第100回「オール讀物新人賞」を満場一致で受賞した、高瀬乃一さんのデビュー作『貸本屋おせん』。板木盗難や幽霊騒ぎ、幻の書物探しなど、様々な事件に巻き込まれながら、好事家たちに本を届ける貸本屋の女主人・おせんの活躍が共感を呼び、日本歴史作家協会新人賞にも輝きました。
書店員さんからも大注目の本作が、待望の文庫化。文化年間の江戸浅草を舞台にいよいよ盛りに向かう読本文化の豊饒さは、本好きなら時代を超えて魅了されること間違いなし! 時代小説界に現れたニューヒロイン・事件を呼ぶ本の虫〈おせん〉が、読本をめぐって身にふりかかる事件の数々に立ち向かう、スリルに満ちた捕物帖としても存分にお愉しみください。