「正しさ」は誰のものか――佐藤厚志『ジャスティス・マン』をめぐって.jpg__PID:2b3930cc-0960-4277-a975-3ce5a377fb76

2025-11-26

「正しさ」は誰のものか

――佐藤厚志『ジャスティス・マン』をめぐって

書店員として丸善 仙台アエル店所属していた2023年に芥川賞受賞してから現在へ。接客現場の“正しさ”が暴走するとき、人はどこへ行き着くのか。新作『ジャスティス・マン』で佐藤厚志が描いたのは、共感と拒絶の狭間に立つ一人称の疾走だった――。

  • プロフィール
  • 『ジャスティス・マン』執筆の経緯について
  • 主人公・大山は“自分の正しさ”で走る
  • 家庭と職場――二つの戦場の振り子
  • 方言と舞台設定:仙台というリアリティ
  • 正義か、ただの迷惑か。それでも「憎みきれない」理由
  • 最後、なにか「スッと」するものが
  • 文体のリズムと「ハッピーターン小説」
  • 物語の疾走感と爽快感はどこから来るのか?
  • 次に作る作品の構想は?

プロフィール

佐藤 厚志(さとう あつし)

1982年、 宮城県生まれ。 東北学院大学卒業。 2017年、 書店員として働くかたわら執筆した 『蛇沼』で新潮新人賞を受賞しデビュー。23年『荒地の家族』 で芥川賞。 そのほかの著書に 『象の皮膚』 『常盤団地の魔人』。

聞き手

石原 聖(いしはら さとし)

1999年にジュンク堂書店へ入社。2016年よりジュンク堂書店仙台TR店の店長を務め、同時期に作家・佐藤厚志さんと同僚として働く。2023年の芥川賞受賞時には、佐藤さんが所属する丸善仙台アエル店の店長として受賞の瞬間に立ち会った。現在は丸善ジュンク堂書店ネットストアのチーフエディターとして、コンテンツ制作を中心に担当している。

『ジャスティス・マン』執筆の経緯について

第168回芥川賞を受賞されてから現在までの、作家としてのスタイルの変遷がおありだったかどうか、というお話と、今回の作品『ジャスティス・マン』に込められた思いについて、深掘りいただければと思います。

よろしくお願いします。

今回本として出されるのは4冊目ですね?

4冊目ですね。
単行本で4冊目で、雑誌も含めると8冊くらいでしょうか。

今回文藝春秋さんで書かれたきっかけを伺えたらと思います。

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丸善仙台アエル店の仙台・宮城にちなんだ展開の前にて

はい、そうですね。文芸誌の場合、そのデビューした文芸誌で何冊か書く、というのがありまして、『蛇沼』で新潮新人賞を受賞し、デビューした新潮社では、『荒地の家族』で3作目となり、ちょうどそのとき芥川賞の候補になったんですね。その頃に文藝春秋の方から依頼がありました。

その依頼の時に、どんな感じの作品を期待されたのでしょうか?

特に縛りは全くなく、自由にということでしたね。
それがちょうどまあ、2023年ぐらいですかね。
今回の『ジャスティス・マン』は時期的にはそのころですね。
2022年に『荒地の家族』を書いて、編集者が読むのに時間が結構かかってたんで。ボツになったと思ったんですね。
なので、また新しいテーマで勝負しないといけないなと思って、新しい小説を構想し始めたんだけど、それが今の『ジャスティス・マン』の原型ですね。
『荒地の家族』が発表できるっていうことになったんで、そっちはもう中断して。

