社会人の一般教養のひとつとして要求される情報処理は,データ収集,課題レポートの作成・提出,卒業研究,就職活動など大学生活を送る上で必要不可欠である。また,ICT(情報通信技術)の進展は目覚ましく,情報技術を使いこなすうえでの情報リテラシー能力はますます必要とされている。本書は,学習や研究活動を行うために必要な情報処理の基礎的な知識と方法(情報とコンピューター,Windows入門,文書作成,表計算,プレゼンテーション,インターネットと情報セキュリティ,情報倫理など)についてわかりやすく解説している,情報処理教育用のテキストである。特に,「統計処理」の節は,大学生に必要な統計処理の入門編として,記述統計の処理方法および推測統計における仮説検定の初歩的な内容について,数式を出来るだけ使わずに解説している。