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生物の科学 遺伝 2025年1月発行号(Vol.79‐No.1)

生物の科学 遺伝 2025年1月発行号(Vol.79‐No.1)

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商品説明
特集:クマの生物学 ―多様な進化と生態
ヒトとの問題が近年増加しているクマ,本特集では日本に生息する2種のクマ(ヒグマ・ツキノワグマ)を中心に,クマ研究の最前線で取り組んでいる研究者たちが,その生物学に関する最新の研究成果を紹介・解説する。
世界に生息するクマは8種,クマ類の主な特徴は,ベルクマンの規則に従って進化してきたこと,食肉目でありながら雑食性や草食性が強いこと,大型獣なのに冬眠する種がいることなどであり,ジャイアントバンダもまた不思議な特徴を持つクマである。
クマの神秘性はヒトの精神文化とも深い関係を持っており,見た目の可愛らしさでも世界中に人気の高い動物であるが,その一方でクマによる農業・畜産業への被害や人身事故などの問題が,日本においても近年増加している。
本特集において改めて動物としてのクマの特徴やその生物学の進展を取り上げることで,読者にクマという動物をより良く知っていただき,また人間生活との問題の解決にも役立てていただければ幸いである。
ほか特別寄稿「miRNAの発見と機能,そして今後の展開 ―2024年ノーベル生理学・医学賞受賞に寄せて」や各連載も必見です(「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「実験観察の勘どころ」「高校生物・ワクワク宣言!!」「シゴト×生物」)。
目次
◎巻頭グラビア
Ⅰ.クマ全8種(増田 隆一(北海道大学))
Ⅱ.クマ7種の世界分布(IUCN)

◎特別寄稿
miRNAの発見と機能,そして今後の展開 ―2024年ノーベル生理学・医学賞受賞に寄せて(塩見 美喜子(東京大学))

特集:クマの生物学 ―多様な進化と生体
◎特集記事
総論.クマの生物学 ―進化から文化まで(増田 隆一(北海道大学))
1.ヒグマの遺伝と移動の歴史 ―北半球での遥かなる旅(増田 隆一(北海道大学))
2.ツキノワグマの遺伝学的研究 ―個体数減少と大量出没の狭間で(大西 尚樹(森林総合研究所))
3.ヒグマの食性 ―個体差と環境変動への応答(松林 順(福井県立大学))
4.クマは植物にとって望ましい種子散布者であるのか? ―森を維持するクマの役割(小池 伸介(東京農工大学))
5.クマ類の冬眠と身体適応性 ―寝たきりにはならないクマ類の冬眠(宮崎 充功(広島大学)/下鶴 倫人(北海道大学))
6.ヒグマの匂いコミュニケーション ―背部臭腺に着目して(冨安 洵平(帯広畜産大学))

◎連載
日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全
[第6回]横浜市におけるムカシツチガエル保全の取り組み ―生息域外保全と,地域と連携した試験放野(尾形 光昭(横浜市繁殖センター))

実験観察の勘どころ
生徒がワクワクできることを期待(半本 秀博(放送大学埼玉学習センター))
ネギボウズを用いた減数分裂の観察実験方法(永井 良介・仁科 美奈子(埼玉県立松山高等学校))

高校生物・ワクワク宣言‼
生物部の好奇心は止まらない!(立石 紀子(静岡県立磐田南高等学校))

シゴト×セイブツ
[第15回]臨床心理学×生物学 ―臨床心理の専門家に活かされる生物学的な考え(プレゼンター:道上 達男(東京大学))
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