
万年筆で描く、
簡単クリスマスカード
&新作万年筆レビュー
2025/12/11
インスタで人気のmojiruさん直伝!
万年筆とカラーインクでささっと描く、
簡単クリスマスーカード
万年筆はフォーマルな文房具という枠をこえて、最近、おしゃれなカラーインクと万年筆でイラストを描いたり、ライフログを記したりと楽しみ方が広がっています。そこでイラストレーターのmojiruさんに、万年筆初心者でも簡単に描ける「クリスマスカードの描き方」を教えてもらいました!
プロフィール

mojiru
@__mojiru
広島県出身。絵や文字を描くことをこよなく愛し、万年筆やインクの魅力に惹かれたことをきっかけに、Instagramでイラスト作品を発信。すべて手書きで制作したオリジナル日めくりカレンダーを現在、mojiruSTOREにて数量限定販売中。

① 筆記具とカラーインクを用意する
今回のクリスマスカードには、道具は万年筆、水筆、白のボールペンの3本、インクを3色使います。
<mojiruさんが使ったもの>
万年筆:LAMY Safari
水筆:銀座月光荘の水筆ペン
ボールペン:ユニボールシグノ太字ホワイト
赤インク:KOBE INK物語元町ルージ
緑インク:フェリスホイールプレス ボトルインク ピーターモス
※ユニボールシグノ太字ホワイト・KOBE INK物語元町ルージ・フェリスホイールプレス ボトルインク ピーターモスは、丸善ジュンク堂書店ネットストアでのお取り扱いがございません。

②柊の葉とリースを描く
水筆と「フェリスホイールプレス ボトルインク ピーターモス」を使います。水筆で緑の濃淡をつけて奥行きを演出。柊は三角形を意識した配置に1枚ずつ描きます。柊の間に余白を持たせるのがコツ。リースは半円を書き、その上にハートを描くように葉を繋げます。

③柊の実を描く
水筆と「KOBE INK物語元町ルージュ」で実を描きます。重ねたり、くっつけたり。余白に実を散らすと、模様のようになりバランスもよくなります。

④葉脈と文字を書いて完成!
ホワイトペンで柊に葉脈を描き、万年筆で文字入れをします。変化をつけて、文字を書くことでレタリング風に。文字色は「フェリスホイールプレスのランタンクロッシング」をセレクト。温かみのある色で仕上げました。

I love fountain pen!
mojiruさん愛用の万年筆はLAMY Safari。「文字もイラストも描きやすいし、インクの出が滑らかで色も塗りやすいです。値段も高すぎず安すぎず。色のバリエーションも豊富なので、選ぶ楽しさもあります。同じペン先で2本持っています」とのこと。他にTWISBエコも愛用中です。
丸善ジュンク堂書店の万年筆担当が注目する、新作万年筆「LICOX nagi」にクローズアップ!
スケルトン軸のショートが可愛い!
お洒落なカラーインクも同時発売
「LICOX nagiは2022年9月に奈良で誕生した万年筆ブランド。ペン軸に直接インクを入れるアイドロッパー式で、約9cmのコンパクトサイズ。筆記時はキャップをつけて握りやすい設計に。スケルトン軸はカラーインクの色が楽しめる上、減り具合もわかります。ペン先は細字のみで価格は5,000円アンダーとお手頃なのも魅力です。万年筆ユーザーのセカンドステージの個性派ペンとして選ぶのもおすすめです」
(丸善ジュンク堂書店万年筆担当・宮原)
別売りの水性顔料インクは全7色。くすみピンクやグレー、オレンジなどネイルカラーのようなオシャレな色彩です。
イラストレーターmojiruが「LICOX nagi」をお試し!

mojiru’s Check Point①
インクが注ぎやすい!
「スポイトでインクを吸い、ペン軸に注ぎます。インクの色が見えるのと、軸の口が広めでインクを注ぎやすかったです」

mojiru’s Check Point②
7色のカラーインク
「スケルトン軸で鮮やかな色も見えるうえ、インクの減り具合も分かります。万年筆のインクは気づいたらなく少なくなっていた、というのが良くあるので、スケルトン軸はメリットです」

mojiru’s Check Point③
色の重ね塗りを楽しめる
「にじまない水性顔料インクなので、重ね塗りを楽しめます。特にイエロー、ピンク、オレンジ、グレーの発色がきれいでした。写真は水筆で塗ったものです」

mojiru’s Check Point④
細字で書きやすい!
「nagiのペン先は、なめらかで字が書きやすい!インクの乾きも早いのでスラスラ書けます。水筆を使って、インクを重ねて楽しみました。豊富なカラーバリエーションで模様も描きやすいです」
【コラム】知っておきたい!万年筆Topics
Topics ① 金ペンに代わる存在として「ステンレスペン」が進化
従来、万年筆といえば「しなりが良く書き味が滑らかな金ペン先」が定番でした。しかし最近は、技術の向上によってステンレス(鋼)製ペン先の精度が大幅にアップ。金より硬い素材ですが、その硬さを生かした安定した書き心地や、価格の手頃さが評価され、初心者から愛好家まで幅広く注目されています。「金じゃないから劣る」という固定観念が崩れ、実用性重視の“新定番”として存在感が増しています。
Topics ② 金の高騰が万年筆に影響。金ペンの価値が再評価される流れに
世界的な金価格の高騰により、金ペン先の万年筆は以前より価格が上昇。その結果、「高価だが職人が手作業で仕上げる特別な一本」としての希少性がより際立つようになりました。量産が難しいぶん、丁寧な調整や長く使える耐久性といった“クラフツマンシップ”が改めて評価されています。高騰は大変ではあるものの、金ペンならではの魅力や価値を見つめ直すきっかけにもなっています。
Direction : FLUX Inc.

