農家の主婦ブログがら生まれた「超訳」日本国憲法前文
インターネットのブログを通じて全国に呼びかけられ、およそ5年をかけて日本中から賛同者を集めながらゆっくりと熟成した、高知県の農家のおばちゃんたち発祥の「草の根平和活動」の果実が1冊の本になったものです。日本人ならば、本来誰もが知っていて大切にすべきものでありながら、どこか自分たちの生活とかけ離れたものとして遠くにありがちな日本国憲法の前文。その恒久平和の願いと精神を、その土地、その町、その地方のローカルだけれども柔らかい話し言葉で読んでみると、ぐんと身近に感じることができます。本の中では動物写真家・岩合光昭氏が撮った全国47都道府県の猫が案内役をつとめます。岩合さんによると「猫は平和を象徴する動物」だといいます。現行の憲法が施行されてはや60余年。経済的な成功を手に入れ先進国の仲間入りをし、戦争のない平和な生活を当然のように享受する私たちですが、経済ショック、政権交代を経て、この国の進むべき方向が見えなくなっている昨今です。いま一度、私たちが敗戦の焼け野原の中で、心の叫びと向き合って紡いだ日本国憲法前文の精神と価値観、ことばの美しさを再確認すべき時期にきていると考えます。
【編集担当からのおすすめ情報】
発売前から新聞記事やブログ、ツイッターでこの本のことがずいぶん話題になっています。岩合光昭さんによるこの本の表紙の撮影シーンもユーチューブの動画で見られることもあって、全国の猫好きたちの間でもかなり話題になっています。一度、のぞいてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=qDrHSuxAGoE