なるほど。じゃあ、ほぼ同じ時期ぐらい。
『荒地の家族』からそんなに経ってない頃ですね。

荒地の家族
荒地の家族

荒地の家族

主人公・大山は“自分の正しさ”で走る

文學界の2025年7月号で読ませていただきました。

ありがとうございます。

主人公のパワフルなところは、『荒地の家族』と通じるものがあるのかなと思いました。

そうですね。まあ、なかなか共感しづらい主人公ではあるので、どういうふうに読まれるかちょっと想像できないですね。

読ませていただくと、主人公の気持ちがすごく分かるんですよね。 どの人にもあるような。

僕もね、その(主人公の)大山の言ってることはね、分かるところがあり、全否定できない。

身近に、結構「ジャスティス・マン」がいくらでもいそうな。

客観的に自分で見るっていうのはなかなか難しいですから。認知の歪みっていうのが結構あって。それがおじさんになると強まってくるっていうか。

家庭と職場――二つの戦場の振り子

横暴な宿泊客とか、理不尽な人も出てきました。

大山が自分自身で思うには、「ホテルで働く同僚からは慕われて、俺がいないとだめだ。正しいことをやってるんだから、お前ら感謝しろよ」っていう。

そうですね、確かに仕事面できちんとやるとか、やりこなす忍耐力を持ってやるっていうのは、まあ評価されるとこなんでしょうが。
ただ、行き過ぎて、指導なのか、嫌がらせなのか、ハラスメントなのかがもう分かんないっていう。実はどの人にもあるような気がして。良かれと思ったのに、周りの人がなんか引いていく感じを目の当たりにして、自己認識の変更を迫られるという経験は誰しもあるんじゃないかと思いました。

そうですね。特にこの大山は、自己認識と他人から見た客観的な像に全部差があるんでね。そこの落差を小説として表現したら面白いかなとは思いました。大山さんは課長という微妙なポジションなんですが、自分の意識の中ではすごく高い地位にいる認識なんです。

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2025年11月25日 丸善 丸の内本店
左:佐藤厚志さん 右:石原

オーナーの支配人・川村さんには尊敬や崇拝に近いような憧れがありますね。

結構、男性としての肉体的な流麗さにも強く憧れるというか。神格化して無条件に信じちゃうっていうか。

事あるごとに、支配人は“自分にいつか、このホテルの重要な役割を託してくる”、という期待を持っているんですが、次第にその主人公の家庭がね、奥さんが、おかしなことになり。
驚きましたけどね。

木人になっちゃうんでね。介護が必要な。

妻の光恵がパチンコにはまってしまっているシチュエーションもあり、なかなか読んでて緊張感を感じます。人生は安定してるようで、身の破滅に結びつく不安定なことってあるよねっていう。だから、妻がこれからどうなるんだろうっていうのは、すごく不安な気持ちでドキドキしながら読みます。

最初は光恵という妻との話を中心に書こうとは思っていたんですけども、編集者に最初見せた時どっちかっていうと、仕事小説のような方法で持っていくといいかなっていうことになりまして。
とても優秀な編集者だったので、僕もできるだけそういうように改稿したりして、仕事場の方に最終的には重きが置かれました。家庭は家庭で、奥さんとの過去とかね。まあ、そこのストーリーとしてはうまくいったとは思ってます。

方言と舞台設定:仙台というリアリティ

奥さんが仙台弁丸出しっていうのは面白いですね。仙台の地元の人って実は若い人も家では仙台弁で喋るみたいな感じあるんでしょうか?

若い人はどうですかね?僕らくらいの世代ですと、まあ、親や友達同士で喋る時は、いくらか仙台弁でしゃべってますけどね。

作中の仙台弁のフレーズもなかなか美しいものがあり、それも作品の魅力かなと思いました。

うんまあ、地方で書いてるんでね、なんかその地方の感じっていうのは反映させられたらいいなと、この作品だけじゃなくて思ってます。

そうですね、大阪京都が舞台なのに標準語だとおかしいのと同じですよね。

大山が訛ってないのは、大山は割と洗練されたホテルマンを自称してますから。訛りがないのはそのせいじゃないかなと思ったりしてます。第一線でやってるっていう自負があるんですね。

