序章 地域社会の見方
問題設定
本書の構成
第Ⅰ部 身分的周縁と地域社会―「簓」・笠之者・猿牽―
第一章 万歳と簓
はじめに
一 簓―関蟬丸神社と説教者―
二 下伊那地方の説教者
三 米山組説教仲間
四 説教者の職分と生活
五 旦那場と勧進
おわりに
第二章 春田打と「笠之者」
はじめに
一 居住状況と人口の変遷
二 笠之者と夷社人
三 笠之者と谷川七左衛門
おわりに
補論一 天竜川西岸の大きな村―嶋田村―
補論二 春田打の再興
補論三 南信州の蛭子社人
第三章 下役と身分的周縁
はじめに
一 簓の存在形態
二 「下役」と身分的周縁
おわりに
第四章 飯田藩領域の牢守による下役の編成―谷川七左衛門と猿牽・簓―
はじめに
一 飯田藩牢守―谷川七左衛門―
二 猿牽
おわりに
補論四 飯田藩による谷川の者、勧進者への対応―『勤向書上帳』・『郡局要例』を中心として―
第五章 寺社と芸能者―夙の近世的編成―
はじめに
一 開善寺と簓
二 立石寺と立石村米山の簓
おわりに
第Ⅱ部 地域社会のなかの芸能者
第六章 「簓」―周縁化された芸能者と地域社会―
はじめに
一 万歳と「簓」の人々
二 「簓」の組織
おわりに
第七章 人形芝居―道薫坊―
はじめに
一 人形浄瑠璃の伝播と普及
二 淡路人形と由緒
おわりに
補論五 伊那谷の村と人形浄瑠璃
はじめに
一 伊那谷における人形浄瑠璃の歴史
二 村の神事から芸能興行へ
おわりに
終章 周縁化された芸能者
あとがき
索引