• 発売日:2025/08/21
  • 出版社:創元社
  • ISBN:9784422301044

読み込み中…

古島一雄の布石

古島一雄の布石

通常価格 2,970 円(税込)
通常価格 セール価格 2,970 円(税込)
SALE 売り切れ
  • 発売日:2025/08/21
  • 出版社:創元社
  • ISBN:9784422301044
ネットストア在庫 詳細
    読み込み中...
My店舗在庫
    My店舗登録で在庫確認と店舗お受け取りのご利用が可能になります。(要ログイン)
  • 在庫表示のサンプル
商品説明
1865年(慶応元)但馬国豊岡に生まれた古島一雄は、小学校卒業後に上京して共立学校、同人社などに学び杉浦重剛に私淑し、三宅雪嶺の雑誌『日本人』(のち『日本人及日本人』)記者、『日本新聞』記者となって正岡子規らと日清戦争に従軍。『九州日報』主筆、『万朝報』記者を経て、1911年(明治44)衆議院議員当選。犬養毅に心酔し立憲国民党、革新倶楽部に所属、普通選挙法確立のため尽力した。1924年(大正13)護憲三派内閣で逓信政務次官、1932年(昭和7)貴族院勅選議員。戦後は幣原内閣の入閣要請を固辞し、自由党総裁鳩山一郎の後任を懇請されたが吉田茂を推薦。吉田内閣の指南番として活躍した。杉浦重剛の薫陶を浴びてアジア主義と忠君愛国を心の底に刻みつけた古島の、メディア議員としての生き様をたどる。
目次
序章 忘れられた神田の「彦左」
 1 古武士的、かつ元老的――「生きている政治史」の後ろ姿
 2 「古島一雄研究」はなぜ少ないのか――その「批判」と「評価」
 3 アジア主義のコラムニスト――五つの視点
 4 「自由な武士」としての浪人――「侠客」と「黒幕」をつなぐ

第一章 算盤と十文字槍
 1 葛藤する「武士エートス」――豊岡藩勘定方の心得
 2 国士と官僚――二人の先達、杉浦重剛・浜尾新
 3 蝉取り名人の挫折――血の気の多い田舎侍
 4 宝林義塾と小学補助教導――遅れてきた漢籍教養人

第二章 「車輪の下」から復帰
 1 社会人デビューの一悶着――雑誌ブームと政教社
 2 「大新聞」に転職――記者生活のはじまり
 3 硬派政論紙の懲りない面々――近代「江湖」の散士たち
 4 「小卒」の半端ないОJT――「大先輩」の薫陶

第三章 政治部記者の武者修行
 1 記者たちの「ナショナリズム」――思想と活動のあいだ
 2 俳号「古洲」の明治的教養――正岡子規・国分青厓・三田村鳶魚
 3 軍艦松島の冒険――日清戦争従軍記
 4 歴史は信ずるに足らず――三国干渉の衝撃波

第四章 雲の切れ間からスンカンを垂れる
 1 『九州日報』主筆時代――新聞記者の地位向上キャンペーン?
 2 コラムニスト古島一雄――「志士」ジャーナリストの新たな発信
 3 相手の気持ちになって考える――子規と中国
 4 日露戦争が変えた新聞勢力分布図――『日本及日本人』へ

第五章 「理想選挙」の旗印
 1 衆院選出馬――浪人として平和なるもの
 2 下町知識人の選挙活動――「金力」と「情実」を排す
 3 憲政擁護の舞台裏――「超党派的」な党活動
 4 選挙法改正と政革合同――世を欺き、己を欺きし罪

第六章 一言居士から「ご意見番」へ 
 1 革命中国の支援者――三度の訪中、暴かれた傲慢
 2 「四先輩」との別れ――「国士」の時代の終わり
 3 下剋上ファッショとの対峙――「創価教育学会」と「信濃教育」
 4 「決断なき聡明」か「野猪的闘志」か――老翁、終戦に向かう

終章 「黒幕」にあらず、「彦左」にあらず
 1 「政界の黒幕」の死――最後の国士
 2 小党乱立時代の政局指南――議会政治の掟
 3 「浪人×メディア」政治家が残したもの――奴隷根性に「土性骨」
 4 「これから先」の盤面は――「メディア」としてのご意見番

あとがき
引用・参照文献
古島一雄 関連年譜
詳細を表示する

カスタマーレビュー

honto本の通販ストアのレビュー(0件)

並び順:
1/1ページ

最近チェックした商品