イヤミスとは?映画化作品や人気作家など、おすすめ小説とランキングを紹介!

2025-03-27

イヤミスとは?映画化作品や人気作家など、おすすめ小説とランキングを紹介!

イヤミスとは、読後にイヤな気持ちになるミステリーのことです。その独特な魅力がクセになると話題になっています。本記事ではイヤミスの特徴や心理的な魅力を解説し、映画化・ドラマ化された名作や、最新のおすすめ小説をランキング形式で紹介します。どんでん返しのあるストーリーや、人間心理をえぐる展開が好きな方は必見です!

【前半】イヤミスとは?映画化作品や人気作家など、おすすめ小説とランキングを紹介! はコチラ

【シチュエーション別】イヤミスおすすめ作品

イヤミスの魅力は作品ごとに異なるもの。読後の暗い余韻がクセになる人もいれば、驚きの結末に振り回されるのが好きな人もいるでしょう。ここでは、「読後にゾクッとする系」と「どんでん返し重視系」、2つのスタイルに分けてご紹介します。気分や好みに合わせて、ぜひあなたにピッタリのイヤミスを見つけてみてください。

読後にゾクッとするイヤミス

思わずため息が出るほどの後味や、胸にずしりと残る暗さを味わいたい方に。結末の救いのなさや登場人物たちの深い闇が、読後も頭から離れない作品です。

汚れた手をそこで拭かない / 芦沢央

汚れた手をそこで拭かない
汚れた手をそこで拭かない

汚れた手をそこで拭かない

著者
    芦沢央

文藝春秋

¥700
第164回直木賞候補作。

ひたひたと忍び寄る恐怖
ぬるりと変容する日常

話題沸騰の「最恐」ミステリ、待望の文庫化。

閉鎖空間に監禁された
デスゲームの参加者のような切迫感。
                ──彩瀬まる

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家……
きっかけはほんの些細な秘密だった。

保身や油断、猜疑心や傲慢。
内部から毒に蝕まれ、
気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。

凶器のように研ぎ澄まされた“取扱い注意”の傑作短編集。
商品詳細

日常に潜むほんのささいな秘密が、ある瞬間を境に一気に崩壊へとつながっていく……そんな恐怖を描いた短編集です。緻密なストーリー展開と、さらりとした描写が相まって、読後の不穏さを際立たせます。最初は「これが事件にどう関わるのだろう?」と思っていた何気ない伏線が、いつの間にか背筋を凍らせる要因へと変わっていく。

こんな人におすすめ
日常の違和感をじわじわ味わいたい方/淡々とした筆致の中に潜む恐怖が好きな方

望郷 / 湊かなえ

望郷
望郷

望郷

著者
    湊かなえ

文藝春秋

¥630
日本推理作家協会賞受賞! 心に刺さる連作短編集

都会から離れた島に生まれ、育った人々。
島を憎み、愛し、島を離れ、でも心は島にひきずられたまま
日本推理作家協会賞受賞作を収録。

閉ざされた“世界”を舞台に、複雑な心模様を鮮やかに描く湊さんの連作短編(全六編)。

収録作「海の星」が日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞、選考委員の北村薫氏は、
「鮮やかな逆転がありながら、小説の効果のための意外性のため無理に組み立てられた物語ではない。筋の運びを支える魚料理などの扱いもいい。(中略)ほとんど名人の技である」と絶賛。

自身も“島”で生きてきた湊さんが「自分にしか書けない物語を書いた」と言い切る会心作。島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみ…屈折した心が生む六つの事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。
商品詳細

湊かなえさんの短編集で、2016年に特別ドラマ化もされた話題作。瀬戸内海に浮かぶ島を舞台に、閉鎖的な人間関係や、それぞれの登場人物が抱える過去を描いた物語が収録されています。「希望」という言葉とは裏腹に、読後に訪れるのは、息苦しい重圧感と、どうにもならないやるせなさ。「あの時こうしていれば…」という後悔が心にしみつき、逃れられない余韻を残します。

こんな人におすすめ
救いのない物語が好きな方/地方や島に根付く閉鎖感をしっかり味わいたい方

この闇と光 改版 / 服部まゆみ

この闇と光 改版
この闇と光 改版

この闇と光 改版

著者
    服部 まゆみ

KADOKAWA

¥740
森の奥深く囚われた盲目の王女・レイア。父王からの優しく甘やかな愛と光に満ちた鳥籠の世界は、レイアが成長したある日終わりを迎える。そこで目にした驚愕の真実とは……。耽美と幻想に彩られた美しき謎解き!
商品詳細

幻想的な世界観の奥底に潜む歪んだ真実を、美しくも妖艶な筆致で描き出した作品。物語が進むにつれ、まるで現実が反転していくかのような錯覚に陥り、読者の視界が揺らぐような感覚を味わえるでしょう。

