西暦一年を読みかえる
西暦一年を起点に時間を分割することは、無意味な便利さにすぎない。本書は分断の起源ではなく、共通の基盤としての西暦一年を取り戻すために過去を解放する。そのために『ユダヤ戦記』の著者フラウィウス・ヨセフス、新プラトン主義の哲学者アレクサンドリアのフィロ、そして黙示録の著者であるヨハネの著者を通して西暦一年にアプローチして、ポストモダンの袋小路に導いたさまざまな概念的なものを打倒する。デカルト、カント、ヘーゲル、クリステヴァ、デリダから、アンティゴネやジョン・コルトレーンまでを援用し、もはや歴史は分割される必要なくなったことを大胆に提示する。