正義か、ただの迷惑か。それでも「憎みきれない」理由

読んでいて時折不安になるのは、本当に大山さんは仕事ができる人なんだろうか?という疑念が湧いてくる、という点です。

うん、そこ重要ですね。あくまでも彼は一人称で俺目線なんで。完全に主観ですね。なんていうか、“仕事ができて信頼を得てる”と言ってるのはこれ完全に一人称で自分のこと言ってるわけですから。
で、それが事実かどうかっていうのはまた別の問題になってきますね。

定禅寺通りの書店も出てきますね。そこで、結構なモンスター客っぷりを発揮してますね。

この『ジャスティス・マン』を書くに至るまで、過去に書いた『象の皮膚』をやっぱり思い出して。『象の皮膚』で“(迷惑客)オールスター”というふうに表現しましたけど。主人公が働く書店に、クレーマーとして“オールスター”たちが大勢が押しかけてくるわけですよね。その人たちを単純なモンスターみたいに書いてしまって。その中の誰か一人の、そこに至るまでの人生っていうのを想像した時に、つまり、店員さんじゃなくて、オールスターの中の一人のクレーマーの人というのは一体どういう人生とかバックグラウンドなのかな?とか想像して、そういうのが割と本作につながってますね。

なるほど、あの怒りはどこから出てくるんだろうっていう。

ええ、そうなんですよ。
周囲も巻き込んでの怒りっていうのは、どういう家族構成でどういう仕事して、今までどういうふうに生きてきたのかなとか。

象の皮膚
象の皮膚

象の皮膚

そのあたり、実はどの人にも結構身近だったりして。

近年やっと、なんていうか接客業においてのカスハラっていうの、メディアでも取り上げられるようなところがあったんで。図らずも今読んだら何か思うところがある小説ではないかなと思います。とても純粋なカスハラっていうのを具現化してるような。

まあ、社会的バックグラウンドとして、たとえば一人で生活してると、そのぶつける相手がいないみたいな。そういう世の中っていう現代の背景もなんとなく感じたりします。妻の光恵の兄のように、状況を客観的に捉えてくれる身内がいれば、ぶつける先の無さが深刻になるのをなんとか緩和しているかもしれないです。

まあ、ギリギリで救いはあるのかなとは思います。光恵一人きりじゃね、やっぱり大山をこう受け止めきれずに。

最後、なにか「スッと」するものが

最終的には職場での勝ち負けみたいな構図が次第にはっきりしてきて。そして崩壊へと進んでいくんですが。

まあ最後はね。

読み終わった時に妙なカタルシスというか爽快感というか。そんなところがあるんですよね。

うん、何も解決してないし、いいことはまあ、ないんですけど。うん結局こうなっちゃって。

己を貫き通して。ちょっとまあ、時代物とかにも似たようなものがあるのかもしれないですけど。

そうですね。だからその、大山はあの決して俗物ではないっていうかね、潔癖なところがあって。

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2025年11月25日 丸善 丸の内本店
直筆のPOPを作成中

周囲に口先だけ合わせて、なんとなく不満もあるけど、ごまかしごまかしうまくやるっていうタイプではなく、もう己を貫き通す。それは、今の世の中では抑圧される性質なのかもしれないですね。
イメージとして時代ものの主人公的な感じを受けるとこもあるかなって。己を貫くという、美学の問題なのかな。

そうですね、己を貫きすぎるのは、自分自身にかなりのリスクがあるってことですね。対立するものが多くなりますからね。周囲の他人が困ることが多そうですね。

衝突が起こるので、そうですね。

衝突については、主人公は最終兵器的な“ダイヤモンドヘッド”(注※頭突き攻撃のこと)っていう強力な武器を彼は持ってるんで、大山の精神的な一つのよりどころに、まあ、すごく体がちっちゃいんだよね。で、何か強くて大きいものに対する憧れっていうのはあるんですよ。支配人は大柄で無駄にマッチョで、それに憧れることで、大山は自分のよりどころとしてるところありますね。