次々と繰り出される謎解きに引き込まれながら、最後には「こんなことが起こり得るのか?」という衝撃に見舞われる、耽美な美しさとミステリー要素が絶妙に絡み合った1冊です。

こんな人におすすめ
幻想文学が好きな方/どこか美しさの中に狂気が滲む物語を求める方

どんでん返し系イヤミス

予測不能な展開や、騙される快感を存分に味わいたい方におすすめ。最後の最後まで息が抜けない、“超展開”の連続を楽しみましょう。

許されようとは思いません / 芦沢央

許されようとは思いません
許されようとは思いません

許されようとは思いません

著者
    芦沢央

新潮社

¥630
「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。だが売上伝票を見返して全身が強張る。本来の注文の11倍もの誤受注をしていた──。躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた 5 編。
商品詳細

人間の心に潜む闇を巧みにすくい上げ、ミステリーへと昇華させた5編が詰まった短編集です。2019年本屋大賞ノミネート作『火のないところに煙は』の著者が放つ、さらなる飛躍作です。どの作品にも「まさか…」が仕掛けが張り巡らされ、読者の予想や常識を粉々に打ち砕くようなどんでん返しが待ちうけます。読後には思わず脱力してしまうかもしれません。

こんな人におすすめ
・話題作を追いかけたい方
・短編集でテンポよく衝撃を味わいたい方

連続殺人鬼カエル男 / 中山七里

連続殺人鬼カエル男
連続殺人鬼カエル男

連続殺人鬼カエル男

著者
    中山七里

宝島社

¥600
連続殺人鬼カエル男
商品詳細

心神喪失者の責任能力を扱う“刑法39条”をテーマに据えた社会派ミステリー。残酷な描写や血生臭いシーンも多く、サスペンスとしての迫力が抜群。息をのむ展開が次々に襲いかかり、読者は容赦なく翻弄されます。「一筋縄ではいかない事件」と「何度も覆される真実」。その刺激がクセになるはずです。

こんな人におすすめ
・社会問題を絡めた作品が好きな方
・ある程度グロテスクな描写にも耐性がある方

鬼畜の家 / 深木 章子

鬼畜の家
鬼畜の家

鬼畜の家

著者
    深木 章子

講談社

¥730
「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」

我が家の鬼畜は、母でした――。保険金目当てに次々と家族を手にかけていく母親。 巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産の収奪…… 信じがたい「鬼畜の家」の実体が、唯一生き残った末娘の口から明らかに。母の異常犯罪とは!

島田荘司選 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。
島田荘司が見いだした、元・弁護師による衝撃のデビュー作。
『衣更月家の一族』、『殺意の記憶』と続いていく榊原聡シリーズの第一作。
デビュー後『衣更月家の一族』『螺旋の底」と毎年本格ミステリ大賞候補作となっているミステリー界の新星となった元弁護士。この著者だからこそ描けた、リアルかつ恐ろしい人間の欲望。そして驚愕の真相!


「舌を巻くしたたかな遣り口。
衝撃の語りで隠蔽する騙しの精密機械。

もしもそう言って許されるならだが、優れた法律家とその作業世界こそは、下方で頑張る物語創作世界への、最高にして最良のファームなのかもしれないという思いを抱く。
法曹界や医学界、あるいは学問の世界を勤勉に支え終えた退職者たちの黙々とした余生の筆、その濃密さこそが、今後はジャンルを支える時代に、社会は静かに向かっている。
深木章子氏の登場は、そういうことをこちらに感じさせ、期待させてくれる、自分にとってはひとつの事件であった」 
島田荘司(解説「名人職人の華麗な柱時計」より)
商品詳細

一見、ごく普通の一家。しかし、その家では「不可解な不審死」が起こり、やがて背後に潜む異常な真実が浮き彫りになります。

「実際にありそうで怖い」と思えるほどの生々しいリアリティが本作の特徴で、読後は言いようのない恐怖と嫌悪感に包まれるでしょう。読めば読むほど心が重くなる、それがこの作品の魅力でもあります。

こんな人におすすめ
・とことん不快な気持ちを味わいたい方
・家族の裏側を覗き見る物語に興味がある方

【初心者必見!】イヤミスの読み方&おすすめ本

「イヤミスは気になるけど、暗そうでちょっと敷居が高い…」と感じている方もいるかもしれません。そんな方に向けて、比較的読みやすい作品と、イヤミスを無理なく楽しむためのコツをご紹介します。

イヤミス初心者はここから!

