• 発売日:2025/07/15
  • 出版社:勉誠社
  • ISBN:9784585320685

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徳川美術館蔵「遊楽図屛風(相応寺屛風)」は語る

徳川美術館蔵「遊楽図屛風(相応寺屛風)」は語る

通常価格 4,180 円(税込)
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商品説明
宏壮・豪華な邸宅における遊楽・遊興が描かれ、遊びに興じている人物たちのさまざまな姿が表現される「邸内遊楽図」。
江戸時代初期に流行し、多くの作品が残されたが、なかでも徳川美術館蔵「遊楽図屛風(相応寺屛風)」(重要文化財)は最優品として知られる近世風俗画の逸品である。
その左隻の豪壮な邸宅を妓楼・遊廓・遊里とみる見解が定説となってからすでに50年近くになる。
しかし、この定説は間違っているのではないか?
そもそも相応寺屛風は、きちんと読解されてこなかったのではないか?
注文主は何者か、屛風はいつ、誰に贈られたのか――
屛風に描かれた図像の細部を綿密かつ多面的に読み解くことで、そこに隠されたメッセージを浮かび上がらせ、本作品が将軍家光の時代にどのように生まれてきたのかを明らかにする。

「遊楽図屛風」全編のカラー画像および詳密なトレース図を収載!
目次
カラー口絵 徳川美術館蔵「相応寺(遊楽図)屛風」右隻・左隻全図
巻頭図版 徳川美術館蔵「相応寺(遊楽図)屛風」右隻・左隻全図トレース図(制作:鴈野佳世子)

プロローグ 遊楽図屛風は何を物語るのか?

第Ⅰ章 「相応寺屛風」の研究史—論じられ方とその問題点
1 研究史の時期区分
2 第Ⅰ期(一九一〇~四五年)―紹介・展示・図録
3 第Ⅱ期(一九四六~八四年)―本格的な研究の開始と通説の成立 26
4 第Ⅲ期(一九八五~二〇〇六年)―山本論文と美術史家たちの反応
5 第Ⅲ期の「相応寺屛風」研究の成果と問題点
6 第Ⅳ期へ―邸内遊楽図屛風読解の模索

第Ⅱ章 「相応寺屛風」右隻の読解―花見の酒宴とその主人公
1 「相応寺屛風」は特注品
2 右隻の読解
3 第一場面
4 第二場面―説経師と聴衆
5 花見の酒宴の焜炉と風炉と茶弁当
6 「南都諸白」の酒樽
7 第三場面―路上の喧嘩
8 第四場面―町中の光景
9 屹立する松の巨樹の「はたらき」
10 大きく描かれた能の小屋
11 第五場面―櫓前の人だかり
12 第六場面―舞台の「翁」と桟敷の観客
13 第七場面―楽屋の女たちと「天下一太夫 芳野」
14 右隻読解のまとめ
七つの場面が描かれている

第Ⅲ章 「相応寺屛風」左隻の読解―宏壮な大名下屋敷で遊楽する人々
1 左隻の金雲と松樹の「はたらき」
2 離れ座敷の遊楽、供の者たち、風流踊りの一行
3 広場の輪踊り
4 「塀重門」―この門に邸宅読解の鍵がかかっている
5 数寄屋風書院造の主屋
6 下屋敷と大名の酒宴・遊興・好色
7 左隻読解のまとめ

《補論》 「下屋敷」をめぐる二、三の論点

第Ⅳ章 「相応寺屛風」の注文主と享受者―浅野長晟と徳川義直の妻春姫
1 「相応寺屛風」の注文主は、広島浅野家当主の長晟
2 徳川義直と春姫の婚姻―尾張徳川家と広島浅野家の姻戚関係の成立
3 将軍家光の、全大名妻子を江戸居住させる政策
4 徳川義直の妻春姫の江戸下向と上屋敷への居住
5 「相応寺屛風」はどのように伝来したのか?

エピローグ 尾張徳川家当主義直の妻春姫の江戸居住と「相応寺屛風」

主要参考文献
邸内遊楽図屛風のリスト
あとがき
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