専門用語を用いず平易な日常言語で語られる、哲学に初めて触れる人が一冊目の本として読める入門書。
永井均氏(哲学者)、推薦!
「何であれこれは本物だと言うのは、他は偽物だと言うことになるので避けたいのだが、
それでもこれは本物だと言いたくなる。
どの章も行き着く先は私とまったく違うが、しかしその思考の進め方にはすべて共感できる。
私もそうなのだが高村友也も明らかにネイティヴ哲学者である(本書で言及されている大森荘蔵もそうだが)。
他の学問と違って哲学にはネイティヴからしか学べない何かがあるのだ。」
「純粋哲学」
=他の精神活動との境界が曖昧になってしまうような内容を排除し、哲学のエッセンスだけを抽出して最後に残るもの、
諸科学が専門分化した現代においてもなお哲学固有の領域として残るもの。
心、自我、自由、空間、時間、死といった基本的なテーマを軸に、
他の学問にはない「哲学の固有性」を「内在と超越の揺らぎ」として描き出す、新しい哲学入門書。
・なぜ「赤の感じ」は「痛みの感じ」ではないのか。
・「音を聴く」のは「私」か、それとも「意識」か。
・意志はどうやって発動させたらいいのか。
・宇宙はどこにあるのか。
・なぜ一九四五年より一九一八年のほうが先なのか。
・永遠性は存在するか。
「哲学らしい」問いを考える。