「動物は何を考えているのか?」という謎はすべての人が一度は心に抱いた疑問に違いない。これは動物研究者にとっても最大の興味の1つである。
本書は思考の謎を追求することを目的とはせず、下等かもしれないが間違いなく私たちの祖先型を体現している「さまざまな動物の思考」を考えることで、新しい発想の糧にしたいという意図で編集された。第1章では、単細胞生物のゾウリムシから類人猿に至るさまざまな学習行動を紹介する。第2章では、学習・記憶を支えるシナプス可塑性の細胞分子メカニズムの最新知見を紹介する。第3章では、高次機能解明へのユニークなアプローチ例を紹介する。
高校生から神経科学者まで、好きなところから読みはじめて気ままに楽しんでいただきたい。