前言
第一部 宋代士大夫官僚の世界
一 宋代官僚の婚姻の意味について―士大夫官僚の形成と変質
二 宋代明州における官戸の婚姻関係
三 宋代婺州における官戸の婚姻関係
四 南宋四川における定居士人―成都府路・梓州路を中心として
五 宋代浙西における都市と士大夫―宋平江図坊名考
六 宋代の浙西における都市士大夫
七 中国宋代の都市とエリート―常州の発展とその限界
八 中国知識人の基層社会―宋代温州永嘉学派を例として
九 地方都市を囲む地域社会―南宋時代の台州を事例に
一○ 碑石史料から読み取る宋代江南の社会と生活
一一 宋代中国の都市と知識人―比較史の立場から
第二部 南宋政権下の四川
一 南宋四川における呉氏の勢力―呉曦の乱前史
二 南宋四川における吳曦の乱後の政治動向
三 南宋総領所の任用官―『開禧用兵』前後の四川を中心に
四 専制国家と地域
第三部 余録
◎知識人としての宋代士大夫官僚
一 知識人論への提言―「宋代史研究者からみた中国史研究の課題」の総括にむけて
二 知識人論展開への共通知識のために
三 宋代の士大夫覚え書―あらたな問題の展開のために
◎都市と組織
一 宋代の都市管理者達―序章として
二 中国庶民教育研究のための序章―特に宋代を中心にして
三 宋代都市における社会救済事業―宋公共墓地出土の磚文を事例に
四 東南アジアにおける中国人街の形成と中国の都市―チャイナ・タウン研究試論
五 中国の浮梁―日本の舟橋との関連において
六 宋代の道路建設と寄進額―寧波発見の博多在住宋人の磚文に関して
七 宋代社会と銭―庶民の資産力をめぐって
八 『宋會要』硏究の現狀と展望
むすび
後記
索引