転職を成功へ導く資格本6選|専門強化と学び直し術

2025-05-02

転職を成功へ導く!資格本6選|専門強化と学び直し術とは?

「経験はあるのに、それがうまく伝わらない」「今の仕事を続けるべきか、違う道に進むべきか悩んでいる」そんなモヤモヤを感じているなら、資格取得という選択が一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。
本記事では、今の仕事にプラスになる資格から、まったく新しい分野へ進むためのリスキリング系資格まで、書店員おすすめの6冊とともにご紹介。
さらに、独学での進め方、SPI対策のコツ、2025年度から拡充される給付金制度まで、転職を考える20〜30代に向けて「今、知っておきたい」実践的な情報をまとめました。

  • 資格取得が転職に役立つ理由
  • 「今の仕事」の延長線で取れる資格
  • リスキリングでキャリアを拓く
  • 本で独学するときのポイント
  • SPI対策で筆記試験を突破しよう
  • 知っておきたい!資格取得を助ける教育訓練給付金とは?資格を活かして転職活動を進めよう!
  • 資格を活かして転職活動を進めよう!
  • まとめ

資格取得が転職に役立つ理由

資格は、あなたのスキルや知識を“見える形”にしてくれる公的な証明。履歴書での説得力が上がるのはもちろん、学ぶ過程で得た気づきや努力も、面接でしっかり伝えられる強みになります。

採用担当が注目するポイントとは

資格には、試験名・合格年・スコア・等級など、客観的な指標がセットでついてきます。 だからこそ、採用担当者はその人のスキルレベルを短時間で把握しやすく、書類選考でも目を引く材料になります。
特に中途採用では「即戦力かどうか」が重視されるため、経験+資格の組み合わせがあると、実力の裏付けとして高く評価されやすくなります。

面接で印象に残る“勉強のエピソード”

資格が活きるのは、書類だけではありません。面接では「なぜこの資格を取ろうと思ったのか」「どこでつまずき、どう乗り越えたのか」といった学習の過程そのものがエピソードになります。
合格の有無だけでなく、そのプロセスまでを含めて“語れる資格”は、面接官の記憶に残る武器になるはずです。

「今の仕事」の延長線で取れる資格

「これ、ちゃんと資格で証明できたらもっと伝わるのに…」 そんな場面に心当たりがあるなら、実務とつながる資格を取ることで、あなたの言葉に「重み」が加わります。
ここでは、実務経験を強みに変える4つの資格と、書店員が太鼓判を押す学習本をご紹介します。

現職

資格

推薦書籍

店頭コメント

営業

宅建

『宅建教科書 動画で学べる宅建士テキスト 2025』

動画→テキスト→演習で法律初心者も挫折しにくい

事務・経理

日商簿記3級

『スッキリわかる 日商簿記3級 2025』

イラスト解説中心。「数字が苦手」でも続けられる安心感

金融

FP3級

『FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版』

フルカラー+無料動画で、最短合格が見えてくる構成

マーケティング

ウェブ解析士

『’25 ウェブ解析士認定試験公式問題集』

GA4やSEOなど、デジタルマーケの基礎を広くカバー

宅建教科書 動画で学べる宅建士テキスト 2025年版
宅建教科書 動画で学べる宅建士テキスト 2025年版

宅建教科書 動画で学べる宅建士テキスト 2025年版

¥3,300
2025年度版 スッキリわかる 日商簿記3級
2025年度版 スッキリわかる 日商簿記3級

2025年度版 スッキリわかる 日商簿記3級

¥1,210
FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版
FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版

FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版

¥1,760
2025年版 ウェブ解析士認定試験 公式問題集
2025年版 ウェブ解析士認定試験 公式問題集

2025年版 ウェブ解析士認定試験 公式問題集

¥2,860

  • 宅建(宅地建物取引士):不動産や契約まわりの知識を身につければ、営業でも説得力がアップ。「ここ、重要事項です」と根拠を持って話せるようになります。
  • 簿記3級(日商):会計や財務の基本を理解することで、事務や総務の仕事の中でも「数字に強い人」として一目置かれる存在に。経理職への転職の足がかりにもなります。
  • FP3級(ファイナンシャル・プランナー):保険・投資・年金などお金に関する広い知識が身につき、営業や金融業界では「信頼される相談相手」としての土台に。
  • ウェブ解析士:デジタルデータを読み解き、施策を提案できる力が育ちます。GA4やSEOの基礎が体系的に学べるため、マーケや広報、EC担当など幅広い仕事に直結します。

実務経験に「証拠」を添えるという考え方

資格を取ることで、これまで感覚や経験で行っていたことを「言語化」できるようになります。「これまで○○の仕事をしてきました」に、「関連資格も持っています」を加えるだけで、あなたのキャリアがグッと信頼されやすくなるのです。

