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量子力学の陰日向 ─文明を支える原初性

量子力学の陰日向 ─文明を支える原初性

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商品説明
 科学技術とそれの社会への応用が日進月歩から分進秒歩へと桁違いに急展開している21 世紀の今日、現代社会がかかえている解決困難な諸問題の一つに自然観の転倒がある。・・・・科学技術至上の現代社会において、愛でて慈しむ受動共生の自然観から、抜いて消費する制御加工の自然観へと、価値意識の転倒が生じた。その過程はそれなりに人類史の長い時空といきさつを有してはいる。けれども、現代社会は20 世紀に至って、一つの決定的な、ある意味では後戻りできない段階に至った。それは、現代社会に莫大な利益をもたらすと想定される核技術(発電)と量子力学(コンピュータ)の確立によってもたらされた。だが私は、そうした利潤追求的価値意識を全面的には容認できない。一面では、文明論的倫理観の破壊的転換をもたらす元凶なのである。
(本書「はしがき」から)
目次
はしがき
第Ⅰ 部 科学者倫理をリセットする量子力学
第1章 量子世界は半メソフィジカル・バース自然世界である
第2章 学問論を軽んじる量子力学 ─古代原子論とマルクス原子論を参考に
第3章 量子力学の呪術的性格 ─妖怪呪術・商品物神・量子物神
第4章 量子力学という科学の非科学性
     ─〔メソフィジカル・バース〕の提唱
第5章 破壊されゆく〔実在〕観念 ─先端科学の園

第Ⅱ 部 文明を支え更新し続ける原初性
第6章 青年ヘーゲル派(前期→後期)と二〇世紀マルクス左派
第7章 文明を支える原初性
     ─バッハオーフェン・モーガン・マルクス・エンゲルス
第8章  エルンスト・ユンガーの内面思想 ─野生・呪術・根原をめぐって
第9章 日本文化の幹細胞たる縄文右翼文化
10章 聖ヤン・ネポムツキーの舌 ─物神崇拝
石塚正英主要著作解説(1975 ~ 2024)
あとがき
索 引
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