看護実践をするなかで、コミュニケーションは大事な看護技術のひとつです。
本書では、患者さん、そのご家族、医師、他職種の人たちとのコミュニケーションについて、
イラストを使って実践に役立つようにわかりやすく解説しています。
現役看護師さんが、コミュニケーションに関して日ごろ工夫していること、
気をつけていることなどといった、経験に基づいた情報も満載です。
本書「はじめに」より抜粋
(鈴木みずえ、吉村浩美、赤井信太郎)
本書では、先輩ナースたちの実例を通じて、現場で実際に役立つ看護コミュニケーションの技術や考え方を学びます。先輩ナースの経験から得られる具体的な事例は、私たちが直面するさまざまな課題に対する解決策を示してくれることでしょう。
先輩ナースの知恵を借りながら、よりよい看護実践や多職種連携を実現するためのコミュニケーションスキルを磨いていきましょう。
明日の看護実践が一層充実したものになることを期待しています。(鈴木みずえ)
人と人をつなぐ基本はコミュニケーションですし、看護においても重要な技術だと思います。言葉だけでなく、表情や態度から信頼関係を結ぶ、はじめの一歩と言えるでしょう。
コミュニケーションから得るちょっとした情報が、回復過程の滞りに気づいたり、気持ちに寄り添うことで意欲を支えたりするのではないかと思います。そのような意味からも、コミュニケーションというのは、看護実践そのものを支えるものではないかと思っています。(吉村浩美)
この本は、ご高齢の方や認知症がある方とのコミュニケーションの取り方の内容が多く書いてあります。その理由は、看護師と患者さん、お互いの世代間ギャップが大きいため、伝わり方に一番誤解が生じやすいからです。ですから、この本を制すれば、患者さんとのコミュニケーションでの悩みの多くが解決すると思います。
どうぞ、楽しみながら先輩看護師の経験談を読み、明日の看護実践にご利用ください。(赤井信太郎)