リスキリングでキャリアを拓く

「今の仕事に限界を感じる」「新しい分野に挑戦してみたい」——そう思ったら、「やる気」だけでなく「実績」としてアピールできる入門資格を取るのが第一歩です。ここでは、人気&実用性の高い3分野の資格とおすすめの学習書籍を紹介します。

分野

資格

推薦書籍

店頭コメント

IT基礎

ITパスポート

『いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格+出る順問題集』

図解→例題→要点チェックでテンポ良く理解できる構成

AI

G検定

『深層学習教科書 G検定 公式テキスト』

ビジネス事例も多く、文系・非エンジニアでも読み進めやすい1冊

語学

TOEIC®

『はじめてのTOEIC 全パート総合対策』

通勤30分をそのまま「得点アップ時間」に変えられる工夫が満載

【令和7年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
【令和7年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

【令和7年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

¥1,793
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第3版
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第3版

深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第3版

¥3,080
はじめてのTOEIC L 総合対策 補改
はじめてのTOEIC L 総合対策 補改

はじめてのTOEIC L 総合対策 補改

¥1,980

注目されるITパスポート、G検定、TOEIC…それぞれの価値とは

  • ITパスポート
    どんな業種でも役立つ「デジタルの共通知識」を身につけられる国家資格。IT部門だけでなく、営業や企画など非エンジニア職でも評価されやすいのが魅力です。
  • G検定
    AIやディープラーニングの基礎を「自分の言葉で説明できる」ようになることを目指す検定。近年のAI活用プロジェクトでは、文系出身者の活躍も増加中で、異業種からのキャリアチェンジにも強い味方です。
  • TOEIC®
    点数が上がれば上がるほど応募できる求人の幅が広がる「転職市場での共通言語」。800点以上を目指す必要はなく、600点台でも「国際案件OK」の目安になる企業も多くあります。

本で独学するときのポイント

「毎日忙しくて勉強の時間がない」「続けられるか不安…」そんな声もよく聞きます。でも大丈夫。独学を成功させるコツは、大きな努力より「続けられる仕組み」を作ることです。あらかじめ1週間単位の計画を立てて、通勤や休憩中のすきま時間をコツコツ活用すれば、無理なく知識が積み上がっていくでしょう。

一週間でできる学習スケジュール

1週間にすべてを詰め込もうとする必要はありません。日ごとに役割を決めて、無理のないペースで「インプット→アウトプット→見直し」の流れをつくるのがポイントです。

曜日

学習内容

目安時間

月〜金

テキストを毎日20ページずつ読む

20〜30分/日

模試を50問、本番形式で解く

60分程度

模試の復習・苦手整理

30〜45分

平日は少しずつ読み進めて知識をため込み、週末は理解度チェックと振り返り。この1週間サイクルを回し続けることが、合格への近道です。

すきま時間をいかす学習ツール

忙しい人こそ、ちょっとした時間の使い方で差がつきます。スキマ時間をうまく使えば、1日1〜2時間の学習時間は自然と確保できます。

  • 通勤中は音声講義やスライドで「ながら学習」
    目を使わずにインプットできる音声講座は、満員電車の中でも活躍します。
  • 昼休みは赤シートや単語帳で復習タイム
    公式やキーワードの暗記には、短時間で済む視覚的ツールが最適。
  • 夜はオンライン模試で本番練習
    PCやスマホで模試が解けるサイト・アプリを使えば、自宅でも手軽に実戦感覚が身につきます。

まとまった時間がとれなくても、「朝10分+昼10分+夜20分」で合計40分の勉強が「毎日」できるようになります。短くても継続することで、着実に力はついていきますよ。

SPI対策で筆記試験を突破しよう

「書類は通るのに、SPIで落ちる…」という声は少なくありません。でも安心してください。SPIは出題パターンが決まっているため、やり方さえ押さえれば、短期間でも確実に点を伸ばすことができます。ポイントは「内容の理解」よりも「解き方のコツ」と「時間配分」。ここでは、よく出るテーマと3週間の攻略法を紹介します。

よく出るテーマと攻略ポイント

分野

出題例

攻略のコツ

非言語

損益算・確率・速度算など

パターン化された公式を覚えて、反射的に解く訓練をする

言語

二語関係・語句整序など

接続詞に注目して「文のつながり」を意識すると正答率が上がる

性格適性

質問に対する自己評価

直感で一貫性のある回答をする。深く考えすぎないのがポイント

SPIは「思考力テスト」ではなく、「慣れゲー」に近い側面も。特に非言語分野では、ひたすら演習して型に慣れることが重要です。性格診断では「人間らしさ」が逆に評価されるので、「良い人ぶろう」としないのが鉄則。

