大人も夢中になる!おすすめ動物図鑑・科学書10選|親子で楽しめる1冊も

2025-10-17

大人も夢中になる!おすすめ動物図鑑・科学書10選|親子で楽しめる1冊も

子どもの頃、眺めているだけでワクワクした図鑑。楽しむうちに自然と知識が身につくのも大きな魅力でした。
大人になった今も「もう一度あのワクワクを味わいたい」「子どもと一緒に楽しめる本を探したい」。そんな声に応えて、今回はおすすめの動物図鑑・科学書をご紹介します。
選んだのは、丸善ジュンク堂書店のスタッフ。大人の知的好奇心を満たす1冊から、親子で楽しめる定番、インテリアにも映える図鑑まで幅広くそろえました。
あの頃のワクワクを取り戻す1冊を、ぜひ見つけてみてください。

  • 今、大人に「図鑑」が人気!その理由とは?
  • 大人におすすめの動物図鑑・科学書5選
  • 親子で楽しめる動物図鑑
  • 絶滅・海・ユニークな切り口の動物本
  • 動物図鑑を選ぶポイント
  • まとめ|お気に入りの1冊で“動物の世界”をもっと身近に

今、大人に「図鑑」が人気!その理由とは?

動物図鑑というと子ども向けのイメージがありますが、いまは大人が夢中になる理由がたくさんあります。ここでは、その代表的な魅力を3つご紹介します。

写真集のように楽しめる図鑑がある

開いた瞬間に目に飛び込んでくる、息をのむほど美しい写真。
毛並みや羽の色、鋭いまなざしまで鮮やかに写し出されていて、まるで動物たちと同じ場所にいるかのよう。図鑑というより、“自然を閉じ込めた写真集”のように楽しめます。

知識を深め、学び直しにも最適

「どうしてこんな行動をするの?」「この体のしくみにはどんな意味があるの?」そんな疑問に答えてくれるのも、動物図鑑の魅力。最新の研究成果をやさしく解説した本も多く、大人になってからの学び直しにぴったりです。

おしゃれな装丁はプレゼント・インテリアにも

重厚な装丁や迫力ある判型は、置くだけで空間を引き立てます。贈り物としても人気が高く、「見て楽しい・読んで学べる・飾って美しい」三拍子そろった一冊。手に取るたび、日常に小さな豊かさを添えてくれます。

大人におすすめの動物図鑑・科学書5選

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「図鑑=子どものもの」というイメージを覆す、大人が心から楽しめる1冊をご紹介します。
美しいビジュアルで眺めて楽しむ本、最新の研究を読み物として味わえる本など、知的好奇心をくすぐるラインナップです。

世界動物大図鑑

    デイヴィッド・バーニー

 / 

ネコ・パブリッシング

¥11,000

世界中の動物を一望できる、まさに“究極の図鑑”。2000種以上・624ページという圧倒的ボリュームで、ライオンやシャチなどおなじみの動物から、普段なかなか見られない珍しい種まで網羅。ページを開けば、鮮明な写真と簡潔な解説で地球の多様な生命が一気に広がります。リビングに置けば、親子で「これ知ってる?」と会話が弾むこと間違いなしです。

おすすめポイント
・大判サイズと豊富な写真で、迫力あるビジュアルを堪能できる。
・調べ物にも役立つ網羅性で、大人の学び直しにもぴったり。

ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ

    アシュリー・ウォード

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ダイヤモンド社

¥2,200

アフリカのサバンナから南極の海まで、世界を旅して動物を観察してきた行動学者・ウォード博士。動物たちの協力・争い・駆け引きを、臨場感あふれるエピソードとともに紹介しています。昆虫から大型哺乳類まで幅広く扱い、人間社会に通じる発見も多数。“動物たちの行動には必ず理由がある”──読み進めるうちに、生きものを見る目が大きく変わる1冊です。

おすすめポイント
・フィールドワークに基づいたエピソードが満載で、読み物としても面白い。
・行動学をやさしく解説しており、専門書に抵抗がある人でも安心して読める。

いきものづきあいルールブック

    一日一種

 / 

誠文堂新光社

¥1,980

普段身近に接しているペットや野生の動物たち。私たちはどんなふうに関わればよいのでしょうか。
この本は、犬や猫などの身近な存在から野生動物まで、「いきものとの関わり方」をルール形式で紹介。法律やマナーも漫画でわかりやすく解説されており、楽しみながら正しい知識を身につけられます。生きもの好きの大人はもちろん、親子で読むのにもおすすめです。

