評価単位の判定は、相続税(贈与税)土地評価において、評価額を左右する非常に重要な作業です。
しかし、この評価単位の判定に際しては、実務上しばしば困難が生じます。現実の土地利用方法は千差万別で、そこに存在する権利もさまざまであるのみならず、起伏や赤道等の存在といった物理的な状況も一様ではないからです。
本書は、このような困難解決の助けになるように企画・作成されたもので、以下の特徴があります。
① 各回Q&A形式の読み切りで、実務に頻出する108のケースを取り上げました。
② Q&Aの回答については、国税不服審判所裁決事例や裁判事例の論証方法を基にしています。
③ Q&Aの回答については、国税庁質疑応答事例、国税不服審判所裁決事例や裁判事例
など、判断根拠を極力示すようにしました。
実務の一助となる一冊です。ぜひお手にお取りください。
目次
序 章 評価単位の判定と通達等の定め
第1章 隣接する異なる地目の土地(地目別評価の原則と例外)
第2章 宅地の評価単位(基本)
第3章 宅地の評価単位(応用)
第4章 貸家敷地と駐車場
第5章 私道と評価単位
第6章 農地等の評価単位
第7章 駐車場等の評価単位
第8章 共有・遺産分割と評価単位
第9章 物理的要因と評価単位