イヤミスを初めて読むなら、まずはハードルが低めの作品からスタートしてみるのがおすすめ。暗い描写や衝撃的な展開はあっても、エンタメ性や読みやすさがしっかり確保されている6冊を紹介します。

代償 / 伊岡 瞬

代償
代償

代償

著者
    伊岡 瞬

KADOKAWA

¥800
平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。運命は一転、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」。裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか? 衝撃と断罪のサスペンスミステリ。
商品詳細

リーガル×ミステリーと心理戦が融合したスリリングな作品。法廷劇の要素も盛り込まれており、巧妙に仕組まれた策略が次々に明かされていく過程に、読者は翻弄されること間違いなし。難解なトリックよりも心理戦が中心なので、ミステリー初心者でもスッと物語に入り込めます。

こんな人におすすめ
・王道ミステリーの面白さを手軽に体感したい方
・社会派や法廷ドラマ風味の作品が好きな方

ボトルネック / 米澤穂信

ボトルネック
ボトルネック

ボトルネック

著者
    米澤穂信

新潮社

¥630
ボトルネック
商品詳細

主人公が迷い込んだのは、自分が生まれなかった世界。そこでは、本来なら亡くなっているはずの少女が生きており、家族や友人の様子も全く違っていた。この世界での違和感を抱きながらも、主人公は次第に、自分がこの世界にいないことが、周囲にとってどのような意味を持っていたのかを突きつけられる。若さゆえの残酷さや、自己と他者の存在意義が交錯する展開は切なくも痛々しい。重めのテーマながらも、描写はわかりやすく、物語自体のテンポも良いため、イヤミス初心者には読みやすい1冊です。

こんな人におすすめ
・青春小説の雰囲気を好む方
・軽いファンタジー要素にも抵抗がない方

みんな蛍を殺したかった / 木爾チレン

みんな蛍を殺したかった
みんな蛍を殺したかった

みんな蛍を殺したかった

著者
    木爾チレン

二見書房

¥850
みんな誰かを殺したいほど羨ましい。
美しい少女・蛍が線路に身を投じる。儚く散った彼女の死は後悔と悲劇を生み出していく
京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人、校内でもスクールカースト底辺の扱いを受けてきた。そんなある日、東京から息を呑むほど美しい少女・蛍が転校してきた。
生物部とは名ばかりのオタク部に三人は集まり、それぞれの趣味に没頭していると、蛍が入部希望と現れ「私もね、オタクなの」と告白する。
次第に友人として絆を深める四人だったが、ある日、蛍が線路に飛び込んで死んでしまう。
真相がわからぬまま、やがて年月が経ち、蛍が遺した悲劇の歪みが残された者たちを絡めとっていく
商品詳細

女子高生同士の愛憎を生々しく描き、若さゆえの不安定さや危うさがほとばしる作品です。女子高生たちの裏表の激しい感情は読み応えがありながら、文章自体はシンプルなのが魅力。イヤミスが初めての人でもさらっと読み進められますが、読後には思春期の闇がじわりと心に残るかもしれません。

こんな人におすすめ
・学生の方や、青春群像劇を好む方
・女性同士の人間関係に興味がある方

江戸川乱歩傑作選 / 江戸川乱歩

江戸川乱歩傑作選
江戸川乱歩傑作選

江戸川乱歩傑作選

著者
    江戸川乱歩

新潮社

¥630
江戸川乱歩傑作選
商品詳細

乱歩作品は、人間の深層心理や狂気を描き、イヤミスやサイコスリラーの先駆けともいえる存在。発表当時は衝撃的だった異常心理、猟奇的殺人などの描写が現代にも色褪せず、強いインパクトを与えます。文豪ならではの優れた文体と独特の怪奇趣味は、今読んでも十分に刺激的。ちょっとレトロな雰囲気を楽しみたい方におすすめです。

こんな人におすすめ
・文豪好きの方
・クラシックな怪奇ミステリーを味わいたい方

イヤミス短篇集 / 真梨 幸子

イヤミス短篇集
イヤミス短篇集

イヤミス短篇集

著者
    真梨 幸子

講談社

¥720
小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。その声から蘇る、憧れだった美少女の顔。それはノストラダムスが人類滅亡を予言した一九九九年七月の出来事だった(「一九九九年の同窓会」より)。他人の不幸は蜜の味。甘い六篇が詰まった著者初の短篇集。


他人の不幸はクセになる。
6つの甘~い蜜の味。著者初の短篇集。

「私じゃなくて、良かった」
読めば読むほど、深くて甘い他人の不幸にハマっていく……

小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。その声から蘇る、憧れだった美少女の顔。それはノストラダムスが人類滅亡を予言した一九九九年七月の出来事だった(「一九九九年の同窓会」より)。他人の不幸は蜜の味。甘い六篇が詰まった著者初の短篇集。