おすすめポイント
・漫画やイラストで楽しく読めるから、難しいテーマもスッと入ってくる。
・法律やマナーの観点も取り入れていて、動物を正しく理解できる。

「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた

    グレゴリー・J・グバー

 / 

ダイヤモンド社

¥1,980

「猫はなぜ高い所から落ちても足から着地できるのか?」──そんな素朴な疑問を、物理学・生理学・数学・ロボット工学など、さまざまな分野の科学者たちが真剣に考え抜いた1冊です。身近な“猫の謎”から最新の科学の世界へとつながっていく展開に読み進めるほどにワクワクさせられます。科学に苦手意識がある人でも楽しめる、新しいタイプの動物本です。

おすすめポイント
・親しみやすい「猫」を題材に、複数の学問分野を横断的に学べる。
・“なぜ?”を科学的に解き明かす過程がユーモラスで面白い。

シカの顔、わかります

    南正人

 / 

東京大学出版会

¥3,960

宮城県・金華山で30年間以上、約1000頭の野生のシカを観察し続けた研究の記録。個体ごとの顔を識別しながら、行動や群れの関係性を追いかけた膨大なフィールドワークから、シカ社会の奥深さが浮かび上がります。特定の動物を長期にわたって見守ることで見えてくる生態の変化や驚きは、読み手にも“観察する楽しさ”を教えてくれるはずです。

おすすめポイント
・33年にわたる長期観察から得られた貴重な記録。
・個体ごとの顔や行動の違いから、シカの生態への興味が深まる。

親子で楽しめる動物図鑑

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子どもと一緒に読むなら、わかりやすさ・楽しさ・調べやすさが大切。ここでは親子でページを開く時間が楽しくなる図鑑を紹介します。年齢に合った工夫が凝らされているので、初めての1冊にもおすすめです。

小学館の図鑑NEO〔新版〕 動物 DVDつき

    三浦 慎悟

 / 

小学館

¥2,420

定番中の定番ともいえる大図鑑。730種以上の動物を収録し、日本の哺乳類は全種掲載、という圧倒的な網羅性を誇ります。写真は迫力満点、付属DVDでは実際に動く映像も楽しめるので、子どもはもちろん大人も大満足。親子で調べ学習に活用したり、「この動物どこに住んでるんだろう?」と話題を広げたりと、家庭の学びを自然にサポートしてくれる1冊です。

おすすめポイント
・圧倒的な情報量で「調べたい!」気持ちに応える。
・DVD映像と連動し、臨場感のある動物の姿を楽しめる。

動物の見ている世界 仕掛絵本図鑑

    ギヨーム・デュプラ

 / 

創元社

¥3,300

「動物の目には、世界はどう見えているのだろう?」その答えをユニークな仕掛けで教えてくれるしかけ絵本型の図鑑です。ページをめくると、人間の視界と動物の視界が比較でき、子どもでもひと目で理解できます。紫外線が見える鳥、近視ぎみの猫など、驚きの発見がいっぱい。科学への興味を自然に引き出してくれる楽しい1冊です。

おすすめポイント
・動物の「見え方」を体験できる仕掛けがユニーク。
・人間との違いを比べながら、科学的な思考が育つ。

じぶんでよめるいきものずかん 対象年齢3〜6歳 いきもの225しゅるい!

    成美堂出版編集部

 / 

成美堂出版

¥1,100

未就学児から小学校低学年向けに作られた、“はじめて自分で読む図鑑”。わかりやすく噛み砕かれた解説や、ひらがな・カタカナで構成された文章により、子どもがひとりで読むことができます。動物の特徴や比較をクイズ形式で解説した内容で、親が説明しなくても自然に学べる工夫が満載。「ひとりで読めた!」という達成感を味わえる、子どもの新たな読書体験の機会になる図鑑です。

おすすめポイント
・ひらがな・カタカナで構成された文章だから、子どもが自分で読める。
・クイズや比較コーナーで、楽しく考える力を育める。

動物 新訂二版

    山極 寿一

 / 

講談社

¥2,640

「動物園で見る姿と、野生の姿はこんなに違う!」と気づかせてくれる、人気シリーズ。大判の写真を大胆に使い、ライオンの狩りやゾウの群れなど、迫力ある瞬間を切り取っています。動物の“生きている瞬間”をとらえることにこだわっており、眺めているだけで冒険しているような気分に。親子で驚きながらページをめくれる図鑑です。

