全世界に満遍なく存在する奴隷制。その制度のもっとも嫌悪すべき頂点となったアメリカ合衆国の奴隷制を中心に、非人間的な狂気の歴史を綴る。
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1944年に歴史家エリック・ウィリアムズは『資本主義と奴隷制』を刊行し、世界経済が奴隷とされた黒人たちの犠牲の上に築かれたことを、初めて告発した。しかし、黒人たちもまた、自らの社会に奴隷制を持っていた。さらに、北米大陸に輸出された黒人は白人だけではなく、チェロキー族などの先住民にも奴隷として売却された。合衆国成立の過程で犠牲となった彼らもまた、奴隷制に支えられていたのだ。世界のすべての地域、すべての時代に存在する奴隷制の歴史を、その制度の最も嫌悪すべき頂点となったアメリカ合衆国での実態を中心に、アフリカ系アメリカ人研究の第一人者が綴る。
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古代から現代まで続く、商品としての人間の歴史
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