江戸時代から明治維新を経て、変遷していく日本に、重ね合わせることもできるのかもしれないなと。途中、他所の老舗旅館から理性的な女性の佐々木部長が入社して来て。

まあ、包囲されて武装解除されるような感じになってますからね。今までのやり方はもう駄目ですか?ってことですね。その新しいルールとかに対応できなくなって、どうしていいかわかんなかったんでしょう?そういうところでは、まあ、共通点はありますかね。
だが、最後は、読んだ人にもよるでしょうけど、憎みきれないところがある、大山には。

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2025年11月25日 丸善 丸の内本店
POPには「ダイヤモンドヘッド炸裂!!」

ただの怪物でゾンビみたいな存在で、何の共感も感じずにやられて終わりみたいなのと全然違う。守るべきものがある一人の人間として、人格として捉えられる。
そういう美学が最後見え隠れして、なぜかしら、美しいすっきりした感じが最後、後味として残るみたいな。
そこに地味に僕は感動してるんです。そうそう、なんかお寺とか和風の美術に接したような気持ちにさせる。
骨董もそうでしょうけど、そういう古くからある懐かしい感じもさせるような、そういうものにも感じます。とても美しい小説なんじゃないでしょうか。

そうですか。ありがとうございます。

その美しさって何かな?それぞれの人がやっぱり妻の光恵もだけど、自分の意思をやっぱり貫いて生きてる。子供が欲しいとか、なんかそれが根底にずっとあって、それにずっと耐えて生きてて、崩壊していく危うい過程で、まだ自分を終わらせない、なんとか維持してる、みたいな力強さが。どの人にもそのそういうとこがあって、書店のアルバイト店員の大学院生にも。まあ、みんな、若かろうがなんだろうが、ただじゃ生きてないという意地があるみたいな。

そう、大学院生っていうのはこう先行き不安ですから、何か一般企業に何か就職先がたくさんあるわけでもなく、常勤で勤められるとこっていうのは限られてるし。アルバイト先ではクレーマーにこっぴどく責め立てられるし。勉強すりゃいいわけじゃない。勉強したから見返りがあるわけでもない。分かりづらい。うん、分かりづらい時代ですね。

鬱屈とした気持ちを抱えてる人はそれなりに多いですね。今の時代って実はそうなんじゃないかな、っていう問いかけのような気もしますね。

だから大山は悪人ではないんですよね。一生懸命やってるだけども、悪人ではないけど、こうまあ、今の世間に照らし合わせるとアウトっていう迷惑な人。

今の時代の定義だと、迷惑な人=悪。

うんそうですね。もう他の同僚などから見たら、悪として映ってしまうんでしょうね。指導と称してお腹パンチしてますから。

まあ、完全に暴力っていうことですね。時代ってそうやって変わっていきますから。

文体のリズムと「ハッピーターン小説」

あんまり簡単に作風っていう風にまとめてしまえるものではないですが、目指したい方向みたいなものはありますか。

そうですね。やっぱり読んでもらうには面白く読んでほしいっていうのはあるので、それはストーリーの面白さだけでなくて。コメディ的なおもしろさも感じてほしいって毎回思ってる。
そういうのは、今回今まで以上に盛り込めたかなとは思ってます。まあ、シリアスなだけだとね。

僕も今回の『ジャスティス・マン』を読んで3~4回吹き出してしまいました。

あと、パロディみたいなとこもあるんでね、はい。ブルースリーのセリフとか『北斗の拳』のセリフとか『ガンダム』とかなのかな。

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2025年11月25日 丸善 丸の内本店

あ、“母ちゃんにもぶたれたことねえのに”。てありましたね。

あ、そうですね、そういうのは、ほどよく配置して。そうですね。

はい、そういうところがあって、確かに面白かったんです。あと文体と言いますか、結構リズム感がいいというか、うん、そうですね。
なんだろうな。「ハッピーターン」って止まらなくなるじゃないですか。あんな感じで、その文章からにじみ出る味が止まらなくなるみたいな。

あーそれは嬉しいですね。いや、「ハッピーターン」に例えられたのは非常に嬉しいですね。

あ、嬉しいですか?