おすすめポイント
・野生動物の迫力ある写真がインパクト大。
・写真と解説のバランスがよく、学習用にも鑑賞用にも使える。

絶滅・海・ユニークな切り口の動物本

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絶滅危惧種や夜行性の動物、海の生き物など、ちょっと変わった視点から動物を見つめた本も人気です。動物を深く知るだけでなく、環境や命の尊さを考えるきっかけになることも。ここでは、テーマ性に富んだ3冊をご紹介します。

おしゃべりな絶滅動物たち

    川端 裕人

 / 

岩波書店

¥2,860

絶滅した動物たちは、なぜ姿を消したのか。復活させることはできるのか──。著者が現地に赴き、化石や標本と“対話”するようにまとめた1冊です。ページを開けば、マンモスやドードーといった絶滅動物が“語りかけてくる”ような感覚に。科学的な知見だけでなく、歴史やロマンを味わえる、読み物としても楽しめる図鑑です。

おすすめポイント
・絶滅の理由や背景を物語のように知ることができる。
・現地調査と科学解説が組み合わさり、臨場感がある。

動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話 生き物たちの終末と進化の科学

    ジュールズ・ハワード

 / 

フィルムアート社

¥2,310

生きものに必ず訪れる「死」というテーマを、動物学者が科学と自身の視点で綴ったエッセイ。昆虫から大型哺乳類まで、多様な生物の“死のかたち”を紹介しながら、同時に“生きること”の豊かさを浮かび上がらせます。一見重たいテーマですが、軽やかな筆致で読みやすく、大人の知的好奇心を刺激してくれる1冊です。

おすすめポイント
・生と死を通して、動物学の奥深さに触れられる。
・読みやすいエッセイ形式で、専門的すぎない。

ほぼ命がけサメ図鑑

    沼口 麻子

 / 

講談社

¥1,980

世界中の海でサメを追い続ける“シャークジャーナリスト”によるサメ愛あふれる1冊。迫力ある写真とともに、サメの生態・進化・豆知識から、よくある質問、さらには「サメは美味しいのか?」といったユーモラスな切り口まで、熱量高く語られています。サメファンはもちろん、ちょっと怖いけど気になる…という人にも刺さる1冊です。

おすすめポイント
・ひらがな・カタカナで構成された文章だから、子どもが自分で読める。
・クイズや比較コーナーで、楽しく考える力を育める。

動物図鑑を選ぶポイント

動物図鑑や科学書といっても、その種類はさまざま。「大人向け」「親子向け」「贈り物向け」の3つの視点から選び方を整理しました。気になる本を見つけるヒントにしてください。

大人向けを選ぶ基準

  • 写真・図版の質:高精細で大きく見せる構成は、眺める楽しさを広げます。
  • 読み物性:著者のフィールド体験や研究エピソードが織り込まれていると、知的好奇心が絶えません。
  • 網羅性と信頼性:分類や生態のデータが正確で、調べ学習にも役立つかどうか。

親子で楽しむ基準

  • 年齢に合ったわかりやすさ:イラストや余白の多さ、文字の量など、子どもの読みやすさがポイント。
  • 仕掛けや映像との連動:DVDやクイズ、仕掛けページなど、子どもが主体的に楽しめる工夫があると長く使えます。
  • 親も楽しめる内容:写真や解説がしっかりしていて、大人にとっても「一緒に読む価値」があるかどうか。

贈り物に選ぶ基準

  • 存在感のある装丁やサイズ:リビングや書斎に置いて映える大型本は、贈り物にも喜ばれます。
  • 普遍的なテーマ:絶滅動物や環境問題など、長く関心を持たれるテーマはギフトに適しています。
  • 話題性やユニークさ:サメやネコなど、贈る相手の好みに合った“特別な1冊”を選ぶのもおすすめ。

まとめ|お気に入りの1冊で“動物の世界”をもっと身近に

動物図鑑は、子どもの学びを支えるだけでなく、大人にとっても知的好奇心を満たしてくれる存在です。
美しい写真を眺める時間、最新研究を知る驚き、親子で一緒に学ぶ楽しさ。1冊あれば、毎日の暮らしに新しい発見が加わります。
今回ご紹介した本は、丸善ジュンク堂書店のスタッフが選んだおすすめばかり。 定番からユニークなテーマまで幅広く揃えたので、きっと気になる1冊が見つかるはずです。
あの頃夢中になったワクワクをもう一度。
ぜひお気に入りの図鑑を手に取り、動物たちの世界を日常に広げてみてください。

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