この国独自の発達過程を歩みつつ現在に至っていると考えられるライブ・エンタテインメントの世界、つまり「興行」の成り立ち
と変遷について記した書籍。芸能における「興行」そのものの歴史について俯瞰的に著された、類例のない「通史」であり、いわ
ば芸能史に付随する「外伝的」な位置に据えられてきた「興行」の歴史、「興行」の風景を歴史研究とは別の光で照射することに
より浮かび上がるもう一つの芸能史である。著者が、コンサートプロモーターという実務に携わってきた中で抱いた「先人たちが
どのようなことを考え、社会の変容の中で様々な興行をどのように実現してきたのか」という問いへの回答でもある。