
2025-07-24
2025年上半期ベストセラーTOP10|書店員が語る“本当に売れた”本
2025年上半期、書店で本当に売れた人気書籍は?
丸善ジュンク堂書店の売上データをもとに、ジャンル別ベストセラーランキングTOP10を発表!話題の映像化原作や自己成長本、シリーズ完結作など、今読むべき注目タイトルが一目で分かります。
- 2025年上半期 本当に売れた本ランキングTOP10|丸善ジュンク堂POSデータから厳選
- 今年上半期の「売れ筋」を動かした、3つの理由
- ジャンル別売れ筋本ランキング早見表|文芸・ビジネス・児童書・コミック
- 書店員イチオシ!「なぜ売れたのか」深読みガイド5冊
- まとめ|2025年上半期のキーワードは「ウェルビーイング」×「物語性」
2025年上半期 本当に売れた本ランキングTOP10|丸善ジュンク堂書店売上データから厳選
丸善ジュンク堂書店で、2025年上半期によく売れた“リアルなベストセラー”を紹介!まずは順位と書影がひと目で分かる早見表からチェック!
(集計期間:2024年11月20日〜2025年5月20日)
順位 | 書名 | 著者 |
|---|---|---|
1 | ぴあMOOK関西 | |
2 | 有吉佐和子 | |
3 | 両@リベ大学長 | |
4 | 逢坂冬馬 | |
5 | TEX加藤 | |
6 | 東野圭吾 | |
7 | 松下龍之介 | |
8 | 阿部暁子 | |
9 | ハン・ガン(著) | |
10 | 鈴木のりたけ |
今年上半期の「売れ筋」を動かした、3つの理由
「なんでこの本が売れたの?」という疑問に、書店員の視点からお答えします。2025年上半期にヒットした理由を、現場で見えた3つの視点からひも解きます。
【話題沸騰】映像化・受賞作の原作本が大人気
2025年上半期は、『#真相をお話しします』『地面師たち』『近畿地方のある場所について』など、ドラマ・映画化された原作や、文学賞の受賞作が軒並みランキング入り。書店でも「映像化フェア」が盛り上がり、多くの人が原作を手に取る姿が目立ちました。エンタメとしての強さと、読み応えのある作品が同居するのが今年の特徴です。
【自己成長】“私を整える”本が支持を集める
スキルアップや心と体のメンテナンス、マインドフルネスに関する書籍が、特に20〜40代の女性層に大人気。仕事や育児、将来への不安を抱える世代に、“自分のペースを整える本”が多く支持されました。
【全巻読破】シリーズ最終巻からまとめ買いが急増
人気シリーズの最終巻発売をきっかけに、これまで読んでいなかった人もまとめ買いに走る傾向が。特にコミックや児童書は、全巻セットでの購入や家族での“読書ブーム”が目立ちました。
ジャンル別売れ筋本ランキング早見表|文芸・ビジネス・児童書・コミック
ジャンルごとに顔ぶれが変わるのもランキングの面白さ。映像化で注目された文芸、働き方や生き方にフォーカスしたビジネス書、子どもの“好き”が素直に出る児童書、物語がクライマックスを迎えるコミック。それぞれの「今、売れている本」を見ていきましょう。
【文芸書TOP5】書店員おすすめの人気小説ランキング





【ビジネス・教養書TOP5】読んで成長できるおすすめ実用書





【児童書TOP3】子どもも大人も楽しめる話題の絵本&図鑑



【コミックTOP3】話題の漫画最新刊ランキング



書店員イチオシ!「なぜ売れたのか」深読みガイド5冊
「売れている本って、みんな買ってるから自分も…?」なんて理由じゃもったいない!ここでは、書店員が本気で推したい“理由がある売れ筋”をご紹介。数字の裏にある「おもしろさ」を掘り下げます。

書店員Aの推し:『好きを言語化する技術』/三宅香帆
感動を「言葉にする」ことに自信がない人にぴったり。文芸評論家でもある三宅香帆さんが、日常の「好き」や「ときめき」をどう表現するかを丁寧に教えてくれる1冊。推し活の熱量を伝えたい人にも◎。
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書店員Bの推し:『僕には鳥の言葉がわかる』/鈴木俊貴
鳥が「言葉」を使うなんて驚き!それを世界で初めて証明した研究者が、自らの体験をユーモアたっぷりに語ります。鳥好きはもちろん、知らなかった世界にワクワクしたい人にもおすすめ。
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書店員Cの推し:『近畿地方のある場所について』/背筋
「絶対にネタバレ厳禁」と話題になった静かなホラー。読む前と後で世界の見え方が変わるような不気味さがクセになります。夜は読まない方がいいかも…?
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書店員Dの推し:『君のクイズ』/小川哲
クイズ番組中に起きた「1文字も聞かずに正解する」という謎。緻密に仕掛けられた構成と、張りつめた心理戦にページをめくる手が止まらなくなる新感覚ミステリーです。
商品詳細へまとめ|2025年上半期のキーワードは「ウェルビーイング」×「物語性」
2025年上半期をふり返ると、注目されたのは「心と暮らしを整える本」と「物語にどっぷり浸かれる1冊」。SNSや映像化をきっかけに、多くの人の背中をそっと押すような本が広がりました。
また、紙の本を手に取り、じっくり読む時間の心地よさが、あらためて見直された半年間でもありました。
あなたの“次の1冊”も、ぜひ丸善ジュンク堂書店で見つけてください。