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福田和也コレクション 2

福田和也コレクション 2

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商品説明
日本社会の混乱の原因は、私たち日本人の中にある。
一切の責任感をもたず、親切と善意に逃げる「いい人」たち。
日本を嫌い、忘れようとする「国際派」の人たち。
自己愛を愛国心にすり替えただけの「エセ右翼」たち。
「幼稚」化して久しい、情けない日本人たちに喝を入れる。
歴史をふり返り、その叡智を学び、日本人にとって本当に大事なものを取り戻すために。
――現代の日本人よ。
命にかえても守るべきものとは、何だ。
昨年9月に急逝した著者が遺した、この国の未来を読者に託す、珠玉のメッセージ。

「幼稚というのは、頭が悪いとか、知識がないとかいうことではありません。(中略)「幼稚」というのは、肝心なことに目をつぶっている、ということです。
大人ならば、責任を持って見すえなければならない、避けて通ってはならないことを、見ないですましているということ。これが幼稚だということです。
肝心なことというのは、いくつかあります。中でも一番大事なのが、生き死にかかわることでしょう。
人は何のために死ぬのか。
何のために死ななければならないのか。
これが肝心なことです。」(「第六章 なぜ日本人はかくも幼稚になったのか」より)
目次
第一部 日本とは何か

第一章 日本の家郷 彷徨者の様式としての近代小説

第二章 「内なる近代」の超克 日本人として、如何に自らを語るか
体験としての近代、内なる近代
父の「家」
日本人の学問
マジョーレ湖畔の石燈籠

第三章 日本人であるということ
はじめに
なぜ私は語るのか/日本人である、ということを考えてほしい
日本人の根幹を成すもの
日本人としての意識/日本文化の土台を築く/日本人をつくり上げた大航海時代
中国やアジア諸国とどこが違うか/大事なのは首領の血統よりも組織の存続/武士集団の論理/津々浦々に広がった王朝文化/一向宗と不受不施派の精神性/織田・豊臣政権の国内統一/徳川政権の「鎖国」という選択/鎖国の文明史的意義/後水尾院の古典研究と朱子学/古学から日本国学への道/唐意と大和心/鎖国の破綻とアイデンティティ/エネルギーの元になった国学/明治維新と国民の誕生/西洋からも、アジアからも孤立する日本/日本人の姿や心をつくってきたもの

第四章 乃木希典
面影
マッカーサーが植えたハナミズキ/「有徳な人間」になりきること/「弱さ」を振りかざして、戦う/児玉源太郎との好対照/有能であることは、大事なことか
国家
吉田松陰の「優しさ」/軍人になるか、学者になるか/近代国家との絆/師と弟を犠牲にして/「身傷つくも死せず却つて天を怨む」
葬礼
武士道よりも厳しい道/「徳」によって国民の信任を得る

第五章 保田與重郎と昭和の御代
天上の修羅
百合と山梔
昭和の御代
二十一世紀の歌


第二部 ナショナリズムとは何か

第六章 なぜ日本人はかくも幼稚になったのか
幼稚な幼稚な日本人
肝心なことは何も語られていない/国松警視庁長官は「不覚」だった/「士さむらい」は、恥辱をかかえながら生きられない/「誇り」と「責任」は生命よりも大事/人は何のために死ぬのか、何のために死ななければならないのか/「士」たる誇りを、日本人は失ってしまった/「プライド」と「誇り」を混同してはならない
世界一かわいそうな日本の子供たち
愛国心なきところに倫理なし/教育とは、「高い価値」を押しつけることだった/本来の個性は、「縦」の個性でなければならない/先生が「命がけ」にならなくては、教育は蘇生しない/「大きな価値」を信じぬ親の言葉が、子供に届くわけがない/惨澹たる教育の現状は、国を軽侮したつけである
そんなに「生命」は大切なのか
「戦争は悪だ」と、誰もが思い込んでいる/生命自体に「価値」があると云えるだろうか?/「戦争はイヤだ」という実感から、考えを進めるべきだった/「イヤなこと」を強制する大人がいなくなってしまった/「生命は地球より重い」は、一国の宰相にあるまじき卑怯な云い訳/他人の価値観との衝突を恐れてはならない/「命が一番大切」だからこそ、子供がどんどん死ぬのです
「国民」より「国家」が大事
死から生を見つめ、生命の「意味」と「価値」を問わなければならない/「国のための死」は、あらゆる道徳の礎でなければならない/「国」を度外視して、生きることの価値は問えない/まず政治家が国民に、「イヤなこと」を強いなければならない/民主主義は、万能の特効薬ではない

