混迷をきわめる”オールド メディア” フジテレビ。問題噴出の根源は属するグループ内のいびつな権力構造にあった。
日枝久、堀江貴文にも取材した本書を読めば、真相が見える!
まともな社史さえ存在しなかったフジサンケイグループは、本書によってはじめて本格的な「社史」を得たということになる。――佐藤卓己 (解説より)
このフジサンケイグループとはいったいどのようなメディア集団なのだろうか。たとえばフジテレビはあまりの軽薄さに幹部になるほど自局番組を見なくなるのだが、営業的には最強を誇っている。そうかと思えば、復古調の最右翼である産経新聞を擁するなど、呆れるほどのとりとめのなさである。(プロローグより)
メディアの帝王といわれたフジサンケイグループの議長・鹿内信隆。フジテレビを日本一のキイ局に育て上げ、息子の春雄を後継者にした後に引退を表明。鹿内家の支配は完璧に見えた。しかし、春雄の急死、それに伴う娘婿・宏明の議長就任――グループ内部は静かに揺れ始める。そしてクーデターが起きたのだ!
講談社ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞 ダブル受賞した
フジサンケイグループの権力闘争を緻密な取材で描いた名著!