序 悪魔の二者択一――エネルギー危機か?「生ける屍」か?
第Ⅰ部 偽りの危機と真の危機
第1章 虚構の食料危機
1 穀物価格の推移
2 ウクライナ戦争に見る食料供給の根強さ
3 農業に求められるのは増産ではなく縮小安定
第2章 途上国と地下資源の悲哀
1 相対的貧困と絶対的貧困
2 現代社会の化石資源依存
3 食料自給率のカラ騒ぎ
第3章 食と農の基本問題
1 魚と肉
2 国産飼料の危うさ
3 伝統農法、伝統食の重要性
4 アンチ地産地消
5 リーマンショックとコロナショックと農業ブーム
6 有機栽培の虚像
第Ⅱ部 消費中毒と経済成長
第4章 消費中毒仮説
1 標準的な経済学における消費者像
2 中毒と伝播
3 AI開発の意味
第5章 産業革命と経済成長
1 マルサスの『人口論』
2 技術と技能
3 産業革命に関する新知見
4 疑似桃源郷
5 消費者の責任
第Ⅲ部 未来への旅立ち
第6章 識者のトリック
1 大学教員の不誠実
2 知識は思考の屍
3 本の時代の終わり
第7章 農業と教育の再定義
1 農業の再定義
2 学校化社会の偏向
3 教育と科学を見直す
引用文献
あとがき
事項索引
人名・組織名索引