今回は、トランプ氏が米大統領選で返り咲き、国内のみならず世界中を揺り動かしている「アメリカ 選挙と民主主義」を緊急特集します。
また、独特に見える政治と、それに伴った社会のあり方の変化を問う「特集1:大阪デモクラシー 維新政治の次へ」、その成立に抗いつづけている「特集2:秘密保護法10年」も合わせてご期待ください。
緊急特集:アメリカ 選挙と民主主義
いま、選挙というシステムをとりまく状況に、何が起きているのだろうか。
もともと、多数であることを競う選挙システムは、政策の優劣ということより、洗練された宣伝と情報統制、感情の動員に成功したものに権力を与えることになりやすい。
そして、アメリカ大統領選でそれに成功したのはドナルド・トランプであった。
選挙によって民主主義が自壊していく光景は、言うまでもなく、私たちにとって初めて目にするものではない。
いま起きていること、これから起きるであろうことを共有し、私たちが為すべきことを議論するために、特集を組む。
特集1:大阪デモクラシー 維新政治の次へ
日本でも政治的な光景の変化が加速する中、民主主義の行方を左右するであろう鍵の一つは、地域であり、コミュニティ・自治体だ。
地方政治で既存政党が弱体化するもと、地域の持つ政治的エネルギーを再編する新たな思想と運動をどう構想するのか、切実に問われている。
特に注目したいのは、十数年におよぶ「維新」政治とのせめぎあいを経験してきた大阪の市民社会の持つ力だ。
地域から次の民主主義を拓くために、特集する。