甘いのとしょっぱいのとどっちも置いてる。そうなんですよ。僕が小説でやろうとしてるのはまさにそれなんですよ。悲劇と喜劇っていうのを同時にやりたいっていうのがあるんで。
“ハッピーターン小説”っていうのはそうですね。食べて、ちょうど次が欲しくなるようなリズムですね。1回お茶で流して、またすぐ次を食べたくなる。

商業作品で大事なところかもしれませんね。

やっぱり、面白くないとね、やっぱり。その現実がただもう辛いっていうのは本当にこう、分かりきってますから、現実辛いものとして辛いまま表現したんでは、なかなか本として魅力に欠けるなっていう思いがあるんで。

確かにそうですね。辛いまま表現っていうのが辛いですね。

結局そうなのかもしれないですね。最終的になんか爽快感があるっていうのは、なんかそういうのリズムの良さというか。最後奈落の底に突入っていうところまでダイナミックに展開して、あの地震が起きて、大事にしてきた家がその深淵に飲み込まれるみたいな。拠点は失い、もう行くとこも帰るところもない、あとは突入、みたいな。

物語の疾走感と爽快感はどこから来るのか?

僕がこれを編集者に渡したのは、1年くらい前なんですよ。
文學界の編集者と相談して。元はもっと長かったんですよ。「もっとね、スリムにして、ラストまで一息に行けるように改稿をしましょう」ってことで、発表するまで1年近くずっとスリム化して、物語がそのラストまで一気に走れるように重点的に改稿したっていう経緯があります。

なるほど。それでラストへ向けてテンポが良いのですね。
2時間映画を見てるような、確かにそこの部分ってすごく成功されてるんじゃないかなって僕は思いました。テンポよく映画のラストクライマックスに向けて、うわっとかけ込むような、速度感がだんだん上がっていくぞ!みたいな。その爽快感は意外なものでした。あの賭博場の辺りから動きがありますよね。いや、とっても。もっと重たくなるかなと思ったら。

ラストはちょっとは分かんないですね。読者のリアクションがちょっと読めないところが。毎回そうですけど。

後は我々は書店の仕事として、多くの読者へ作品を届けるという役目をやりたいです。

次に作る作品の構想は?

そうですね。今次のもちろんやってるんですが、なかなか進まないっていうところです。
少し前の時代とかを考えています。まあいろいろ資料を調べながら。

前の時代いいですね。人間ってずっと変わらないですよね。何千年何万年。

そうなんですよ。なんかこう道具とかは変わるけど、多分1万年ぐらい変わってないんじゃないかと思うんですけど。

そうですね。1万年前にタイムスリップしたとしても、あれ?なんか人の挙動は現代と一緒なんじゃないか、みたいな。同じことやってると思いますね。まあ、丸善ジュンク堂書店との繋がりも細細とお願いします。
今回はありがとうございました。

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2025年11月25日 丸善 丸の内本店
『ジャスティス・マン』発売おめでとうございます!

2025年11月25日

発売

ジャスティス・マン
ジャスティス・マン

ジャスティス・マン

    佐藤 厚志

 / 

文藝春秋

 / 

¥2,200
「カスハラなんて言い出すんじゃないだろうな」

仙台の小さな老舗でホテルマンとして勤務している大山茂。
ホテルのため、顧客のため、部下にモーレツ指導を徹底し、世間知らずの妻にも躾を欠かさない。
なじみの書店では、従業員のささいな過ちも見逃さず、相手と店のことを思い、執拗に教育を施していく。

悪がはびこるこの世を憂い、ひとり断固として正義を貫く大山は、しかし周囲と深刻な軋轢を生んでいく。
世間の無理解と認知の違いを悟った大山。やがてある決断をくだし――。

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荒地の家族
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《撮影》丸善ジュンク堂書店