■東日本大震災14年
3.11に問う 遠く険しい復興
津波がまちをのみ込み、東京電力福島第一原発の事故で大勢が避難を余儀なくされた東日本大震災から間もなく14年。被災地の過疎化は加速し、避難先からの退去を求められて苦しむ人たちがいる。被災地と避難者の今を見つめ、なおも山積する課題を考える
●住民流出、目立つ空き地……
予想を超える過疎化なぜなのか
東野真和
東日本大震災から14年で「復興」はどれほど進んだのか。被災地の岩手県で取材を続ける朝日新聞の東野真和記者が、津波被害が甚大だった大槌町を中心に報告する。
●司法に託された人権救済
住まいを奪われ続ける福島原発事故避難者
浜田奈美
重度の精神障害者が、避難先から「出ていけ」と迫られる。行政職員が親元に押しかけて「何とかしろ」と迫る。そんな非人道的な対応が、福島原発の事故避難者たちに行なわれている。その非情さは、深刻な「人権侵害」の域に達している。
●若者が見た福島
廃墟、遠い廃炉 自分も電気を使う葛藤
昨年12月に政府が発表した新エネルギー基本計画の素案において、原発を活用する方針が明らかになった。東京電力福島第一原発事故の終息が見込めない中、日本は原発回帰の路線を選んだ。この状況に、若者は何を考えるのか。フリージャーナリストの河北詩春さんが1月12日から14日にかけ、首都圏の大学生4人とともに福島県双葉郡を訪れた。大熊町の帰還困難区域や富岡町、浪江町の伝承施設、そして廃炉作業の進む福島第一原発の構内を視察。学生は皆、東電の電力を使って生きてきた。首都のエネルギーを供給してきた双葉郡の実情を見て、何を思ったのだろうか。現場で感じたこと、考えたことについて、4人が筆を執った。
・この国は平和なのか/髙梨晃世
・請戸小はなくならない/飯沼孝太
・千年続くもの/脇坂葉多
・果てしない廃炉を考える/森本夏未