• 発売日:2024/11/21
  • 出版社:太田出版
  • ISBN:9784778319786

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異性愛という悲劇

異性愛という悲劇

安達眞弓 (翻訳)
通常価格 2,640 円(税込)
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  • 発売日:2024/11/21
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商品説明
あなたはこれからも、怠け者で思いやりに欠け、腹を割って話せる友人もおらず、セラピーにも通おうとしない、子育て並みに手のかかる、ケア目当ての男性と交際したいですか?

異性愛の文化の中で人気を博す映画・ドラマ、恋愛指南書の変遷、ナンパ教室でのフィールドワーク、クィアの仲間たちへのインタビューを通して、同性愛者(レズビアン)の研究者がまなざす、異性愛という悲惨な異文化の正体。世界をひっくり返す、新時代のパートナーシップ論!

異性愛者の皆さんが心配だ。これは私ひとりだけの意見ではない。私たちクィアは、以前から異性愛者の文化に危うさを感じていた。異性愛者が同性愛者を忌み嫌い、暴力を振るい、クィアなサブカルチャーをなかったことにしようとするなど自分たちに被害がおよぶのを怖れるだけではなく、異性愛者の女性を抑圧する異性愛の文化に困惑し、頭を抱え続けてきた。
性的にそそられないとか生意気だとか、稚拙なメディアや自己啓発プロジェクトが作った女性を貶める陳腐なイメージが長年にわたってまかり通っている。男性が女性を性のはけ口にして、自分たちの不満を解消するようなセックスは、どう考えても理にかなっておらず、クィアの多くが異性愛者の文化に戸惑いを覚え、もっとはっきり言えば、吐き気を催すほど嫌悪している。
しかし、私たちが異性愛者の文化を心配したり、異性愛者が異性に欲情するのを否定したり、人類のあらゆる性的指向を論じたりすることは、異性愛者たちからすればわずらわしいだけだとよく知っているので、クィアがあえてこの問題に口を出すことはない。
異性愛者の人たちが心配だなんて、私は考えすぎだろうか?(本文より) 
目次
第1章【異性愛/ヘテロセクシャル】を定義する
異性愛という悲劇/異性愛者の悲劇:レズビアンのフェミニストは、こう分析する/証拠は山のようにある/【異性愛者/ヘテロセクシャル】の女性は大丈夫?/家父長制と異性愛規範の交差点/【女性嫌悪/ミソジニー】のパラドックス/次章以降について

第2章 そんな彼なら捨てちゃえば?――【女性嫌悪/ミソジニー】のパラドックス

【異性愛者/ストレート】でいるのも楽じゃない/20世紀初頭――男女が憎みあった時代/20世紀半ば――女性をあからさまに低く見る/20世紀末――自己啓発書に翻弄される異性愛者たち/そんな彼なら捨てちゃえば?/100年続いた異性愛のキャンペーン


第3章 ナンパアーティスト――モテ講座に潜入する

ナンパビジネスのルーツ、ナンパアーティストとは/ここにもミソジニーのパラドックスが/共感し安心できる関係の構築――うまくいく(と思われる)口説きのテクニック/男らしさとセックスでの主導権を握ることとの関係性/変わりつつあるモテビジネス:モテ新時代の到来、グローバル化、そして、ポップ・フェミニスト/それでも悲劇は続く


第4章 吐きそうなほど退屈な毎日――クィアの目から見た異性愛という悲劇

異性愛は退屈である/どうしてここまで嫌う?――異性愛者の男女の悲哀/異性愛者の男性はクズ(異性愛者の女性はクズを助長させる存在)/想像力の欠如/異性愛者の儀式/ストレートは忘れっぽく、まなざしが容赦ない/セックスは下手なのに外性器の形にはこだわる/異性愛者にもいいところはある/


第5章 包容力のある異性愛――これからの【異性愛者/ストレート】の姿

ディープ・ヘテロセクシュアリティ――包容力のある異性愛/ストレートを選んだ説明責任/女性、または女性を同一化する男性を好きになるということ/きっとみんな幸せになれる


謝辞

解説 トミヤマユキコ

原註
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