【基礎から応用まで,病理解剖の実際がこの1冊でわかる!CPC症例も加え,専門医試験の学習にも最適!】
「病理解剖マニュアル」(臨時増刊号30巻,2012年)から13年ぶりの大改訂.
本書はマニュアルにとどまらず,病理解剖の基礎的な症例はもちろん,特殊な症例にまで対応できる構成とした.解剖で経験される疾患の所見の取り方,鑑別診断,全身性疾患の組織所見,病理解剖報告書のまとめ方,社会とのつながり,CPC症例解説などを900点近い図表とともに解説.病理解剖の実際を理解し,より実践的な対応力を養う指南書.専門医試験対策にも役立つ1冊.
≪主要目次≫
第1部 病理解剖の実際
A.病理解剖の進め方
1.病理解剖の役割と実際の留意点
2.病理解剖の手技(脳以外)
3.脳,脊髄の摘出
4.胎児・新生児の解剖
5.妊産婦の解剖 若狹朋子
6.特殊な部位の病理解剖
a) 末梢神経,筋肉
b) 眼球
c) 頭蓋底,副鼻腔
d) 脊椎骨,胸骨,骨盤骨,長管骨 ほか
B.切り出し方、特殊検査
1.心臓の開け方,切り出し方
2.冠動脈の見方,切り出し方
3.刺激伝導系の見方,切り出し方
4.肺の見方,切り出し方
5.脳脊髄の見方,切り出し方 ほか
第2部 肉眼所見の取り方,鑑別診断
1.心臓
2.心奇形
3.小児にみられる奇形(心臓を除く)
4.大血管
5.肺,びまん性肺疾患 ほか
第3部 病理解剖でよく見られる全身性疾患の組織所見
1.多臓器不全(MOF)
2.薬剤性障害
a) 肝臓
b) 腎臓
c)肺
3.膠原病(SLE,RA,血管炎関連)
4.リンパ腫関連
5.感染症(敗血症,日和見感染) ほか
第4部 病理解剖報告書のまとめ方
1.病理解剖の記録
2.病理専門医試験より
3.CPCとCPCレポート ほか
第5部 病理解剖と社会
1.日本の病理解剖の現状
2.患者,社会とのつながり-ご遺族への説明の重要性-
3.病理解剖と医学教育
4.剖検輯報と剖検情報データベース ほか
第6部 CPC症例解説
1.大血管を冒し脳静脈血栓症に類似する臨床像を呈した血管内増殖の顕著な大細胞型B細胞性リンパ腫の1剖検例
2.多発血管炎性肉芽腫症を合併し,心不全悪化で死亡した陳旧性心筋梗塞の1剖検例
3.播種性クリプトコッカス症を含む日和見感染症の原因と考えられたACTH産生下垂体神経内分泌腫瘍を解剖にて同定しえた1例
4.運動ニューロン徴候と軽度認知障害を呈したALS/FTLD-TDPの1剖検例 ほか
第7部 データブック
1.病理解剖に参考となる日本人の身長,体重,臓器重量
2.病理解剖関連の法律
索引