第七章 この国の仇
ほんとうの敵はどこにいるのか
「自由・人権・民主主義」という正義面の大合唱を討つ
「人命は地球より重い」か
阪神・淡路大震災で問われた命の優先順位
「自由・平等・友愛」という実体のないきれいごと
民主主義国家になりたいなら徴兵制を施け
「暴力はいけない」ではなく暴力の出る幕があるのだ
相手の力に敬意をもつからこそ友情が成り立つ/暴力を批判するマスメディアこそ暴力/いじめという暴力には暴力で立ち向かうしか突破口はない
「善良・誠実・純粋無垢」ほどはた迷惑なものはない
純粋無垢の元祖・ルソーの人間観がキレる子供たちを生んだ
「日本国憲法は平和の礎」などと云えるのは世界で戦争が続いているおかげなのだ
嫌米のくせにNOと云えない心理が憲法改正を阻んでいる
「民主主義こそ社会の根幹」ならとっくに日本は滅びている
「福祉優先・弱者との共生」という悪平等
「地球市民」という善意の大合唱を討つ
「日本は世界の孤児になる」など認識不足もはなはだしい
そもそも「孤立」こそ日本国の宿命/「自立した個人」とは確固たる国家なくして成り立たない/個の確立は属している社会や伝統の中からしか生まれない
「あやまちは二度と繰り返しません」こそおおきなあやまち
原爆の正統性を今もアメリカに許していることこそ謝るべきだ
「歴史問題の決着」は永遠につかない
韓国の増長を許し続ける政治のいい加減さ/朝鮮半島をロシアに渡すことは日本国存亡の大問題だった/韓国への迎合を即刻やめるべきだ
「世論・民意をないがしろにするな」は、ただの迎合である
「マルチメディアが開く明るい未来」などどこにもない
マルチメディアの可能性は無限に広がる
「規制緩和」はいったいどこの国益になるのか
日本人の身の丈に合った資本主義を変えてしまう愚をおかすな

第八章 余は如何にしてナショナリストとなりし乎
エセ左翼、エセ右翼たちへの斬奸状
ナショナリズムとは何か
誤解だらけの「愛国心」論争を討つ
ナショナリズムの定義をはっきりさせよう
いまだナショナリズムの適訳をもてない日本人/「国民主義」はナショナリズムの一部だが全体ではない/日本の民主主義がまきちらす害毒/国民主義論者の視野狭窄/「国家主義」=ナショナリズムではけしてない/「民族主義」と「国粋主義」、それぞれの歪み
ナショナリズム、すなわち“ 強者の徳” である
美学としてのナショナリズム/市民主義者の傲慢さはどこからくるのか/治者の論理としてのナショナリズム/世間をよくするという自覚
似非ナショナリストたちを斬るこれに答えよ! 売国奴たち
エセ左翼たちのお粗末なる「自国からの逃走」
右翼の専売特許” という誤解/中江兆民も内村鑑三も幸徳秋水も愛国者である/戦後左翼の代表・丸山真男はほんものや否や/“戦前は暗黒時代だった”という偽造/お粗末きわまる「自国からの逃走」劇/丸山真男はエセ左翼製造責任者/加藤周一は日本がきらいなのになぜとっとと外国に行かないのか/日本を売りつづける宮沢喜一、河野洋平、加藤紘一/社会を蹂躙しつづける「人権派エセ左翼」
国を隠れみのに自己保身するエセ右翼
「あっぱれ」と「あはれ」をなくした右翼たち/大塚英志の疑念に答える/梅棹忠夫史観と西尾幹二史観の際立つ違い/労作『国民の歴史』の致命的欠陥/国を害する弱者のルサンチマン

第九章 大丈夫な日本
さらば右肩上がりの時代
人口が減る=近代の終わりのはじまり/子供は必要ない? /具体的な未来イメージこそが重要ではないか/いま、ここにあるシステム依存/ネットワークが作り出す不寛容/歴史を参照せよ。針路を見出すために
江戸システムの先進性
世界戦争に参加しないことを選んだ徳川家康/鎖国という経験/江戸のエネルギーと人口の深い関係/環境主義市場経済がもたらした均衡/大きい権力がなるべく個人レベルに介入しない社会/鎖国の下、江戸外交はうまくやっていた/地方の経営感覚/藩経営のさまざまなアイデア/貧農史観のあやまり/徳川の公式イデオロギー/教育水準の高さと自己実現/民衆の学問レベルの高さについて/江戸文化のさまざまな豊かさ/森鷗外『ぢいさんばあさん』のしみじみとした味わい/江戸の循環システムを破壊した蒸気船とライフル/「無限」幻想の呪縛/近代の三つの「無限」/「無限」という夢からの覚醒/夢から醒めて取り戻すべきもの
わが国の針路
垂直倫理の有効性/持続可能性の象徴、伊勢神宮と皇室/垂直倫理のなかに、いまを切り結ぶ

『近代の拘束、日本の宿命』一九九八年 文庫解説 西部 邁(評論家)
『甘美な人生』二〇〇〇年 文庫解説 妖刀伝説 久世光彦(演出家・作家)
『なぜ日本人はかくも幼稚になったのか』二〇〇〇年 文庫解説 平成の「もののふ」 角川春樹(俳人)
初出一覧
福田和也 年譜

福田和也氏の普遍主義とアナーキズム 佐藤優(作家・元外務省主任分析官)
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