生長の教えの真髄をなす「唯神実相論」
とは何か。この宗教史上に画期的な、
人類を救う深遠な哲理を、読みやすい
講演筆録で展開する本書は、必ずや魂
のよろこびにあなたを導くに違いあり
ません。「唯神とは“唯、神のみ
”唯、神のみが実在であるということ
であります。神の造り給うた完全な
存在のみが実在であって、悪は本来
ないのであるというところの根本的
な、善なる神の存在を信ずる、この
根本信念からすべての者は出て来てい
るのであります」宇宙にみち満ちてい
る神の無限のアイデアを日常生活に
活かす方法としての「祈り」や、
唯心実相の素晴らしくまた美しい世界
に入るための鍵は何かを、著者は語り
かけています。「暗い世界なんて神様
はこしらえたことはない。自分でトン
ネルをこしらえて、それで光を入れし
めないようにして、トンネルの中に体
を屈めて、モソモソと這いつくばって
いるそんな生活を止めることです」
こうした心にしみるような語り口は、
筆者のありし日の講演を聞いた人なら
その感激とともに忘れることのできな
いものがあります。読んでいるうちに
人類救済の偉大な導師の膝下で、高遠
な真理を学ぶよろこびに包まれる、そ
んな魂を浄める力を持った書でありま
す。