
2025-07-16
【速報】第173回芥川賞・直木賞(2025年上半期)選考結果決定|書店員が選ぶ、文学賞の注目作品と読みどころ&過去の話題作を紹介!
芥川賞と直木賞――数ある国内の文学賞の中でも特に注目度の高い2つの賞。その最新選考結果がついに発表されました。
「まずどれを読むべき?」「違いがよく分からない」そんな疑問に応えるべく、書店員の視点から選び方と注目作をご紹介します。
関連記事:芥川賞・直木賞90年 日本文学の時間をめくる旅
- 第173回芥川賞・直木賞(2025年上半期)|選考結果と候補作まとめ。受賞が予想されていた作品は??
- 芥川賞・直木賞とは?違いと選び方をやさしく解説
- どれから読めばいい?目的別おすすめ作品セレクト
- 2025年候補作とあわせて読みたい過去作品
- 芥川賞・直木賞をもっと楽しむポイント
- まとめ|受賞作から読むか、気になる1冊から読むか
第173回芥川賞・直木賞(2025年上半期)|選考結果と候補作まとめ。受賞が予想されていた作品は??
2025年上半期の第173回芥川賞・直木賞の選考結果が発表されました。
読者として気になるのは、どのような作品が選ばれたのか。どんなテーマを描いているのか、という点です。
ここでは、選考結果と候補作を一覧でご紹介します。
第173回芥川賞(2025年上半期) 受賞作
該当作なし
第173回芥川賞(2025年上半期) 候補作
第173回直木賞(2025年上半期) 受賞作
該当作なし
第173回直木賞(2025年上半期) 候補作
27年ぶりの芥川賞・直木賞”該当作なし”
第173回の芥川賞・直木賞はともに該当作なしでした。どちらの候補作も、選考委員による投票や厳正な審査・議論が行われ、その結果、いずれの賞も受賞作を決めきることができず、該当作なしに至りました。
芥川賞・直木賞とは?違いと選び方をやさしく解説
芥川賞と直木賞は、いずれも日本を代表する文学賞。
毎年の選考結果や受賞作は書店でも大きく取り上げられ、注目を集めます。
一方で、「どう違うのか」「どちらが自分に合うのか」は、少しわかりにくいと感じる方もいるかもしれません。まずは、それぞれの特徴を整理してみましょう。
芥川賞と直木賞の違いとは?
芥川賞は、純文学の分野で将来を期待される新人・中堅作家に贈られる賞です。中・短編の純文学作品が主な対象で、言語表現やテーマの独創性が重視されます。作品には実験的な手法や社会的・哲学的な問いを含むものが多く、文章の美しさや深い内省性が求められる傾向にあります。
一方、直木賞は広く一般読者に親しまれるエンタメ性の高い小説が対象です。物語性に富み、登場人物の魅力や感情移入しやすいストーリー展開が重視されます。長編作品が多く、映像化や文庫化を通じて再び注目されることも少なくありません。
どうやって決まる?選考の流れと傾向
芥川賞と直木賞は、年に2回(1月と7月)、選考結果が発表されます。
選考は、現役の作家で構成された選考委員による合議制で行われます。毎回、候補作の中から議論を重ねて受賞作が決定されます。
芥川賞:斬新な表現や、現代社会に鋭く切り込むテーマが重視される
直木賞:物語の完成度や、読後に残る満足感が評価される
いずれも、“今読むべき一冊”として、多くの読者に届けられる話題作です。
どれから読めばいい?目的別おすすめ作品セレクト
文学賞の受賞作は魅力的な作品が多く、「どれから読めばいいのか迷ってしまう」という声もよく耳にします。
そこで本記事では、読書の習慣やそのときの気分に合わせて、書店員が選んだおすすめの受賞作をご紹介します。
初心者向け|読みやすく、自然と引き込まれる3冊
深く味わいたい人へ|テーマ性や構成が光る注目作 3選
文学賞の“らしさ”を感じたい人へ|芥川賞らしい1冊、直木賞らしい1冊
2025年候補作とあわせて読みたい過去作品
最新の候補作を読んで「もっと似た雰囲気の作品を知りたい」と感じた方へ、今年の芥川賞・直木賞とテーマや世界観が近い“過去の名作”をご紹介! 同じ作家による関連作や、他の文学賞で評価された作品も選んでいます。
テーマ・ジャンルが近い過去の受賞作
第173回芥川賞・直木賞候補作家の他の作品
芥川賞・直木賞をもっと楽しむポイント
候補作を手に取ったあと、その読書体験をさらに深めたい方へ。
作品を「ひとりで読む」だけでなく、誰かと感想を語り合ったり、映像化作品として楽しんだり。芥川賞・直木賞の作品は、多様な角度から楽しめる奥行きがあり、読むたびに新たな発見と出会える魅力があります。
読書会やSNSで感想をシェアする
X(旧Twitter)では、「#芥川賞」「#直木賞」などのハッシュタグで感想を共有する読者が多く見られます。
選考結果発表の直後は特に投稿が活発で、感想を通して同じ本を読んだ人の視点に出会えるのも魅力です。
また、地域の書店やオンラインで開催される読書会でも、芥川賞・直木賞作品が取り上げられる機会は多くあります。
自分ひとりでは気づけなかったテーマや読み取り方に出会える場としてもおすすめです。
授業・教養としての読み方を楽しむ
高校・大学では、芥川賞や直木賞の受賞作が教材として取り上げられることもあります。
物語を通して社会課題や歴史的背景に触れることで、作品への理解がより立体的になります。
さらに、「なぜこの作品が評価されたのか?」 「作者は何を描こうとしているのか?」と問いながら読むことで、読書は知的な探求の時間へと変わっていきます。
文庫化・映像化・フェアで再発見
芥川賞・直木賞の話題作は、受賞からしばらくして文庫化されたり、映像化されることも少なくありません。 映像作品では、演出や俳優の演技を通して、原作とはまた違った印象や魅力にに出会えることがあります。
また、丸善ジュンク堂書店では芥川賞・直木賞関連のフェアを開催することもあり、受賞作や著者の既刊作品をまとめて手に取ることができます。
気になる作品があれば、丸善ジュンク堂書店ネットストアもぜひ活用ください。
まとめ|受賞作から読むか、気になる1冊から読むか
芥川賞・直木賞は、話題作や実力作と出会える貴重なきっかけです。 「受賞したから読む」のではなく、「今の自分に響くテーマだから」「タイトルに惹かれたから」など、自分の感覚を大切にして選べるのも、これらの文学賞の魅力といえるでしょう。
丸善ジュンク堂書店や丸善ジュンク堂書店ネットストアには、最新の受賞作・候補作はもちろん、過去の名作や関連書籍も充実しています。少しでも気になる作品があれば、まずは1冊、気軽に手に取ってみてください。そこから、新たな読書の世界が広がるかもしれません。
受賞作・関連書籍は 丸善ジュンク堂書店ネットストア でも購入できます。
気になった作品を探すきっかけとして、ぜひ活用してみてください。