了してきたファンタジーの名作
いつも通りの1日を過ごす予定だった悟。学校からの帰り道に、人の言葉を話す黒ネコ「ダレカ」に出会い、別の世界へワープしてしまいます。タイムリミット2分間で行われる、竜との謎かけゲームをクリアし、ダレカと約束した「たしかなもの」を見つけることはできるのでしょうか。
長編の物語ですが、人生で最も短く感じる2分間になること間違いなしの1冊です。
こんな人におすすめ
・冒険やRPGが好きな人
・ファンタジー初心者の人
10.なぜ僕らは働くのか
自分の将来と可能性に向き合える、何度も読み返したい1冊
「働くこと」や「生きること」とは、どういうことかと聞かれた時、あなたは答えられますか。本書は、仕事のやりがい、AIの進歩、多様性の尊重、などの現代的なテーマについて、考える機会をくれる1冊です。
今働いている人だけでなく、これから社会に出ていく準備をする学生にもおすすめです。ぜひ、家族みんなで読んでみてください。
こんな人におすすめ
・将来のことを考え始めた人
・いまの生活に不安を感じている人