最近、麻雀プロの対局を観る機会が増えました。
ビタ止めで放銃を回避したあとに、山読みを生かしたチートイツでハネマンのツモアガリ。こんなファインプレーを見ていると、「麻雀を打つためには、いろいろなことを覚えなくてはならない」と思ってしまうかもしれません。
でも、それって、本当でしょうか?
猿川真寿プロは「麻雀は娯楽です。勝ち負けにこだわるだけが、楽しみ方ではありません」と述べています。
本来は娯楽なのに、「手出しとツモ切りをすべて覚えておこう」と頑張ってみたり、リーチ合戦に負けたときに「手替わりを待つべきだった」と、結果論にすぎない反省をしたりしていては、麻雀が楽しいものではなくなってしまいます。
本書は「麻雀を楽しむための、心の持ちよう」をテーマにした本です。
たとえば親がホンイツ仕掛けをしていて、自分は上家。他人に気を遣う人は「この牌を切ったら鳴かれてしまいそう。ほかの人に迷惑かな?」というようなことを考えるかもしれません。しかし、「麻雀の打ち方は自由」です。自分の手牌がアガリたい手なら、堂々と手を進めましょうと、アドバイスしています。
もちろん、負けてばかりでは嫌になってしまうので、得意な分野を伸ばす「階段理論」など、猿川プロがお勧めする上達法も紹介しています。
楽しくなければ、麻雀を打つ意味などありません。ぜひ本書を読んで、麻雀を今よりもっと楽しんでください。