序論 十九世紀の文化人”岩瀬醒”の営為
第一部 考証趣味のネットワーク
第一章 菅原洞斎の古書画展覧会
第二章 山東京伝の考証と菅原洞斎 ―― 『画師姓名冠字類鈔』に見る考証趣味のネットワーク
第三章 京伝作品における異国意匠の取材源 ―― 京伝の交遊に注目して
第二部 模写と意匠
第一章 京伝『籠釣瓶丹前八橋』における<絵馬の怪異>
第二章 京伝合巻における古画 ―― 『籠釣瓶丹前八橋』・『糸桜本朝文粋』を例に
第三章 半紙本体裁巻のデザインを読む ―― 神戸大学附属図書館蔵・京伝『桜ひめ筆の再咲』を手掛かりに
第四章 生まれ変わる意匠 ―― 京伝作品における野晒模様の衣装
第三部 戯作の方法
第一章 京伝合巻と図会もの ―― 京伝の挿絵利用方法についての一考察
第二章 京伝『桜姫全伝 曙草紙』小考 ―― 清閑寺の場面を中心に ※桜姫全伝=組文字
第三章 山東京伝と小枝繁 ―― 先行作品の利用方法に注目して
第四章 文化十年の京伝合巻 ―― 『通俗画図勢勇談』利用に注目して
第四部 寛政の改革以後の京伝と戯作
第一章 戯作者の表徴 ―― 京伝・三馬に注目して
第二章 江戸の戯作者という<ブランド> ―― 式亭三馬の広告文を例に
第三章 十九世紀文化人の戯作 ―― 京伝の自序に注目して
結語
初出一覧
参考文献一覧
索引