<収録作>
「一九九九年の同窓会」……ノストラダムスの大予言の世紀末にかかってきた一本の電話。
「いつまでも、仲良く。」……ダイエットに成功して生まれ変わった私が戻る場所は。
「シークレットロマンス」……どこの会社にも知られざる、そして秘められた恋がある。
「初恋」……居酒屋にあった「ルサンチマンノート」。そこで懐かしい名前を見つけた。
「小田原市ランタン町の惨劇」……遊びだけのはずだった女。だけど気になる最後のメール。
「ネイルアート」……入り込んでしまったネットの匿名掲示板。名無しの女はだいたい怖い。
商品詳細

真梨幸子さんによる短編集で、6つの作品がコンパクトにまとまっています。どの物語も後味の悪さや嫌な部分をしっかり押さえているので、「イヤミスってどんなもの?」を手軽に体感する入門編として最適。短編なので、途中で挫折しにくいのもメリットです。

こんな人におすすめ
・まずは短編で気軽に試したい方
・真梨幸子さんの作風をチェックしてみたい方

あなたの涙は蜜の味 / 辻村深月 他

あなたの涙は蜜の味
あなたの涙は蜜の味

あなたの涙は蜜の味

著者
    辻村深月

PHP研究所

¥840
衝撃の結末に心がざわつき、いやな後味が残るミステリーが「イヤミス」。
本書は、好評を博した第一弾『あなたの不幸は蜜の味』と同じく、女性作家による鳥肌必至の「イヤミス」傑作短篇を集めたアンソロジー。
自分で気づかないうちに生徒を傷つけていた人気教師の身に、十三年後に起こったことを描く「パッとしない子」(辻村深月)。
都心のマンションから郊外の公社住宅に「都落ち」した一家が遭遇した人間関係の闇に、読む者の身の毛がよだつ「コミュニティ」(篠田節子)。
東京という都市の持つイメージに絡めとられ、破滅した二人の女性を描く「裏切らないで」(宮部みゆき)など、読み出したら止まらない、「嫌度数」マックスの作品が揃いました。
人間の「怖い」本質に、目を背けることなく立ち向かいたいあなたにおすすめの一冊。
書き下ろし二作を加え、さらにパワーアップした「イヤミス傑作選」第二弾!
商品詳細

辻村深月、宇佐美まこと、篠田節子、王谷晶、降田天、乃南アサ、宮部みゆき…豪華女性作家陣が集結したイヤミスアンソロジーです。それぞれ異なる作風のイヤミスを一度に味わえるため、「自分がどんなタイプのイヤミスを好むのか」探るのにもピッタリ。少しずつ読み進めるうちに、思いも寄らない作家との出会いがあるかもしれません。

こんな人におすすめ
・いろんな作家を一気に読み比べしたい方
・女性作家ならではの人間模様を味わいたい方

イヤミスが苦手で読めない?楽しみ方のヒントとは

イヤミスの特徴は、人間の暗部を追求するために残酷な表現や後味の悪さが含まれることが多い点。読んでいるうちに心が沈んでしまう方もいるかもしれません。そこで、最後まで作品を楽しむためのコツをご紹介します。

1.読後の気分転換を用意する
イヤミスを読み終わったら、気分が軽くなる音楽やコメディ映画などに触れてリセットしましょう。

2.苦手なテーマは無理をしない
暴力的・猟奇的表現が苦手なら、まずはソフトな作風のものから始めると安心です。

3.途中で挫折しそうなときは休憩を
一気読みにこだわらず、区切りのいいところで止めて気分転換。再開すると物語の世界をより深く楽しめます。

こうした工夫をしながら読めば、イヤミスが持つ独特の魅力――背筋が凍る感覚や人間の闇を覗き見るようなドキドキ感――を存分に堪能できるはず。興味がある方は、ぜひご紹介した作品からお試しください。重苦しさの先にある“クセになる後味”が、あなたを虜にするかもしれません。

まとめ

イヤミスは、読後にイヤな気持ちになりながらも、なぜか読み進めずにはいられない不思議な魅力を持ったジャンル。どんでん返しや巧みな心理描写を通じて、人間の闇や社会の歪みを深く考えさせられます。SNSや映像化の影響で話題になり、現在も数多くの新作が誕生しているのも、人気の証拠と言えるでしょう。

読後に強いストレスを感じる一方で、カタルシスを得られるのがイヤミスの醍醐味。初心者の方はまず比較的読みやすい作品から試してみて、慣れてきたら本格的に救いのない物語へと進んでみると、より深くイヤミスの世界を堪能できるはずです。

ご紹介した作品は、丸善ジュンク堂書店ネットストア でも取り扱い中。気になる作品があれば、チェックしてみてくださいね。