3週間で仕上げる学習スケジュール

SPI対策にダラダラと時間をかける必要はありません。以下のように週ごとのテーマを絞って集中すると、短期でもスムーズに実力が伸びていきます。

Week

内容

Week 1

非言語パターンをインプット&練習:損益算や仕事算など、よく出る計算問題の「型」を覚え、演習問題で反復。

Week 2

言語問題を重点的に練習:二語関係や文の構造に慣れる練習を。読解では接続語に注目しながらスピードアップを意識。

Week 3

模試形式で実戦トレーニング:オンライン模試で本番に近い形式を体験。終了後は間違えた問題だけを再学習し、1点でも多く取れるように調整を。

特に転職活動中は忙しいため、「毎日少しずつ」「土日はまとめて模試」など、自分の生活スタイルに合わせたスケジュールを組むことが成功のカギになります。

知っておきたい!資格取得を助ける教育訓練給付金とは?

「資格のために高額な講座に通うのは不安…」という方に朗報です。国の制度「教育訓練給付金」を使えば、学びたい気持ちをしっかり応援してもらえます。
対象となる講座を受講すれば、費用の一部が戻ってくるこの制度。オンライン講座も一部対象となっており、「働きながら学ぶ」のハードルを下げたい人に、ぜひ知っておいてほしい支援です。

教育訓練給付金は、どれくらい補助される?

一般教育訓練給付金では、支給額は、受講費用の20%(上限10万円)。つまり講座によっては数万円が戻ってきます。

講座料金

補助額(20%)

実質負担

6万円

1万2千円

4万8千円

10万円

2万円

8万円

15万円

3万円

12万円

受講料が高い資格講座ほど、この制度の恩恵は大きくなります。例えばFP講座、IT系の国家試験対策、キャリアコンサルタント養成など、将来の仕事に直結する人気講座も多くが対象です。

教育訓練給付金を利用するときのステップと注意点

給付金を受け取るには、講座の受講前から準備が必要。思い立ったらすぐチェックしましょう。

ステップ

内容

注意点

1

ハローワークで対象講座か確認 →「教育訓練給付制度の対象講座一覧」から探す。

対象講座かどうかは必ず事前にハローワークで確認してください。

2

受講前に「受給資格確認申請」を提出 →開始前に出しておかないと、補助を受けられません。

受給資格確認申請は、講座開始前に必ず提出してください。

3

講座修了後、1か月以内に申請 →修了証や領収書が必要。準備を忘れずに。

申請は講座修了後1か月以内に行ってください。修了証や領収書など必要な書類を事前に準備しておきましょう。

講座によっては「給付金対象」と明記されている場合も。気になる講座を見つけたら、申し込む前にハローワークで要確認です。

資格を活かして転職活動を進めよう!

せっかく時間をかけて資格を取ったのに、履歴書や面接でうまく伝わらなかったらもったいないですよね。資格は「取得して終わり」ではなく、それをどう見せて、どう語るかが転職成功のカギになります。実務経験との掛け合わせや、勉強過程をうまく伝えることで、書類も面接もグッと印象的に仕上がります。

履歴書・職務経歴書での見せ方

資格欄に書くだけで終わらせず、「進行中の資格」や「勉強中の熱意」もアピールポイントになります。
例えば、
・「日商簿記3級(2025年6月受験予定/模試正答率80%)」
・「G検定(2024年12月受験予定/学習中)」
このように進捗や目標スコアを書くと、ただの「勉強中」ではなく、着実に前へ進んでいる印象を与えることができます。
また、職務経歴書では「業務でこういう課題があった→だからこの資格を勉強した」という流れを加えると、キャリア形成の意識が伝わります。

面接では「行動+考え方」をセットで語る

面接では、「資格を取った理由」だけでなく、「その過程で学んだこと」や「今後どう活かしたいか」まで話せると、人柄と成長力が伝わりやすくなります。

  • きっかけ:「業務の中で○○が分からず、悔しい思いをした」
  • 工夫・行動:「毎日30分だけでも勉強を続けた」
  • 成果:「模試で80%を安定して取れるようになった」
  • 今後:「この知識を使って、より根拠のある提案ができるようになりたい」

エピソードには、数字・時間・頻度などを加えるとリアルさが増します。例えば「毎朝の通勤時間を活用して3か月間勉強した」など、習慣にした姿勢そのものが好印象につながります。

まとめ

資格は、これまでの経験を「見える形」にしてくれる証明書であり、未知の分野へ一歩踏み出すパスポートにもなります。今回ご紹介したように、今の仕事を強化する資格も、まったく新しい道を開くリスキリングも、正しい方法と道具がそろえば誰でも挑戦できます。
まずは「自分の働き方に合った本」を1冊選ぶことから。無理のない計画と、すきま時間をいかす工夫を加えれば、忙しい毎日でも着実に前進しましょう。