
書店員が選ぶノンフィクション大賞2025
大賞作品発表

書店員が選ぶノンフィクション大賞2025 受賞作品は、
鈴木 俊貴著『僕には鳥の言葉がわかる』(小学館)に決定いたしました。

贈呈式レポートを公開しました。
(2025年11月21日公開)
受賞作品
大賞
作品
プロフィール

鈴木 俊貴
(すずき としたか)
動物言語学者。東京大学准教授。1983年、東京都生まれ。
日本学術振興会特別研究員SPD、京都大学白眉センター特定助教などを経て、現職。文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本生態学会宮地賞、日本動物行動学会賞など受賞多数。
初の単著となる『僕には鳥の言葉がわかる』で、第13回河合隼雄学芸賞、第24回新潮ドキュメント賞を受賞。
愛犬の名前はくーちゃん。
鈴木俊貴さんからの受賞コメント
「どうして鳥たちは、こんなにいろんな声を出すのだろう?」
――今からちょうど20年前、そんな素朴な疑問から、僕の研究は始まりました。朝から夕まで森のなかで、鳥たちを夢中で追いかける日々。観察と思索を繰り返し、時には実験によって確かめながら、自分なりの方法で研究を進めてきました。
そしてたどり着いたのは、鳥たちの驚くべき言葉の世界。シジュウカラの鳴き声の一つひとつには意味があり、かれらはそれらを組み合わせて「文」をつくることまでできるのです。
古代ギリシャ時代から現代まで、言葉を持つのは人間だけだと信じられてきました。しかし、シジュウカラたちは、それよりはるか昔から、かれら自身の言葉を操り、生き抜いてきたのです。
どんなに身近な自然のなかにも、まだ僕たちの知らない世界が、きっと色鮮やかに広がっているはずです。
本書が、そんな世界への扉を開くきっかけとなれば嬉しいです。
書店員のお祝いコメント
新刊を手にした瞬間からトリコになりました。”僕には鳥の言葉がわかる”なんてすごいことなんだ!
鈴木先生のマニアックで一途な後ろ姿を発売時からずっと応援していました。受賞おめでとうございます。
(ジュンク堂書店 広島駅前店 / 理工書担当 / I.M.)
心地よい鳥のさえずり。彼らがどんなおしゃべりをしているのか理解できたらなあ。そんな夢みたいなこと。発想と機転、並々ならぬ努力で成し遂げた真のヒーロー!
(ジュンク堂書店 秋田店 / 文庫新書文芸書担当 / 735号)
鈴木先生、ノンフィクション大賞受賞おめでとうございます。
この本を読んだ後、まさにシジュウカラが仲間を呼んでいる所に出くわし、鳥には言葉がある…!と世界が変わりました。
「僕鳥」の素晴らしい所は沢山ありますが、鈴木先生の伝えたい!という真摯な思いが端々にまで詰まった1冊だから、こんなに多くの方の心に響いたのだと思います。全人類に羽ばたいていけるよう、ずっと応援したい大切な1冊です。
(ジュンク堂書店 池袋本店 / 理工書担当 / S.K.)
受賞記念トークイベント
「書店員が選ぶ ノンフィクション大賞 2025」大賞受賞を記念して、著者・鈴木俊貴さんのトークイベントを開催しました。
鳥たちの言葉がひらく世界
登壇者 :
鈴木俊貴さん、北村浩子さん、竹井怜さん
日時 :
2025年11月17日(月) 19:00 ~ 20:00
お申し込み :
2025年10月17日(金)正午より受付

「書店員が選ぶ ノンフィクション大賞」とは
丸善ジュンク堂書店各店および日本全国の書店員が、対象期間中に発行されたノンフィクションのなかで最も「売りたい」と思う作品を選ぶ賞。第1回目となった2023年は対象期間は設けない「オールタイムベスト」という基準で選考、2024年からは年ごとに年度ベストを選定しています。
ノミネートされた50作品に対して、9月1日~9月20日の期間、全国の書店員に投票を募り、大賞を決定いたしました。
ノンフィクション大賞ノミネート作品
選考基準
- ドキュメンタリーやルポルタージュだけでなく、記録文学、自伝、評伝、考察、紀行文、インタビュー集、回想録など広い範囲を「ノンフィクション」と定義
- 2024年6月~2025年5月に刊行されたものが対象
- 日本語書籍に限らず、海外作品の日本語翻訳書も対象
以上の条件で全国の書店員から推薦作品を募り、その中から販売可能な50作品を選出